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適用先 SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4

5 ファイルシステムのサイズ変更

データのボリュームを増やす必要がある場合は、そのファイルシステムに割り当てられた容量を増やす必要があるかもしれません。

5.1 サイズ変更のガイドライン

パーティションまたはファイルシステムのサイズ変更には、データを失う可能性をはらむリスクが伴います。

警告
警告

データの喪失を避けるには、データを必ずバックアップしてから、サイズ変更タスクを開始します。

ファイルシステムのサイズを変更する場合は、次のガイドラインに従ってください。

5.1.1 サイズ変更をサポートしているファイルシステム

ボリュームに使用可能な容量を増やせるようにするには、ファイルシステムがサイズ変更をサポートしている必要があります。SUSE® Linux Enterprise Server 2では、ファイルシステムExt2、Ext3、Ext4、およびReiserFSに対して、ファイルシステムのサイズ変更ユーティリティを使用できます。このユーティリティは、次のようにサイズの増減をサポートします。

表 5.1: ファイルシステムサイズ変更のサポート

ファイルシステム

ユーティリティ

サイズを増加(拡大)

サイズの削減(縮小)

Ext2

resize2fs

オフラインのみ

オフラインのみ

Ext3

resize2fs

オンラインまたはオフライン

オフラインのみ

Ext4

resize2fs

オフラインのみ

オフラインのみ

ReiserFS

resize_reiserfs

オンラインまたはオフライン

オフラインのみ

5.1.2 ファイルシステムのサイズの増加

デバイス上で使用可能な最大容量までファイルシステムを拡大することも、正確なサイズを指定することもできます。ファイルシステムのサイズを拡大する前に、必ずデバイス、または論理ボリュームのサイズを拡大しておいてください。

ファイルシステムに正確なサイズを指定する場合は、その新しいサイズが次の条件を満たすかどうかを必ず確認してください。

  • 新しいサイズは、既存データのサイズより大きくなければなりません。さもないと、データが失われます。

  • ファイルシステムのサイズは使用可能な容量より大きくできないので、新しいサイズは、現在のデバイスサイズ以下でなければなりません。

5.1.3 ファイルシステムのサイズの削減

デバイス上のファイルシステムのサイズを削減する際には、新しいサイズが次の条件を満たすかどうかを必ず確認してください。

  • 新しいサイズは、既存データのサイズより大きくなければなりません。さもないと、データが失われます。

  • ファイルシステムのサイズは使用可能な容量より大きくできないので、新しいサイズは、現在のデバイスサイズ以下でなければなりません。

ファイルシステムが保存されている論理ボリュームのサイズを削減する場合は、デバイス、または論理ボリュームのサイズを削減しようとする前に、必ずファイルシステムのサイズを削減しておきます。

5.2 Ext2、Ext3、またはExt4ファイルシステムのサイズの増加

Ext2、Ext3、およびExt4ファイルシステムのサイズは、ファイルシステムをマウントする際にresize2fsコマンドを使用して増加できます。Ext3ファイルシステムのサイズは、ファイルシステムをアンマウントする際にresizefsコマンドを使用しても増加できます。

  1. 端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。

  2. ファイルシステムがExt2またはExt4である場合は、そのファイルシステムをアンマウントする必要があります。Ext3ファイルシステムは、マウントまたはアンマウントできます。

  3. 次の方法の1つで、ファイルシステムのサイズを増加します。

    • ファイルシステムのサイズを/dev/sda1と呼ばれるデバイスの、利用可能な最大サイズまで拡大するには、次のように入力します。

      resize2fs /dev/sda1

      sizeパラメータを指定しない場合、サイズはパーティションのサイズにデフォルト設定されます。

    • ファイルシステムを特定のサイズに拡張するには、次のコマンドを入力します。

      resize2fs /dev/sda1 size

      sizeパラメータは、要求されたファイルシステムの新サイズを指定します。単位を指定しない場合のsizeパラメータの単位は、ファイルシステムのブロックサイズです。オプションとして、sizeパラメータの後ろに、次の単位指定子の1つを付けることができます。sは512バイトのセクタ、Kはキロバイト(1キロバイトは1024バイト)、Mはメガバイト、Gはギガバイトを表します。

    サイズ変更が完了するまで待って、続行します。

  4. ファイルシステムがマウントされていない場合は、この時点で、ファイルシステムをマウントします。

    たとえば、Ext2ファイルシステムを、/dev/sda1という名前のデバイスに、マウントポイント/homeでマウントするには、次のように入力します。

    mount -t ext2 /dev/sda1 /home
  5. 次のように入力して、マウントされたファイルシステムに対するサイズ変更の効果をチェックします。

    df -h

    ディスクフリー(df)コマンドは、ディスクの合計サイズ、使用されたブロック数、およびファイルシステムで使用可能なブロック数を表示します。-hオプションは、読みやすい形式でサイズを出力します(1K、234M、2Gなど)。

5.3 Reiserファイルシステムのサイズの増加

ReiserFSファイルシステムのサイズは、マウント中またはアンマウント中のいずれでも拡大することができます。

  1. 端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。

  2. /dev/sda2と呼ばれるデバイスのファイルシステムのサイズを拡大するには、次のいずれかの方法を使用します。

    • ファイルシステムのサイズをデバイスの使用可能な最大サイズまで拡張するには、次のように入力します。

      resize_reiserfs /dev/sda2

      サイズを指定しないと、ボリュームはパーティションのフルサイズまで拡張されます。

    • ファイルシステムを特定のサイズに拡張するには、次のコマンドを入力します。

      resize_reiserfs -s size /dev/sda2

      sizeを目的のサイズ(バイト単位)で置き換えます。50000K(キロバイト)、250M(メガバイト)、2G (ギガバイト)など、値の単位を指定することもできます。代わりに、プラス(+)記号を値の前に付けることにより、現在のサイズに対する増加を指定することもできます。たとえば、次のコマンドは、/dev/sda2上のファイルシステムのサイズを500MB分増加します。

      resize_reiserfs -s +500M /dev/sda2

    サイズ変更が完了するまで待って、続行します。

  3. ファイルシステムがマウントされていない場合は、この時点で、ファイルシステムをマウントします。

    たとえば、ReiserFSファイルシステムを、デバイス/dev/sda2に、マウントポイント/homeでマウントするには、次のように入力します。

    mount -t reiserfs /dev/sda2 /home
  4. 次のように入力して、マウントされたファイルシステムに対するサイズ変更の効果をチェックします。

    df -h

    ディスクフリー(df)コマンドは、ディスクの合計サイズ、使用されたブロック数、およびファイルシステムで使用可能なブロック数を表示します。-hオプションは、読みやすい形式でサイズを出力します(1K、234M、2Gなど)。

5.4 Ext2またはExt3ファイルシステムのサイズの削減

ボリュームがマウントされていないときは、Ext2、Ext3、またはExt4ファイルシステムのサイズを縮小できます。

  1. 端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。

  2. ファイルシステムをマウント解除します。

  3. /dev/sda1などのデバイスのファイルシステムのサイズを削減するには、次のコマンドを入力します。

    resize2fs /dev/sda1 <size>

    sizeを、目的のサイズを表す整数値(キロバイト単位)で置き換えます(1キロバイトは1024バイト)。

    サイズ変更が完了するまで待って、続行します。

  4. ファイルシステムをマウントします。たとえば、Ext2ファイルシステムを、/dev/sda1という名前のデバイスに、マウントポイント/homeでマウントするには、次のように入力します。

    mount -t ext2 /dev/md0 /home
  5. 次のように入力して、マウントされたファイルシステムに対するサイズ変更の効果をチェックします。

    df -h

    ディスクフリー(df)コマンドは、ディスクの合計サイズ、使用されたブロック数、およびファイルシステムで使用可能なブロック数を表示します。-hオプションは、読みやすい形式でサイズを出力します(1K、234M、2Gなど)。

5.5 Reiserファイルシステムのサイズの削減

Reiserファイルシステムは、ボリュームがアンマウントされている場合のみ、サイズを削減することができます。

  1. 端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。

  2. 次のコマンドを入力して、デバイスをアンマウントします。

    umount /mnt/point

    サイズを削減するパーティションにシステムファイル(ルート/ボリュームなど)が含まれていると、ブート可能なCDまたはフロッピーからブートする場合のみ、アンマウントが可能です。

  3. /dev/sda1という名前のデバイスのファイルシステムのサイズを削減するには、次のコマンドを入力します。

    resize_reiserfs -s size /dev/sda2

    sizeを目的のサイズ(バイト単位)で置き換えます。50000K(キロバイト)、250M(メガバイト)、2G (ギガバイト)など、値の単位を指定することもできます。代わりに、マイナス(-)記号を値の前に付けて、現在のサイズに対する削減分を指定することもできます。たとえば、次のコマンドは、/dev/md0上のファイルシステムのサイズを 500 MB分減少させます。

    resize_reiserfs -s -500M /dev/sda2

    サイズ変更が完了するまで待って、続行します。

  4. 次のコマンドで、ファイルシステムをマウントします。

    mount -t reiserfs /dev/sda2 /mnt/point
  5. 次のように入力して、マウントされたファイルシステムに対するサイズ変更の効果をチェックします。

    df -h

    ディスクフリー(df)コマンドは、ディスクの合計サイズ、使用されたブロック数、およびファイルシステムで使用可能なブロック数を表示します。-hオプションは、読みやすい形式でサイズを出力します(1K、234M、2Gなど)。

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