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コンテンツコンテンツ
管理ガイド
  1. このガイドについて
  2. I サポートと共通タスク
    1. 1 YaSTオンラインアップデート
    2. 2 サポート用システム情報の収集
    3. 3 テキストモードのYaST
    4. 4 Snapperによるスナップショットとロールバック
    5. 5 VNCによるリモートアクセス
    6. 6 コマンドラインツールによるソフトウェアの管理
    7. 7 BashとBashスクリプト
    8. 8 Using Third-Party Software
  3. II システム
    1. 9 64ビットシステム環境での32ビットと64ビットのアプリケーション
    2. 10 Linuxシステムのブートと設定
    3. 11 ブートローダGRUB
    4. 12 UEFI (Unified Extensible Firmware Interface)
    5. 13 特別なシステム機能
    6. 14 プリンタの運用
    7. 15 udevによる動的カーネルデバイス管理
    8. 16 X Windowシステム
    9. 17 FUSEによるファイルシステムへのアクセス
  4. III モバイルコンピュータ
    1. 18 Linuxでのモバイルコンピューティング
    2. 19 無線LAN
    3. 20 電源管理
    4. 21 タブレットPCの使用
  5. IV サービス
    1. 22 ネットワークの基礎
    2. 23 ネットワーク上のSLPサービス
    3. 24 NTPによる時刻の同期
    4. 25 ドメインネームシステム
    5. 26 DHCP
    6. 27 NetworkManagerの使用
    7. 28 Samba
    8. 29 NFS共有ファイルシステム
    9. 30 ファイルの同期
    10. 31 Apache HTTPサーバ
    11. 32 YaSTを使用したFTPサーバの設定
    12. 33 Squidプロキシサーバ
    13. 34 SFCBを使用したWebベースの企業管理
  6. V トラブルシューティング
    1. 35 ヘルプとドキュメント
    2. 36 最も頻繁に起こる問題およびその解決方法
  7. A サンプルネットワーク
  8. B GNU Licenses
ナビゲーション
適用先 SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4

27 NetworkManagerの使用

NetworkManagerは、ラップトップなどの携帯用コンピュータのための理想的なソリューションです。NetworkManagerは、802.1x保護ネットワークへの接続など、ネットワーク接続のための最新の暗号化タイプおよび標準をサポートしています。802.1Xは、「IEEE Standard for Local and Metropolitan Area Networks—Port-Based Network Access Control」(ポートごとにネットワークアクセスの制御を行う、ローカル/メトロポリタンエリアネットワーク向け IEEE 標準)です。NetworkManagerを使用すると、ネットワークインタフェースの設定および移動時の有線/ワイヤレスネットワーク間の切り替えについて心配する必要がなくなります。NetworkManagerでは、既知のワイヤレスネットワークに自動的に接続するか、または複数のネットワーク接続を並行して管理できます。後者の場合、最も高速な接続がデフォルトとして使用されます。さらに、利用可能なネットワーク間を手動で切り換えたり、システムトレイのアプレットを使用してネットワーク接続を管理できます。

単一の接続をアクティブにする代わりに、複数の接続を一度にアクティブにできます。これにより、Ethernetからラップトップの接続プラグを抜いても、無線接続により接続が維持されます。

27.1 NetworkManagerの使用

NetworkManagerは、高度で直感的なユーザインタフェースを提供します。このインタフェースを使用すると、ネットワーク環境を簡単に切り換えることができます。ただし、NetworkManagerは、次の場合には適しません。

  • コンピュータが、DHCPまたはDNSサーバなど、ネットワーク内で他のコンピュータにネットワークサービスを提供している場合。

  • コンピュータがXenサーバの場合、またはシステムがXen内の仮想システムの場合。

27.2 NetworkManagerの有効化/無効化

ラップトップコンピュータでは、NetworkManagerがデフォルトで有効です。ただし、YaSTネットワーク設定モジュールでいつでも有効または無効にできます。

  1. YaSTを実行し、ネットワークデバイス › ネットワーク設定の順に選択します。

  2. Network Settingsダイアログが開きます。グローバルオプションタブを開きます。

  3. NetworkManagerを使用してネットワーク接続を設定および管理する

    1. ネットワークのセットアップ方法フィールドで、NetworkManagerを使ってユーザが制御を選択します。

    2. OKをクリックしてYaSTを閉じます。

    3. 27.3項 「ネットワーク接続の設定」に従って、NetworkManagerを使用してネットワーク接続を設定します。

  4. NetworkManagerを無効にして従来の方法でネットワークを制御するには、以下の手順を実行します。

    1. ネットワークのセットアップ方法フィールドで、ifupを使用した従来の方法

    2. OKをクリックします。

    3. DHCP経由の自動環境設定または静的IPアドレスによる手動設定で、YaSTでネットワークカードを設定します。別の方法として、YaSTを使用してモデムを設定します。

      • ダイヤルアップ接続の場合は、ネットワークデバイス › モデムを使用します。

      • 内部またはUSB ISDNモデムを設定するには、ネットワークデバイス › ISDNの順に選択します。

      • 内部またはUSB DSLモデムを設定するには、ネットワークデバイス › DSLの順に選択します。.

      YaSTを使用したネットワーク接続の詳細については、22.4項 「YaSTによるネットワーク接続の設定」および第19章 「無線LANを参照してください。

27.3 ネットワーク接続の設定

YaSTでNetworkManagerを有効にした後、KDEおよびGNOMEで使用可能なNetworkManagerフロントエンドでネットワーク接続を設定します。両フロントエンドのネットワーク設定ダイアログは非常に似ています。有線、無線、モバイルブロードバンド、DSL、およびVPN接続など、あらゆるタイプのネットワーク接続に対応するタブが表示されます。各タブで、該当するタイプの接続の追加、編集、または削除を行うことができます。KDE設定ダイアログでは、接続タイプがシステムで使用可能であれば(ハードウェアおよびソフトウェアによる)、適切なタブのみがアクティブになります。また、KNetworkManagerではデフォルトで、各タブで使用可能な入力フィールドおよびオプションに対して包括的なツールヒントが表示されます。

注記
注記: Bluetooth接続

現在、Bluetooth接続は、NetworkManagerでは設定できません。

GNOMEでネットワーク設定ダイアログを開くには、メインメニューを開き、右側にあるネットワークエントリをクリックします。その代わり、AltF2を押してnm-connection-editorを入力するか、GNOMEコントロールセンターでシステム › ネットワーク接続の順に選択します。

GNOMEネットワーク接続のダイアログ
図 27.1: GNOMEネットワーク接続のダイアログ

KDEを使用している場合は、メインメニューを開き、デスクトップの設定をクリックします。個人設定で、一般タブのネットワークの設定を選択し、ネットワーク設定ダイアログを開きます。

KDEネットワーク設定ダイアログ
図 27.2: KDEネットワーク設定ダイアログ

システムトレイにあるNetworkManagerアプレットから設定ダイアログを起動することもできます。KDEでは、アイコンを左クリックし、接続の管理を選択します。GNOMEでは、アイコンを右クリックし、接続の編集を選択します。

注記
注記: オプションの可用性

システムセットアップによっては、接続を設定できない場合があります。保護された環境では、一部のオプションがロックされているか、またはrootパーミッションを必要とする場合があります。詳細は、システム管理者にお問い合わせください。

手順 27.1: 接続の追加または編集

NetworkManagerでネットワーク接続を設定する場合、すべてのユーザが共有できるシステム接続を定義することもできます。ユーザ接続とは対照的に、システム接続は、NetworkManagerの起動直後、ユーザがログインする前に使用可能になります。両タイプの接続の詳細については、27.7.1項 「ユーザおよびシステムの接続」を参照してください。

現在、KDEではsystem connectionオプションは使用できません。システム接続を設定するには、この場合はYaSTを使用する必要があります。

注記
注記: 非表示のネットワーク

隠れたネットワーク(サービスをブロードキャストしないネットワーク)に接続するには、そのネットワークのSSID (Service Set Identifier)またはESSID (Extended Service Set Identifier)を知っている必要があります。隠れたネットワークは、自動的に検出できません。

  1. ネットワーク設定のダイアログで、使用したい接続タイプのタブをクリックします。

  2. 追加をクリックして新しい接続を作成するか、既存の接続を選択して編集をクリックします。

  3. 接続名および接続の詳細を入力します。

  4. 非表示のネットワークでは、ESSIDおよび暗号化パラメータを入力します。

  5. 1つの接続タイプについて複数の物理デバイスが使用可能な場合(たとえば、コンピュータに2つのethernetカードまたは2つの無線カードが取り付けられている場合)、特定のデバイスに接続を関連付けることができます。

    KDEを使用している場合は、このためにインタフェースの制限オプションを使用します。GNOMEを使用する場合は、接続を関連付けるデバイスのMACアドレスを入力し、設定を確認します。

  6. NetworkManagerが自動的に特定の接続を使用するようにするには、この接続に対してオプション自動的に接続(KDEの場合)またはStay connected when possible (可能な場合は接続を維持)(GNOMEの場合)を有効にします。

  7. 接続をシステム接続にするには、すべてのユーザが使用可能を有効にします(GNOME)。システム接続を作成および編集するには、rootパーミッションが必要です。

変更を確定した後、NetworkManagerアプレットを左クリックすると、新たに設定されたネットワーク接続が使用可能なネットワークのリストに表示されます。

KNetworkManager—設定済みの接続と使用可能な接続
図 27.3: KNetworkManager—設定済みの接続と使用可能な接続

27.4 KNetworkManagerの使用

NetworkManager向けKDEフロントエンドは、KNetworkManagerアプレットです。ネットワークがNetworkManagerコントロール用に設定されている場合、通常、アプレットはデスクトップ環境とともに自動的に起動し、システムトレイにアイコンとして表示されます。

システムトレイにネットワーク接続アイコンが表示されない場合は、おそらくアプレットが起動していません。アプレットを手動で起動するには、AltF2を押し、「knetworkmanager」を入力します。

KNetworkManagerでは、接続を設定した無線ネットワークのみが表示されます。無線ネットワークの範囲外である場合またはネットワークケーブルが接続されていない場合は接続が非表示になります。したがって、使用される接続を示す明確なビューが常に提示されます。

27.4.1 有線ネットワーク接続の管理

コンピュータがネットワークケーブルで既存のネットワークに接続している場合、KNetworkManagerを使用してネットワーク接続を選択します。

  1. アプレットアイコンで左クリックすると、使用可能なネットワークがメニューに表示されます。現在使用されている接続は、このメニューで選択され、アクティブとしてマークされます。

  2. 有線ネットワークで異なる設定を使用する場合は、接続の管理をクリックし、手順27.1「接続の追加または編集」の説明に従って別の有線接続を追加します。

  3. KNetworkManagerアイコンをクリックし、新たに設定した接続を選択してアクティブにします。

27.4.2 ワイヤレスネットワーク接続の管理

KNetworkManagerではデフォルトで、接続を設定した無線ネットワークのうち、使用可能であり表示可能であるネットワークのみが表示されます。最初に無線ネットワークに接続するには、次の手順に従います。

手順 27.2: ワイヤレスネットワークへの接続
  1. アプレットアイコンを左クリックし、ネットワーク接続の作成を選択します。KNetworkManagerには、信号強度およびセキュリティの詳細を含めて、使用可能であり表示可能な無線ネットワークのリストが表示されます。

  2. 表示可能なネットワークに接続するには、リストからネットワークを選択し、接続をクリックします。ネットワークが暗号化されている場合は、ダイアログが開きます。ネットワークが使用するセキュリティのタイプを選択し、適切な資格情報を入力します。

  3. サービスセット識別子(SSIDまたはESSID)をブロードキャストしないため自動的に検出されないネットワークに接続するには、WLANを使用して他のネットワークに接続を選択します。

  4. 表示されるダイアログでSSIDまたはESSIDを入力し、必要に応じて暗号化パラメータを設定します。

  5. 変更を確認し、OKをクリックします。NetworkManagerで、新しい接続がアクティブになります。

  6. 接続を終了し、無線ネットワークを無効にするには、アプレットアイコンをクリックし、ワイヤレスの有効化のチェックをオフにします。飛行機内など、ワイヤレスネットワーキングが使用できない環境にいる場合は、この設定が役に立つことがあります。

明示的に選択された無線ネットワークは、可能な限り接続が維持されます。その時点でネットワークケーブルが接続されていれば、無線接続の稼働中に、自動的に接続に設定したすべての接続が確立されます。

27.4.3 ワイヤレスカードのアクセスポイントとしての設定

お使いのワイヤレスカードでアクセスポイントモードがサポートされている場合、NetworkManagerを使用して設定できます。

注記
注記: オプションの利用可否

システムセットアップによっては、接続を設定できない場合があります。保護された環境では、一部のオプションがロックされているか、またはrootパーミッションを必要とする場合があります。詳細は、システム管理者にお問い合わせください。

  1. KNetworkManagerアプレットをクリックし、ネットワーク接続の作成 › 新しいアドホックネットワークの順に選択します。

  2. 次の設定ダイアログで、SSIDフィールドにネットワークの名前を入力します。

  3. 無線セキュリティタブで暗号化を設定します。

    重要
    重要: 保護されていないワイヤレスネットワークによるセキュリティリスク

    Security[なし]に設定した場合、誰でもネットワークに接続し、コネクティビティを再利用し、ネットワーク接続を傍受できるようになります。アクセスをアクセスポイントに制限して接続を安全なものにするには、暗号化を使用します。さまざまなWEPおよびWPAベースの暗号化から任意のものを選択できます。いずれのテクノロジが最適であるか不明な場合は、19.3項 「認証」を参照してください。

  4. IPアドレスタブで、設定オプションが共有(アドホックネットワークのデフォルトオプション)に設定されていることを確認します。

  5. 入力した設定を確認して、OKをクリックします。

27.4.4 KNetworkManagerのカスタマイズ

KNetworkManagerのさまざまな要素(システムトレイに表示するアイコンの数、表示するツールヒント、およびネットワーク接続のパスワードと資格情報を保存する方法)をカスタマイズできます。最後の要素についての詳細は、27.7.2項 「パスワードと資格情報の保存」を参照してください。

使用可能なオプションを探すには、NetworkManagerシステムトレイアイコンを右クリックし、設定ダイアログの左側で、接続の管理を選択してその他をクリックします。

手順 27.3: KNetworkManagerにおける複数のトレイアイコンの設定

KNetworkManagerでは、複数の接続を同時にアクティブに維持できるので、複数の接続の接続状態に関する情報を一度に表示できれば便利です。システムトレイで、それぞれが異なる接続タイプグループを表す複数のNetworkManagerアイコンを使用することにより、これが可能になります(たとえば、有線接続について1つのアイコン、無線接続について別のアイコンを使用します)。

  1. 設定ダイアログで、トレイアイコンタブに切り替えます。

  2. 追加アイコンをクリックします。新しいアイコンエントリがリストに表示されます。

  3. このアイコンによって表されるネットワーク接続タイプを選択し、対応するアイコンでグループ化します。

  4. 変更内容を確認します。

これでシステムトレイには複数のNetworkManagerアイコンが表示され、そこからアイコンに関連付けられた接続タイプにアクセスできます。

KNetworkManagerではまた、手順27.1「接続の追加または編集」の説明に従ってネットワーク接続を設定すると、この接続に対して表示されたアイコンをカスタマイズできます。アイコンを変更するには、接続名の隣にあるアイコンボタンをクリックし、次のダイアログで目的のアイコンを選択します。変更を確認した後、システムトレイのKNetworkManagerアイコンをクリックすることにより、使用可能な接続のリストに新しいアイコンが表示されます。

27.5 GNOME NetworkManagerアプレットの使用

GNOMEでは、NetworkManagerはGNOME NetworkManagerアプレットを使用して制御できます。ネットワークがNetworkManagerでの制御用に設定されている場合、通常、アプレットはデスクトップ環境で自動的に起動し、システムトレイにアイコンとして表示されます。

システムトレイにネットワーク接続アイコンが表示されない場合は、おそらくアプレットが起動していません。アプレットを手動で起動するには、AltF2を押し、「nm-applet」を入力します。

27.5.1 有線ネットワーク接続の管理

コンピュータがネットワークケーブルで既存のネットワークに接続している場合、NetworkManagerアプレットを使用してネットワーク接続を選択します。

  1. アプレットアイコンで左クリックすると、使用可能なネットワークがメニューに表示されます。メニューでは、現在使用されている接続が選択されています。

  2. 別のネットワークに切り替えるには、リストから選択します。

  3. 有線と無線のすべてのネットワーク接続を切り替えるには、アプレットアイコンを右クリックしてEnable Networkingを選択解除します。

27.5.2 ワイヤレスネットワーク接続の管理

使用可能な可視のワイヤレスネットワークは、Wireless Networks (ワイヤレスネットワーク)の下のGNOME NetworkManagerアプレットメニューに一覧にされます。各ネットワークの信号強度もメニューに表示されます。暗号化された無線ネットワークには、シールドアイコンが付きます。

手順 27.4: ワイヤレスネットワークへの接続
  1. ワイヤレスネットワークに接続するには、アプレットアイコンを左クリックして、使用できるワイヤレスネットワークのリストからエントリを選択します。

  2. ネットワークが暗号化されている場合は、ダイアログが開きます。ネットワークで使用されている暗号化のタイプ(無線セキュリティ)が示され、対応する暗号化および認証設定に従って入力フィールド数が維持されます。適切な資格情報を入力します。

  3. サービスセット識別子(SSIDまたはESSID)をブロードキャストしないため自動的に検出されないネットワークに接続するには、NetworkManagerアイコンを左クリックし、非表示の無線ネットワークへの接続を選択します。

  4. 表示されるダイアログのネットワーク名に、SSIDまたはESSIDを入力し、必要に応じて暗号化パラメータを設定します。

  5. ワイヤレスネットワーキングを無効にするには、アプレットアイコンで右クリックし、ワイヤレスの有効化のチェックを外します。飛行機内など、ワイヤレスネットワーキングが使用できない環境にいる場合は、この設定が役に立つことがあります。

明示的に選択された無線ネットワークは、可能な限り接続が維持されます。その時点でネットワークケーブルが接続されていれば、無線接続の稼働中に、Stay connected when possibleに設定したすべての接続が確立されます。

27.5.3 ワイヤレスカードのアクセスポイントとしての設定

お使いのワイヤレスカードでアクセスポイントモードがサポートされている場合、NetworkManagerを使用して設定できます。

注記
注記: オプションの利用可否

システムセットアップによっては、接続を設定できない場合があります。保護された環境では、一部のオプションがロックされているか、またはrootパーミッションを必要とする場合があります。詳細は、システム管理者にお問い合わせください。

  1. NetworkManagerアプレットをクリックし、新しい無線ネットワークを作成を選択します。

  2. ネットワーク名に入力し、無線セキュリティドロップダウンリストで使用する暗号化を設定します。

    重要
    重要: 保護されていないワイヤレスネットワークによるセキュリティリスク

    Wireless Securityなしに設定した場合、誰でもネットワークに接続し、コネクティビティを再利用し、ネットワーク接続を傍受できるようになります。アクセスをアクセスポイントに制限して接続を安全なものにするには、暗号化を使用します。さまざまなWEPおよびWPAベースの暗号化から任意のものを選択できます。いずれのテクノロジが最適であるか不明な場合は、19.3項 「認証」を参照してください。

27.6 NetworkManagerとVPN

NetworkManagerは、数種類のVPN (仮想私設網)技術をサポートしています.各技術について、SUSE Linux Enterprise ServerにはNetworkManagerの一般的なサポートを提供する基本パッケージが付属しています。加えて、アプレットに対応するデスクトップ固有のパッケージをインストールすることも必要です。

NovellVPN

このVPN技術を使用するには、次のアイテムをインストールします:

  • NetworkManager-novellvpnおよび

  • NetworkManager-novellvpn-kde4またはNetworkManager-novellvpn-gnome

NovellVPNサポート(KDE用)はまだ利用できませんが、現在準備中です。

OpenVPN

このVPN技術を使用するには、次のアイテムをインストールします:

  • NetworkManager-openvpnおよび

  • NetworkManager-openvpn-kde4またはNetworkManager-openvpn-gnome

vpnc (Cisco)

このVPN技術を使用するには、次のアイテムをインストールします:

  • NetworkManager-vpncおよび

  • NetworkManager-vpnc-kde4またはNetworkManager-vpnc-gnome

PPTP(ポイントツーポイントトンネリングプロトコル)

このVPN技術を使用するには、次のアイテムをインストールします:

  • NetworkManager-pptpおよび

  • NetworkManager-pptp-kde4またはNetworkManager-pptp-gnome

パッケージのインストールを完了したら、VPN接続を設定します(27.3項 「ネットワーク接続の設定」を参照してください)。

27.7 NetworkManagerとセキュリティ

NetworkManagerは、ワイヤレス接続を「信頼された」と「信頼なし」という2種類で区別します。 「信頼された」接続とは、過去に明示的に選択したネットワークです。 その他は「信頼なし」です。信頼された接続は、アクセスポイントのMACアドレスと名前で識別されます。MACアドレスを使用して、信頼された接続が同じ名前でも、異なるアクセスポイントを使用できないようにすることができます。

NetworkManagerにより、定期的に、使用可能なネットワークがスキャンされます。信頼されたネットワークが複数検出された場合、最近使用されたものが自動的に選択されます。すべてのネットワークが信頼されないネットワークの場合は、NetworkManagerはユーザがネットワークを選択するまで待機します。

暗号化設定が変更されても、名前とMACアドレスが同じままの場合は、NetworkManagerは接続を試みますが、まず、新しい暗号化設定の確認とアップデート(新しいキーなど)の提供を求めるプロンプトが表示されます。

無線接続を使用している状態からオフラインモードに切り替えると、NetworkManagerでSSIDまたはESSIDが空白になります。これにより、カードの接続解除が確保されます。

27.7.1 ユーザおよびシステムの接続

NetworkManagerは、ユーザおよびシステムという2種類の接続を認識します。ユーザ接続は、最初のユーザがログインしたとき、NetworkManagerで利用可能になる接続です。ユーザは、必要な資格情報を要求されます。ユーザがログアウトすると、接続は切断され、NetworkManagerから削除されます。システム接続として定義された接続は、すべてのユーザが共有でき、NetworkManagerの起動直後で、どのユーザもまだログインしていないとき、利用可能になります。システム接続の場合、すべての資格情報を接続作成時に提供する必要があります。そのようなシステム接続は、認証を要求するネットワークへの自動接続に使用することができます。NetworkManagerでユーザ接続またはシステム接続を設定する方法については、27.3項 「ネットワーク接続の設定」を参照してください。

KDEの場合は、NetworkManagerを使用するシステム接続の設定は、現在サポートされていません(代わりにYaSTを使用)。

27.7.2 パスワードと資格情報の保存

暗号化されたネットワークに接続するたびに資格情報を再入力したくない場合は、デスクトップ固有ツールのGNOMEキーリングマネージャまたはKWalletManagerを使用して、資格情報を暗号化してディスク上に保存し、マスタパスワードで安全を確保できます。

NetworkManagerは、安全な接続(暗号化された有線、ワイヤレス、またはVPNの接続など)のための証明書を証明書ストアから取得することもできます。詳細については、Chapter 12, Certificate Storeを参照してください。

27.8 よくある質問とその回答

NetworkManagerによる特別なネットワークオプションの設定に関するFAQ (よくある質問と答え)は、次のとおりです。

特定のデバイスには、どのようにして接続しますか?

デフォルトでは、NetworkManager内の接続は、デバイスタイプ固有の接続であり、同じタイプのすべての物理デバイスに適用されます。1つの接続タイプについて複数の物理デバイスが使用可能である場合(たとえば、コンピュータに2つのイーサネットカードが取り付けられている場合)、特定のデバイスに接続を関連付けることができます。

GNOMEでこれを行うには、まずデバイスのMACアドレスを調べます。このために、アプレットから入手できる接続情報か、またはコマンドラインツール(nm-toolまたはifconfigなど)の出力を使用します。次に、ネットワーク接続を設定するためのダイアログを起動し、変更する接続を選択します。有線タブまたは無線タブで、デバイスのMACアドレスを入力し、変更を確定します。

KDEを使用している場合は、ネットワーク接続を設定するためのダイアログを起動し、変更する接続を選択します。Ethernetタブまたは無線タブで、インタフェースの制限オプションを使用し、接続を関連付けるネットワークインタフェースを選択します。

同じESSIDを持つ複数のアクセスポイントが検出された場合、どのようにして特定のアクセスポイントを指定しますか?

異なる無線帯域(a/b/g/n)を持つ複数のアクセスポイントが利用可能な場合、デフォルトでは、最も強い信号を持つアクセスポイントが自動的に選択されます。このデフォルトを無効にするには、ワイヤレス接続の設定時にBSSIDフィールドを使用します。

BBSID (Basic Service Set Identifier)は、各Basic Service Setを固有に識別します。インフラストラクチャBasic Service Setでは、BSSIDは、ワイヤレスアクセスポイントのMACアドレスです。独立型(アドホック)Basic Service Setでは、BSSIDは、46ビットの乱数から生成されローカルに管理されるMACアドレスです。

27.3項 「ネットワーク接続の設定」に説明されているように、ネットワーク接続を設定するダイアログを開始します。変更したいワイヤレス接続を選択し、編集をクリックします。ワイヤレスタブで、BSSIDを入力します。

どのようにして、ネットワーク接続を他のコンピュータと共用しますか?

プライマリデバイス(インターネットに接続するデバイス)には、特別な設定は必要ありません。ただし、ローカルハブまたはローカルコンピュータに接続するデバイスは、次の手順で設定する必要があります。

  1. 27.3項 「ネットワーク接続の設定」に説明されているように、ネットワーク接続を設定するダイアログを開始します。変更したい接続を選択し、編集をクリックします。GNOMEを使用している場合は、IPv4設定タブに切り替えて、方法ドロップダウンリストから他のコンピュータと共有を選択します。KDEを使用している場合は、IPアドレスタブに切り替え、設定ドロップダウンリストから共有を選択します。これで、IPトラフィックの転送が有効になり、デバイス上でDHCPサーバが実行されます。NetworkManagerで変更内容を確認します。

  2. DCHPサーバは、ポート67を使用するので、そのポートがファイアウォールによってブロックされていないことを確認してください。そのためには、接続を共有するマシンで、YaSTを起動して、セキュリティとユーザ › ファイアウォールの順に選択します。許可されるサービスカテゴリに切り替えます。DCHP Server許可されるサービスとして表示されていない場合は、Services to AllowからDCHP Serverを選択し、追加をクリックします。YaSTで変更内容を確認します。

静的DNSアドレスに、どのようにして自動(DHCP, PPP, VPN)アドレスを提供しますか?

DHCPサーバが無効なDNS情報(および/またはルート)を提供する場合は、次の手順でそれを無効にできます。27.3項 「ネットワーク接続の設定」に説明されているように、ネットワーク接続を設定するダイアログを開始します。変更したい接続を選択し、編集をクリックします。GNOMEを使用している場合は、IPv4設定タブに切り替えて、方法ドロップダウンリストから自動(DHCP)アドレスのみを選択します。KDEを使用している場合は、IPアドレスタブに切り替え、設定ドロップダウンリストから自動(DHCP)アドレスのみを選択します。DNS ServersおよびSearch DomainsのフィールドにDNS情報を入力します。自動で取得したルートを無視する場合は、Routesをクリックして該当するチェックボックスをオンにする(GNOME)か、タブの一番下にあるドロップダウンリストからRoutesを選択して該当するチェックボックスをオンにします(KDE)。変更内容を確認します。

どのようにしたら、ユーザがログインする前に、パスワード保護されたネットワークにNetworkManagerを接続できますか?

そのような目的に使用できるsystem connectionを定義します。詳細については、27.7項 「NetworkManagerとセキュリティ」を参照してください。

27.9 トラブルシューティング

場合によっては、接続に関する問題が発生することがあります。NetworkManagerに関してよく発生する問題としては、アプレットが起動しない、VPNオプションがないなどがあります。これらの問題の解決、防止方法は、使用ツールによって異なります。

NetworkManagerデスクトップアプレットが起動しない

ネットワークがNetworkManager制御に設定されている場合、GNOMEおよびKDE NetworkManagerアプレットが自動的に起動します。アプレットが起動しない場合は、27.2項 「NetworkManagerの有効化/無効化」の説明に従ってYaST内でNetworkManagerが有効になっているかどうかを確認します。次に、デスクトップ環境に適切なパッケージがインストールされていることを確認します。KDE 4を使用する場合、該当するパッケージはNetworkManager-kde4です。GNOMEを使用する場合、該当するパッケージはNetworkManager-gnomeです。

デスクトップアプレットがインストールされているが、何らかの理由で実行されない場合は、手動でアプレットを起動してください。デスクトップアプレットがインストールされているのに、何らかの理由で実行していないときは、コマンドnm-applet (GNOME)またはknetworkmanager(KDE)で手動で開始します。

NetworkManagerアプレットにVPNオプションが表示されない

NetworkManager、アプレット、およびNetworkManager用VPNのサポートは、個別のパッケージで配布されます。NetworkManagerアプレットにVPNオプションが表示されない場合は、使用しているVPNテクノロジのNetworkManagerサポートが含まれたパッケージがインストールされているかどうかを確認します。詳細については、27.6項 「NetworkManagerとVPN」を参照してください。

ネットワーク接続を使用できない

ネットワーク接続が正しく設定され、ネットワーク接続の他のすへてのコンポーネントも(ルータなど)、正常に機能している場合は、コンピュータ上でネットワークインタフェースを再起動すると、問題が解決する場合があります。そのためには、コマンドラインにrootとしてログインし、rcnetwork restartを実行します。

27.10 その他の情報

NetworkManagerの詳細については、次のWebサイトおよびディレクトリから入手可能です。

NetworkManagerプロジェクトページ

http://projects.gnome.org/NetworkManager/

KDE NetworkManagerフロントエンド

http://userbase.kde.org/NetworkManagement

パッケージのマニュアル

NetworkManagerおよびGNOMEとKDEのNetworkManagerアプレットの最新情報については、次のディレクトリの情報も参照してください。

  • /usr/share/doc/packages/NetworkManager/,

  • /usr/share/doc/packages/NetworkManager-kde4/、および

  • /usr/share/doc/packages/NetworkManager-gnome/

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