Jump to contentJump to page navigation: previous page [access key p]/next page [access key n]
適用先 SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4

2 SLES 11のストレージの新機能

SUSE Linux Enterprise Server 11では、ここで示すように機能と動作が変更されました。

2.1 SLES 11 SP3の新機能

SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3リリースでは、バグの修正に加えて、この項に示すように機能と動作が変更されました。

2.1.1 Btrfsクォータ

rootファイルシステムでのサブボリュームに対するBtrfsクォータのサポートは、btrfs(8)コマンド内に追加されています。

2.1.2 iSCSI LIOターゲットサーバ

YaSTが、iSCSI LIOターゲットサーバソフトウェアをサポートします。詳細については、第15章 「IP ネットワークの大容量記憶域: iSCSI LIOターゲットサーバを参照してください。

2.1.3 LinuxのソフトウェアRAID

LinuxのソフトウェアRAIDには、次の機能強化が追加されました。

2.1.3.1 Intel RSTe+のサポート

ソフトウェアRAIDでは、RAIDレベル0、1、4、5、6、10をサポートするようにIntel RSTe+ (Rapid Storage Technology Enterprise)プラットフォームが改善されました。

2.1.3.2 LEDMONユーティリティ

LEDMONユーティリティが、MDのソフトウェアRAID用のPCIe-SSDエンクロージャLEDをサポートします。詳細については、第12章 「MDソフトウェアRAID用のストレージエンクロージャLEDユーティリティを参照してください。

2.1.3.3 ソフトウェアRAIDにおけるデバイスの順番

YaSTパーティショナ内のRAIDの追加ウィザードで、分類オプションによって、LinuxのソフトウェアRAID内の選択したデバイスが使用される順番を指定して、アレイの半分が1つのディスクサブシステム上に置かれ、アレイのもう半分が別のディスクサブシステム上に確実に置かれるようにすることが可能になりました。たとえば、1つのディスクサブシステムに障害が発生した場合、システムは2番目のディスクサブシステムから稼働し続けます。詳細については、10.3.3項 「YaSTパーティショナ付きコンプレックスRAID 10の作成 」ステップ 4.dを参照してください。

2.1.4 LVM2

LVM2には、次の機能強化が追加されました。

2.1.4.1 シンプールおよびシンボリューム

LVMの論理ボリュームは、シンプロビジョニングできます。詳細については、4.5項 「物理ボリュームの設定」を参照してください。

  • シンプール: この論理ボリュームは、シンボリューム用に予約された領域のプールです。シンボリュームでは、必要な領域をそのプールからオンデマンドで割り当てることができます。

  • シンボリューム: ボリュームは疎ボリュームとして作成されます。このボリュームでは、必要な領域はシンプールからオンデマンドで割り当てられます。

2.1.4.2 シンスナップショット

LVM論理ボリュームスナップショットは、シンプロビジョニングできます。サイズを指定しないでスナップショットを作成した場合は、シンプロビジョニングと想定されます。詳細については、17.2項 「LVMによるLinuxスナップショットの作成」を参照してください。

2.1.5 マルチパスI/O

マルチパスI/Oには、次の変更と機能強化が加えられました。

2.1.5.1 mpathpersist(8)

mpathpersist(8)は新しいユーティリティです。このユーティリティを使用して、デバイスマッパーマルチパスのデバイスでSCSIの永続的な予約を管理できます。詳細については、7.3.5項 「Linux mpathpersist(8)ユーティリティ」を参照してください。

2.1.5.2 multipath(8)

multipath(8)コマンドには、次の機能強化が追加されました。

  • -rオプションを使用すると、デバイスマップのリロードを強制できます。

2.1.5.3 /etc/multipath.conf

Device Mapper - このマルチパスツールでは、/etc/multipath.confファイルに次の機能強化が追加されました。

  • udev_dir: 

    udev_dir属性は廃止予定です。SLES 11 SP3にアップグレードした後は、/etc/multipath.confファイルのdefaultsセクションから次の行を削除できます。

    udev_dir /dev
  • getuid_callout: 

    /etc/multipath.confファイルのdefaultsセクションにあるgetuid_callout属性は廃止予定なので、uid_attributeパラメータに置き換えられました。このパラメータは、固有のパス識別子を提供するudev属性です。デフォルト値はID_SERIALです。

    SLES 11 SP3にアップグレードした後は、/etc/multipath.confファイルのdefaultsセクションで属性を変更できます。

    • defaultsセクションから次の行を削除してください。

        getuid_callout "/lib/udev/scsi_id --whitelisted --device=/dev/%n"
    • defaultsセクションに次の行を追加します。

        uid_attribute "ID_SERIAL"
  • path_selector: 

    /etc/multipath.confファイルのdefaultsセクションで、path_selector属性のデフォルト値が「round-robin 0」から「service-time 0」に変更されました。service-timeオプションは、このパスに残っているI/Oの量とその相対スループットに基づいて次のI/Oセットへのパスを選択します。

    SLES 11 SP3にアップグレードした後は、/etc/multipath.confファイルのdefaultsセクションにある属性値を変更して、推奨されるデフォルトを使用できます。

      path_selector "service-time 0"
  • user_friendly_names: 

    user_friendly_names属性は、devicesセクションおよびmultipathsセクションで設定できます。

  • max_fds: 

    max_fds属性のデフォルト設定が、maxに変更されました。これにより、マルチパスデーモンでのパスの監視時に、ファイル記述子をシステムで許可される数だけ開くことができます。

    SLES 11 SP3にアップグレードした後は、/etc/multipath.confファイルの属性値を変更できます。

    max_fds "max"
  • reservation_key: 

    /etc/multipath.confファイルのdefaultsセクションまたはmultipathsセクションでは、reservation_key属性を使用して、サービスアクション予約キーを割り当てることができます。この予約キーをmpathpersist(8)ユーティリティで使用することにより、デバイスマッパーマルチパスのデバイスの永続的な予約が管理可能になります。この属性はデフォルトでは使用されません。この属性が設定されていない場合、multipathdデーモンは、新しく検出されたパスまたは復元されたパスの永続的な予約があるかどうかを確認しません。

    reservation_key <reservation key>

    次に例を示します。

    multipaths {
            multipath {
                              wwid   XXXXXXXXXXXXXXXX
                             alias      yellow
                             reservation_key  0x123abc
          }
    }

    永続的な予約の設定の詳細については、7.3.5項 「Linux mpathpersist(8)ユーティリティ」を参照してください。

  • hardware_handler: 

    DMマルチパスで使用できる、次の4つのSCSIハードウェアハンドラがSCSI層に追加されました。

    scsi_dh_alua
    scsi_dh_rdac
    scsi_dh_hp_sw
    scsi_dh_emc

    これらのハンドラは、LinuxカーネルのSCSIディレクトリに作成されるモジュールです。これまでは、デバイスマッパー層のハードウェアハンドラを使用していました。

    これらのモジュールをinitrdイメージに追加してから、/etc/multipath.confファイルでハードウェアハンドラタイプaluardachp_sw、およびemcとして指定します。デバイスドライバをinitrdイメージに追加する方法については、7.4.3項 「initrdでデバイスドライバをマルチパス処理用に設定する 」を参照してください。

2.2 SLES 11 SP2の新機能

SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2リリースでは、バグの修正に加えて、この項に示すように機能と動作が変更されました。

2.3 SLES 11 SP1の新機能

SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1リリースでは、バグの修正に加えて、この項に示すように機能と動作が変更されました。

2.3.1 iSCSIターゲット情報の保存

YaSTネットワークサービスiSCSIターゲット (14.2.2項 「YaSTを使ったiSCSIターゲットの作成」)機能に、保存オプションが追加され、iSCSIターゲット情報をエクスポートできるようになりました。これにより、リソースの利用者に情報を提供することが容易になりました。

2.3.2 iSCSIイニシエータの認証パラメータの変更

YaSTネットワークサービスiSCSI イニシエータ (14.2.2項 「YaSTを使ったiSCSIターゲットの作成」)機能で、ターゲットデバイスに接続するための認証パラメータを変更できます。以前は、認証情報を変更するには、エントリを削除して再作成する必要がありました。

2.3.3 MPIOデバイスの永続的な予約を許可

SCSIイニシエータは共有ストレージデバイス用にSCSI予約を発行することで、他のサーバのSCSIイニシエータがそのデバイスにアクセスできないようにします。この予約は、SCSI例外処理プロセスの一環として発生するSCSIリセット後も有効です。

次は、SCSI予約が役立つ可能性があるシナリオの例です。

  • 単純なSAN環境では、永続的なSCSI予約により、あるサーバで使用中のLUNを別のサーバに追加してしまうといった管理者エラーを回避することができます。このエラーが発生すると、データが破壊される可能性があります。この種のエラーを防ぐには、通常SANゾーニングが使用されます。

  • フェールオーバーが設定された高可用性環境では、永続的なSCSI予約によって、他のサーバに予約されているSCSIデバイスに間違ったサーバが接続するのを防ぐことができます。

2.3.4 MDADM 3.0.2

バグ修正と改良を利用するには、MDADM (Multiple Devices Administration)ユーティリティ(mdadm)の最新バージョンを使用します。

2.3.5 MDRAID外部メタデータ用ブートローダサポート

MDADMユーティリティバージョン3.0の外部メタデータ機能を使用して、Intel Matrix Storage Technologyメタデータ形式で定義されたRAIDボリュームからオペレーティングシステムをインストールおよび実行するためのサポートが追加されました。これによって、DMRAID (Device Mapper RAID)インフラストラクチャから、MDRAID (Multiple Devices RAID)インフラストラクチャに機能が移動します。その結果、RAID 5実装がより成熟し、MDカーネルインフラストラクチャの機能セットがより広範になります。このため、Intel、DDF (一般的なRAIDディスクデータフォーマット)、およびネイティブMDのメタデータを含むすべてのメタデータフォーマットで共通のRAIDドライバを使用することができます。

2.3.6 MDRAID外部メタデータ用のYaSTのインストールとブートサポート

YaSTインストーラツールでは、RAID 0、1、10、5、および6用MDRAID外部メタデータのサポートが追加されました。インストーラは、RAIDアレイ、およびプラットフォームのRAID機能が有効かどうかを検出することができます。Intel Matrix Storage Manager用のプラットフォームBIOSでマルチパスのRAIDが有効になっていると、「DMRAID」、「MDRAID」(推奨)、または「なし」のオプションが提供されます。BIOSベースのRAIDアレイのアセンブルをサポートするように、initrdも変更されました。

2.3.7 ルートファイルシステムを含むMDRAIDアレイのシャットダウン機能の向上

すべてのMDRAIDアレイが削除済みとしてマーキングされるまで待機するように、シャットダウンスクリプトが変更されました。すべてのMDRAIDボリュームが書き込み操作を終えるまで、オペレーティングシステムのシャットダウンプロセスがダーティビットのクリアを待機するようになりました。

ルート(/)ファイルシステム(オペレーティングシステムとアプリケーションファイルを含むシステムボリューム)がソフトウェアRAIDアレイに常駐するかどうか検討できるように、起動スクリプト、シャットダウンスクリプト、およびinitrdに変更が加えられました。アレイのメタデータハンドラをシャットダウンプロセスの早期に開始して、シャットダウン中に最終的なルートファイルシステム環境を監視します。ハンドラは一般のkillallイベントからは除外されます。このプロセスでは、書き込みを休止し、シャットダウンの終了時にアレイのメタデータのダーティビット(アレイの再同期が必要かどうかを示す)をクリアすることもできます。

2.3.8 iSCSIデバイス上のMD

YaSTインストーラで、iSCSIデバイス上でMDの設定が行えるようになりました。

ブート時にRAIDアレイが必要な場合は、iSCSIイニシエータソフトウェアをboot.mdの前にロードし、iSCSIターゲットをRAID用の自動設定に使用できるようにします。

新規インストール用に、Libstorageは/etc/mdadm.confファイルを作成し、AUTO -allの行を追加します。更新中は、行は追加されません。/etc/mdadm.confにこの行が含まれている場合は、

AUTO -all

/etc/mdadm.confに明記されていない限り、RAIDは自動アセンブルされません。

2.3.9 MD-SGPIO

MD-SGPIOユーティリティは、sysfs(2)によってRAIDアレイを監視するスタンドアロンアプリケーションです。イベントによって、ストレージスシステムの筐体、またはドライブベイの各スロットに関連しているLEDライトの点滅を制御するLEDの変更要求がトリガされます。次の2種類のLEDシステムをサポートしています。

  • 2-LEDシステム(動作LED、状態LED)

  • 3 LEDシステム(動作LED、配置LED、障害LED)

2.3.10 LVM 2ミラーのサイズ変更

論理ボリュームのサイズ変更に使用されるコマンドlvresizelvextend、およびlvreduceが、LVM 2ミラーのサイズを変更できるようになりました。以前は、これらのコマンドは、論理ボリュームがミラーの場合にエラーを報告していました。

2.3.11 IBMサーバ上のアダプタ用ストレージドライバの更新

次のストレージドライバを利用可能な最新バージョンに更新することで、IBMサーバのストレージアダプタをサポートします。

  • Adaptec: aacraidaic94xx

  • Emulex: lpfc

  • LSI: mptasmegaraid_sas

    mptsasドライバがネイティブEEH (Enhanced Error Handler)の回復をサポートするようになりました。これは、電源プラットフォームをご利用のお客様の入出力デバイスにとって主要な機能です。

  • qLogic: qla2xxxqla3xxxqla4xxx

2.4 SLES 11の新機能

このセクションで示す機能および動作の変更は、SUSE Linux Enterprise Server 11リリース用です。

2.4.1 EVMS2の廃止予定

EVMS2 (Enterprise Volume Management Systems)ストレージ管理ソリューションは、廃止されます。すべてのEVMS管理モジュールが、SUSE Linux Enterprise Server 11パッケージから削除されました。システムをアップグレードすると、ご利用になっている、システム以外のEVMS管理デバイスがLinux Volume Manager 2 (LVM2)によって自動認識され、管理されます。詳細については、「SUSE Linux Enterpriseのストレージとボリューム管理の進化」を参照してください。

EVMS管理のシステムデバイス(ルート(/)、/boot、またはswapを含むすべてのデバイス)がある場合、サーバを再起動してアップグレードする前に、SLES 10サーバで次の準備作業を行ってください。

  1. /etc/fstabファイルで、ブートディスクとスワップディスクのパスをデフォルトの/dev/system/sys_lxディレクトリに変更します。

    1. swapパーティションとルート(/)パーティションのパスから/evms/lvm2を削除します。

    2. /bootパーティションのパスから/evmsを削除します。

  2. /boot/grub/menu.lstファイルで、パスから/evms/lvm2を削除します。

  3. /etc/sysconfig/bootloaderファイルで、ブートデバイスのパスが/devディレクトリであることを確認します。

  4. boot.lvmboot.mdが有効化されていることを確認します。

    1. YaSTで、システムRunlevel Editor (ランレベルエディタ)エキスパートモードの順にクリックします。

    2. boot.lvmを選択します。

    3. Set/Reset (設定/リセット)Enable the Service (サービスを有効にする)の順にクリックします。

    4. boot.mdを選択します。

    5. Set/Reset (設定/リセット)Enable the Service (サービスを有効にする)の順にクリックします。

    6. 完了をクリックしてから、はいをクリックします。

  5. 再起動してアップグレードを開始します。

SUSE Linux Enterprise Server 10上でのEVMS2の管理についての詳細については、『SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3: ストレージ管理ガイド』を参照してください。

2.4.2 デフォルトファイルシステムとしてのExt3

Ext3ファイルシステムは、インストール時およびファイルシステムの作成時にYaSTツールで推奨されるデフォルトファイルシステムとして、ReiserFSに置き換わっています。ただし、ReiserFSもまだサポートされています。詳細については、「SUSE Linux Enterprise 11技術仕様」Webページの「File System Support」を参照してください。

2.4.3 Ext3用にデフォルトのinodeサイズを増大

Ext3ファイルシステムのファイルに対する拡張属性およびACL用のスペースを確保するため、Ext3に対するデフォルト のinodeサイズが、SLES 10での 256バイトから、SLES11では256バイトに増えました。詳細については、1.2.3.4項 「Ext3ファイルシステムのinodeサイズとinode数」を参照してください。

2.4.4 JFSファイルシステムの廃止予定

JFSファイルシステムのサポートが終了しました。JFSユーティリティが配布から削除されました。

2.4.5 OCFS2ファイルシステムを高可用性リリースに追加

SUSE Linux Enterprise High Availability Extensionの一部として、OCFS2ファイルシステムが完全にサポートされるようになりました。

2.4.6 /dev/disk/by-nameの廃止予定

SUSE Linux Enterprise Server 11パッケージでは、/dev/disk/by-nameパスが廃止予定です。

2.4.7 /dev/disk/by-idディレクトリで継続的に有効なデバイス名

SUSE Linux Enterprise Server 11では、デフォルトのマルチパスセットアップはudevを使用して、マルチパス処理の開始時に/dev/disk/by-idディレクトリ内の既存のシンボリックリンクを上書きします。マルチパス処理開始前のシンボリックリンクは、SCSIデバイスをそのscsi-xxx名でポイントします。マルチパス処理実行中のシンボリックリンクは、SCSIデバイスをそのdm-uuid-xxx名でポイントします。これにより、マルチパス処理が開始したかどうかに関わりなく、/dev/disk/by-idパス内のシンボリックリンクは、継続的に同じデバイスをポイントすることができます。自動的に正しいデバイスを指すので、設定ファイル(lvm.confmd.conf)を変更する必要はありません。

このような動作変更が他の機能に及ぼす影響の詳細については、次のセクションを参照してください。

2.4.8 マルチパスデバイスのフィルタ

/dev/disk/by-nameディレクトリの廃止によって(2.4.6項 「/dev/disk/by-nameの廃止予定」)、設定ファイル内のマルチパスデバイスのフィルタ設定方法に影響を及ぼします。/etc/lvm/lvm.confファイルでマルチパスデバイスフィルタに/dev/disk/by-nameデバイス名パスを使用していた場合は、/dev/disk/by-idパスを使用するようにファイルを変更する必要があります。by-idパスを使用するフィルタの設定では、次の点に注意してください。

  • /dev/disk/by-id/scsi-*デバイス名は継続的に有効で、この目的のために作成されました。

  • フィルタに/dev/disk/by-id/dm-*という名前は使用しないでください。これらはデバイスマッパーデバイスへのシンボリックリンクで、pvscanコマンドに対して重複したPVを報告することになります。名前がLVM-pvuuidからdm-uuidに変更され、再度LVM-pvuuidに戻るように見えます。

フィルタの設定については、7.2.4項 「マルチパスデバイスでのLVM2の使用」を参照してください。

2.4.9 マルチパスデバイスのユーザフレンドリな名前

/dev/disk/by-idディレクトリ(2.4.7項 「/dev/disk/by-idディレクトリで継続的に有効なデバイス名」)でのマルチパスデバイス名の処理方法の変更により、デバイスの2つの名前が異なっているため、ユーザフレンドリな名前の設定に影響を及ぼします。マルチパス処理の設定後は、デバイスマッパー名だけをスキャンするように、設定ファイルを変更する必要があります。

たとえば、マルチパスデバイス名を使用してスキャンするように、lvm.confファイルを変更する必要があります。そのためには、/dev/disk/by-id/dm-uuid-.*-mpath-.*パスを、/dev/disk/by-idの代わりに指定します。

2.4.10 マルチパスのための高度な入出力負荷バランスオプション

次の高度な入出力負荷バランスオプションは、ラウンドロビンに加えて、デバイスマッパーマルチパスにも使用きます。

  • Least-pending(最小保留)

  • Length-load-balancing(長さによる負荷分散)

  • Service-time(サービス時間)

詳細については、7.11.2.1項 「優先度グループと属性の理解」path_selectorを参照してください。

2.4.11 マルチパスツールコールアウトの場所の変更

デバイスマッパーマルチパスツールのmpath_* prio_calloutsが、/lib/libmultipath/lib*の共有ライブラリに移動されました。共有ライブラリを使用することで、デーモンの起動時、コールアウトがメモリにロードされます。これによって、すべてのパスがダウンするというシステムデッドロックのシナリオを回避することができます。このシナリオでは、プログラムをディスクからロードしなければなりませんが、この時点ではそのディスクが利用できない場合があります。

2.4.12 mkinitrd -fオプションのmpathからmultipathへの変更

デバイスマッパーマルチパスサービスをinitrdに追加するオプションが、-f mpathから-f multipathに変更になりました。

新しいinitrdを作成するためのコマンドは、次のようになりました。

mkinitrd -f multipath

2.4.13 MPIOパスグループ化ポリシーのデフォルト設定として、マルチバスからフェールオーバーへの変更

/etc/multipath.conf ファイルにあるpath_grouping_policyのデフォルト設定がmultibusからfailoverに変更されました。

path_grouping_policyの設定方法については、7.11項 「パスフェールオーバーのポリシーと優先度の設定」を参照してください。

このページを印刷