Jump to contentJump to page navigation: previous page [access key p]/next page [access key n]
適用先 SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4

19 ストレージに関する問題のトラブルシュート

このセクションでは、デバイス、ソフトウェア、RAID、マルチパス I/O、およびボリュームの既知の問題に対処する方法について説明します。

19.1 DM-MPIOはブートパーティションに使用できますか?

DM-MPIO (Device Mapper Multipath I/O)は、SUSE Linux Enterprise Server 10 Support Pack 1から、ブートパーティション用にサポートされています。詳細については、7.12項 「ルートデバイスのマルチパスI/Oの設定」を参照してください。

19.2 Btrfsエラー: デバイスに空き領域がない

Btrfsファイルシステムを使用しているルート(/)パーティションにデータを書き込めなくなります。No space left on deviceというエラーが表示されます。

考えられる原因とこの問題の回避策については、この後の各項を参照してください。

19.2.1 Snapperスナップショットによるディスク容量の使用

BtrfsファイルシステムでSnapperが動作している場合、No space left on deviceが表示される問題は、通常は、システム上にスナップショットとして保存されているデータが多すぎるために発生します。

Snapperからいくつかのスナップショットを削除することはできますが、スナップショットはすぐには削除されないので、必要な容量が解放されない可能性があります。

Snapperからファイルを削除するには:

  1. rootユーザとしてログインし、端末コンソールを起動します。

  2. システムが起動するだけの十分なディスク容量を再確保します。

    1. コマンドプロンプトで、次のように入力します

      btrfs filesystem show
      Label: none uuid: 40123456-cb2c-4678-8b3d-d014d1c78c78
       Total devices 1 FS bytes used 20.00GB
       devid 1 size 20.00GB used 20.00GB path /dev/sda3
    2. 次のように入力します。

      btrfs fi balance start </mountpoint> -dusage=5

      このコマンドは、データを空またはほぼ空のデータチャンクに再配置して、その容量を回収し、メタデータに再割り当てしようとします。この処理にはしばらくかかります(1TBで数時間)が、処理中もシステムは使用可能です。

  3. Snapperのスナップショットを一覧にします。次のように入力します。

    snapper -c root list
  4. Snapperから1つ以上のスナップショットを削除します。次のように入力します。

    snapper -c root delete #

    必ず最も古いスナップショットを最初に削除してください。古いスナップショットほど、多くの容量を使用します。

この問題を回避するために、/etc/snapper/configs/root設定ファイルまたは他のマウントポイントで、Snapperクリーンアップのデフォルトをより制約された値に変更できます。Snapperには、古いスナップショットのクリーンアップアルゴリズムが3種類あります。このアルゴリズムは、日次のcronジョブとして実行されます。クリーンアップ頻度は、マウントポイントのSnapper設定で定義されています。日次、月次、年次のクリーンアップのTIMELINE_LIMITパラメータ値を下げると、スナップショットの数と保持期間を減らせます。詳細については、『SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3管理ガイド』の設定ファイルの調整を参照してください。

ファイルシステムディスクでBtrfsとSnapperを使用する場合、標準のストレージ案の2倍のディスク容量を確保しておくことが推奨されます。YaSTパーティショナは、ルートファイルシステムでBtrfsを使用する場合のストレージ案として、自動的に標準の2倍のディスク容量を提案します。

19.2.2 ログ、クラッシュ、およびキャッシュのファイルによるディスク容量の使用

システムディスクがデータでいっぱいになりつつある場合、/var/log/var/crash、および/var/cacheからファイルを削除する方法があります。

Btrfs rootファイルシステムのサブボリューム/var/log/var/crashおよび/var/cacheが、通常の操作時に利用可能なディスクスペースのすべてを使用でき、システムに不具合が発生します。この状況を回避するため、SUSE Linux Enterprise 11 SP3ではサブボリュームに対するBtrfsクォータのサポートを提供するようになりました。詳細については、btrfs(8)のマニュアルページを参照してください。

19.3 マルチパスI/Oの問題

7.19項 「MPIOのトラブルシューティング」を参照してください。

19.4 ソフトウェアRAIDの問題

8.3項 「ソフトウェアRAIDのトラブルシューティング」を参照してください。

19.5 iSCSIの問題

14.5項 「iSCSIのトラブルシューティング」を参照してください。

19.6 iSCSI LIOターゲットの問題

15.8項 「iSCSI LIOターゲットサーバのトラブルシューティング」を参照してください。

このページを印刷