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SUSE Linux Enterprise Server 15 SP2

インストールクイックスタート

発行日: September 29, 2024

このクイックスタートでは、SUSE®Linux Enterprise Server 15 SP2のインストールについて順を追って説明します。

1 SUSE Linux Enterprise Serverへようこそ

サポートされているすべてのハードウェアプラットフォームに製品をインストールするには、次の手順に従います。インストールシステムが正常にブートしている(IPL処理されている)ことが前提になります。インストール手順と展開計画の詳細については、導入ガイドを参照してください。インストールシステムのブート(IPL処理)に必要なプラットフォーム固有の準備については、上述のガイドの次の箇所を参照してください。

1.1 統合インストーラ

SUSE Linux Enterprise Server 15以降のインストールメディアには、統合インストーラのみが収録されています。これは、すべてのSUSE Linux Enterprise基本製品のインストール、更新、登録用の最小限のシステムです。インストール時には、統合インストーラ上にインストールするモジュールおよび拡張機能を選択することにより、機能を追加できます。

1.2 オフラインまたは登録なしでのインストール

デフォルトのインストールメディアSLE-15-SP2-Online-ARCH-GM-media1.isoは、サイズが最適化されていて、モジュールや拡張機能は含まれていません。したがって、インストールでは、製品を登録し、モジュールおよび拡張機能のリポジトリデータを取得するためにネットワークにアクセスする必要があります。

システムを登録せずにインストールするには、https://download.suse.com/からSLE-15-SP2-Full-ARCH-GM-media1.isoイメージを使用します。

ヒント
ヒント: インストールメディアイメージをリムーバブルフラッシュディスクにコピーする

次のコマンドを使用して、インストールイメージのコンテンツをリムーバブルフラッシュディスクにコピーします。

tux > sudo dd if=IMAGE of=FLASH_DISK bs=4M && sync

IMAGESLE-15-SP2-Online-ARCH-GM-media1.isoまたはSLE-15-SP2-Full-ARCH-GM-media1.isoイメージファイルへのパスに置き換える必要があります。FLASH_DISKはフラッシュデバイスに置き換える必要があります。デバイスを特定するには、それを挿入して、次のコマンドを実行します。

root # grep -Ff <(hwinfo --disk --short) <(hwinfo --usb --short)
disk:
  /dev/sdc             General USB Flash Disk

デバイスのサイズが目的のイメージに対して十分であることを確認します。デバイスのサイズを次のコマンドを使用して確認できます。

root # fdisk -l /dev/sdc | grep -e "^/dev"
     /dev/sdc1  *     2048 31490047 31488000  15G 83 Linux

この例では、デバイスは15GBの容量があります。SLE-15-SP2-Full-ARCH-GM-media1.isoに使用するコマンドは次のようになります。

dd if=SLE-15-SP2-Full-ARCH-GM-media1.iso of=/dev/sdc1 bs=4M && sync

ddコマンドを実行しているときは、デバイスをマウントしないでください。さもないと、パーティション上のデータがすべて消去されてしまいます。

2 インストール手順

SUSE Linux Enterprise Serverをインストールするには、統合インストーラメディアからインストーラをブート(IPL処理)してインストールを開始します。

2.1 言語、キーボード、および製品選択

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言語およびキーボード配列設定は、ブート画面で選択した言語で初期化されています。デフォルトを変更していない場合は、英語(米国)になります。必要に応じて、ここで設定を変更します。キーボードテストテキストボックスを使用して、この配列をテストします。

統合インストーラを使用して、次のすべてのSUSE Linux Enterpriseの基本製品をインストールできます。

インストールする製品を選択します。それぞれの製品の登録コードが必要です。このドキュメントでは、SUSE Linux Enterprise Serverを選択したものと想定されます。次へで続行します。

2.2 使用許諾契約

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ライセンス契約をお読みください。これは、ブート画面で選択した言語で表示されます。訳文は、License Language (ライセンス言語)ドロップダウンボックスを選択して表示できます。SUSE Linux Enterpriseをインストールするには、はい、ライセンスに同意しますをオンにして契約に同意する必要があります。次へで続行します。

2.3 ネットワーク設定

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システムの分析が実行されます。インストーラはストレージデバイスを検索し、他のインストール済みシステムの検出を試みます。インストールを開始する際にDHCPを介してネットワークが自動設定された場合は、登録ステップに移動します。

ネットワークがまだ設定されていない場合は、ネットワークの設定ダイアログが開きます。リストからネットワークインタフェースを選択し、編集をクリックして設定します。または、追加をクリックして、インタフェースを手動で追加します。詳細については、8.6項 「ネットワーク設定」19.4項 「YaSTによるネットワーク接続の設定」を参照してください。ネットワークへのアクセスなしでインストールしたい場合は、変更を加えずにこのステップをスキップし、次へで続行します。

2.4 IBM Z: ディスクのアクティベーション

IBM Zハードウェア上にインストールしていない場合は、このステップをスキップします。

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接続されているハードディスクを設定します。SUSE Linux Enterprise Serverのインストールでは、DASD、Fibre Channel Attached SCSI Disk (zFCP)、またはiSCSIを選択します。DASDおよびzFCP設定ボタンは、対応するデバイスが接続されている場合にのみ使用可能です。選択したディスクタイプを設定するには、次へで続行します。

2.5 登録

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テクニカルサポートを受けたり製品のアップデートを入手するには、SUSEカスタマーセンターまたはローカル登録サーバでSUSE Linux Enterprise Serverを登録してアクティブ化する必要があります。この段階で製品を登録すると、アップデートリポジトリへのアクセス権もただちに得られます。これにより、利用できる最新のアップデートとパッチを使用してシステムをインストールできるようになります。

登録時には、モジュールおよび拡張機能(次のステップでインストールする)のリポジトリと依存関係が登録サーバからロードされます。

Register System via scc.suse.com (scc.suse.comを使用してシステムを登録する)

SUSEカスタマーセンターで登録するには、SCCアカウントに関連付けられている電子メールアドレスと、SUSE Linux Enterprise Server登録コードを入力します。次へで続行します。

ローカルSMTサーバを使用してシステムを登録する

組織がローカル登録サーバを提供している場合は、代わりにそこで登録することもできます。ローカルSMTサーバを使用してシステムを登録するを有効にした後、ドロップダウンボックスからURLを選択するかアドレスを入力します。次へで続行します。

登録を行なわずに飛ばす

ネットワークに接続していない場合または登録をスキップする場合は、登録を行なわずに飛ばすを有効にします。OKをクリックして警告を受け入れ、次へで続行します。

重要
重要: 登録を行なわずに飛ばす

システムと拡張機能は、登録しないとアップデートとサポートの対象になりません。登録を行わずに飛ばすことは、SLE-15-SP2-Full-ARCH-GM-media1.isoイメージからインストールする場合にのみ可能です。

インストール時に登録していない場合は、後で稼働中のシステムから行うことができます。これを行うには、YaST › 製品の登録またはコマンドラインツールSUSEConnectを実行します。

ヒント
ヒント: インストール時に製品パッチをインストールする

SUSE Linux Enterprise Serverが正しく登録された後、インストール中に、利用可能な最新のオンラインアップデートをインストールするかどうかを尋ねられます。はいを選択すると、システムは、最新パッケージとともにインストールされ、インストール後にアップデートを適用する必要がなくなります。このオプションを有効にすることをお勧めします。

2.6 拡張機能とモジュールの選択

拡張機能とモジュールの選択

システムが正しく登録された後、SUSE Linux Enterprise Serverで使用可能なモジュールと拡張機能が一覧表示されます。モジュールとは、ユーザのニーズに合わせて製品を構築できるコンポーネントのことで、無償で提供されています。拡張機能は、製品に特定の機能を追加します。拡張機能はサブスクリプションとして提供されており、有料登録キーを必要とします。

提供されるモジュールまたは拡張機能は、このインストールの最初のステップで選択した製品に応じて異なります。モジュールとそのライフサイクルの説明については、モジュールを選択した後に表示されるテキストを参照してください。詳細については、Modules and Extensions Quick Startおよびリリースノートを参照してください。

モジュールの選択はインストールのスコープに間接的な影響を与えます。インストール環境と実働システムでどのソフトウェアソース(リポジトリ)を使用できるかが定義されるからです。

SUSE Linux Enterprise Serverでは、次のモジュールと拡張機能が提供されています。

Basesystem Module

このモジュールは、統合インストーラ上に基本システムを追加します。これは、他のすべてのモジュールと拡張機能が必要とします。基本システムのみを含むインストールのスコープは、上述のSUSE Linux Enterprise Serverバージョンの「最小限のシステム」におけるインストールパターンと似ています。このモジュールは、デフォルトでインストール用に選択されており、選択解除してはなりません。

依存関係: なし

Containers Module

コンテナ用のサポートとツールを提供します。

依存関係: Basesystem

Desktop Applications Module

システムにグラフィカルユーザインタフェースと重要なデスクトップアプリケーションを追加します。

依存関係: Basesystem

Development Tools Module

アプリケーションのコンパイルとデバッグに必要とされるコンパイラ( gccを含む)およびライブラリが含まれます。以前のソフトウェア開発キット(SDK)を置き換えます。

依存関係: Basesystem、Desktop Applications

Legacy Module

SUSE Linux Enterprise Serverの以前のバージョンでは使用可能であったものの、SLES 15 SP2からは提供が中止されたパッケージが含まれます。以前の製品バージョンから移行するときは、このモジュールを使用することをお勧めします。

依存関係: Basesystem、Server Applications

Public Cloud Module

SUSE Linux Enterprise ServerをAmazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Compute Platform、SUSE OpenStack Cloudなどのクラウド環境に展開するためのイメージ作成ツールが含まれます。

依存関係: Basesystem、Server Applications

Python 2 Module

SUSE Linux Enterprise 15 SP 2ではPythonバージョン3を使用します。このモジュールには、Python 2ランタイムおよびモジュールが含まれます。

依存関係: Basesystem

Server Applications Module

ネットワークサービス(DHCPサーバ、ネームサーバ、Webサーバなど)を提供するサーバ機能を追加します。このモジュールはデフォルトでインストール用に選択されており、これを選択解除することはお勧めしていません。

依存関係: Basesystem

SUSE Cloud Application Platform Tools Module

SUSE Cloud Application Platform製品とのやり取りを可能にするツールを追加します。

依存関係: Basesystem

SUSE Enterprise Storage

Cephを使用した分散ストレージのサポートをSUSE Linux Enterprise Serverに追加します。別途ライセンスキーが必要になります。

依存関係: Basesystem、Server Applications

SUSE Linux Enterprise High Availability Extension

ミッションクリティカル設定を実装するクラスタリングサポートをSUSE Linux Enterprise Serverに追加します。この拡張機能では、別途ライセンスキーが必要になります。

依存関係: Basesystem、Server Applications

SUSE Linux Enterprise Live Patching

重要なパッチ適用をシステムをシャットダウンせずに実行するためのサポートを追加します。この拡張機能では、別途ライセンスキーが必要になります。

依存関係: Basesystem、Server Applications

SUSE Linux Enterprise Workstation Extension

SUSE Linux Enterprise Serverの機能を、SUSE Linux Enterprise Desktopのパッケージで拡張します。たとえば、デスクトップアプリケーション(オフィススイート、メールクライアント、グラフィカルエディタなど)やライブラリを追加します。これら両方の製品を組み合わせることで、多様な機能を搭載したワークステーションを構築することができます。この拡張機能では、別途ライセンスキーが必要になります。

依存関係: Basesystem、Desktop Applications

SUSE Package Hub

openSUSEコミュニティが管理しているSUSE Linux Enterprise Serverパッケージへのアクセスを提供します。これらのパッケージはL3サポートなしで配布されるため、SUSE Linux Enterprise Serverのサポート可能性に影響を与えることはありません。詳細については、https://packagehub.suse.com/を参照してください。

依存関係: Basesystem

トランザクショナルサーバモジュール

トランザクショナルアップデートのサポートを追加します。アップデートは、1つのトランザクションでシステム全体に適用されるか、まったく適用されないかのいずれかです。これは、実行中のシステムに影響を及ぼさずに実行されます。アップデートが失敗した場合、または成功したアップデートが互換性がないか、正しくないと思われる場合は、システムを以前の機能していた状態に戻すことができます。

依存関係: Basesystem

Web and Scripting Module

Webサーバを稼働するためのパッケージが含まれます。

依存関係: Basesystem、Server Applications

一部のモジュールでは、他のモジュールをインストールする必要が生じます。そのため、モジュールを選択すると、この依存関係を満たすために他のモジュールが自動的に選択される場合があります。

製品によっては、特定のモジュールと拡張機能に登録サーバが推奨マークを付けている場合もあります。推奨されたモジュールと拡張機能は、登録およびインストールのために事前選択されます。これらの推奨項目をインストールしないときは、手動で選択を解除します。

インストールするモジュールと拡張機能を選択し、次へで続行します。1つ以上の拡張機能を選択した場合、それぞれの登録コードの入力が求められます。選択内容によっては、別の使用許諾契約の受諾が必要な場合があります。

2.7 アドオン製品

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アドオン製品ダイアログを使用して、SUSEカスタマーセンターで提供されていない他のソフトウェアソース(リポジトリ)をSUSE Linux Enterprise Serverに追加できます。このようなアドオン製品には、サードパーティの製品や、ご使用のシステム用のドライバまたは追加ソフトウェアなどがあります。

ヒント
ヒント: インストール中にドライバを追加する

アドオン製品ダイアログを使用して、ドライバアップデートリポジトリを追加することもできます。SUSE Linux Enterpriseのドライバのアップデートはhttp://drivers.suse.com/に用意されています。これらのドライバは、SUSE SolidDriverプログラムを使用して作成されています。

このステップをスキップする場合は、次へで続行します。スキップしない場合は、アドオン製品をインストールするをオンにします。メディアタイプ、ローカルパス、またはリポジトリをホストしているネットワークリソースを指定して、画面の指示に従います。

リポジトリを記述するファイルを今すぐダウンロードするには、リポジトリの説明をダウンロードをオンにします。オフの場合、ファイルはインストールの開始後にダウンロードされます。次へで続行し、必要な場合はメディアを挿入します。製品のコンテンツによっては、追加のライセンス契約に同意しなければならない場合があります。次へで続行します。登録キーを必要とするアドオン製品を選択した場合は、次のステップに進む前に登録キーの入力を求められます。

2.8 システムの役割

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どのシステム役割を使用できるかは、選択したモジュールと拡張機能にかかっています。システム役割は、インストール用に事前選択されるソフトウェアパターンのセットなどを定義します。選択する際には、画面上の説明を参照してください。役割を選択し、次へで続行します。有効なモジュールから、それぞれの基本製品に適した役割が1つだけであるか、役割がない場合は、システムの役割ダイアログは省略されます。

ヒント
ヒント: リリースノート

これ以降の手順では、リリースノートを選択することで、インストールプロセスのどの画面からでもリリースノートを参照できます。

2.9 推奨のパーティション

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システムによって推奨されたパーティションの設定を確認します。必要に応じて設定を変更します。次の選択肢があります。

ガイド付き設定

パーティションの推奨設定を調整できるウィザードを起動します。ここで使用可能なオプションは、システムの設定に応じて異なります。複数のハードディスクが存在する場合、どのディスクを使用してどこにルートパーティションを配置するかを選択できます。ディスク内にすでにパーティションが存在する場合は、そのパーティションを削除するか、サイズ変更してください。

後続の手順では、LVMサポートとディスク暗号化の機能を追加することもできます。ルートパーティション用のファイルシステムを変更して、別個のホームパーティションを作成するかどうかを決定できます。

Expert Partitioner (エキスパートパーティショナ)

エキスパートパーティショナを開きます。10.1項 「熟練者向けパーティション設定の使用」を参照してください。これにより、パーティション設定を全面的に制御して、カスタム設定を作成できます。これは、熟練者向けのオプションです。

警告
警告: ディスク容量単位

パーティション分割の目的で、ディスク容量は10進単位ではなく2進単位で測定されることに注意してください。たとえば、1GB1GiB、または1Gのサイズを入力する場合、すべて1 GB (ギガバイト)ではなく、1 GiB (ギビバイト)を示します。

バイナリ

1 GiB = 1 073 741 824バイト。

10進

1 GB = 1 000 000 000バイト。

差異

1 GiB ≈ 1.07 GB。

推奨設定を変更せずにそのまま使用する場合は、次へを選択して続行します。

ヒント
ヒント: リリースノート

これ以降の手順では、リリースノートを選択することで、インストールプロセスのどの画面からでもリリースノートを参照できます。

2.10 時計とタイムゾーン

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システムで使用するとき計とタイムゾーンを選択します。時刻を手動で調整したり、時刻同期用のNTPサーバを設定したりするには、その他の設定を選択します。詳細については、8.12項 「時計とタイムゾーン」を参照してください。次へで続行します。

2.11 ローカルユーザ

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ローカルユーザを作成するため、ユーザのフルネームフィールドに姓と名を入力します。ユーザ名フィールドにログイン名を入力し、パスワードフィールドにパスワードを入力します。

パスワードは8文字以上の長さとし、大文字、小文字、および数字を組み合わせる必要があります。パスワードは最長72文字で、大文字と小文字が区別されます。

セキュリティ上の理由から、自動ログインは有効に「しない」ことを強くお勧めします。また、このパスワードをシステム管理者用のものとしても使用するも有効に「しない」 で、インストールの次のステップで別個のrootパスワードを指定することをお勧めします。

以前のLinuxインストールが見つかったシステムにインストールする場合は、以前のインストールからユーザデータを取り込むことができます。使用可能なユーザアカウントのリストについては、ユーザの選択をクリックしてください。1つまたは複数の項目を選択します。

(たとえばNISまたはLDAPによって)ユーザが一元的に管理される環境では、ローカルユーザの作成を行わずに飛ばしたい場合があります。この場合は、ユーザの作成を行わずに飛ばすを選択します。

次へで続行します。

2.12 システム管理者向けroot認証

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システム管理者(rootユーザと呼ばれる)のパスワードを入力するか、SSH公開鍵を提供します。希望する場合は、両方使用することができます。

rootユーザには莫大な権限が与えられているため、パスワードは慎重に選択する必要があります。rootパスワードは忘れないようにしてください。ここで入力した後は、このパスワードを訂正することはできません。

ヒント
ヒント: パスワードとキーボードレイアウト

英語キーボードで使用できる文字のみを使用することをお勧めします。システムエラーが発生した場合やレスキューモードでシステムを起動する必要がある場合は、ローカライズしたキーボードを使用できないことがあります。

公開鍵を使用したSSHを介してシステムにリモートにアクセスすることを希望する場合があります。この画面では、USBスティック、CD/DVD、または既存のパーティションから公開鍵(ファイル拡張子.pub)を選択できます。詳細については、8.14項 「システム管理者向けroot認証」を参照してください。後で、SSH公開鍵を追加することもできます(手順8.1「ユーザroot用のSSH公開鍵の追加」を参照してください)。

次へで続行します。

2.13 インストールの設定

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インストール設定画面を使用して、推奨されているインストール設定を確認し、必要に応じて設定を変更します。各設定に対して現在の設定が表示されます。変更するには、見出しをクリックします。ファイアウォールやSSHなど一部の設定は、それぞれのリンクをクリックして直接変更できます。

ヒント
ヒント: リモートアクセス

ここで変更可能な設定は、後で、インストールされたシステムから随時変更することもできます。ただし、インストール後すぐにリモートアクセスが必要な場合は、セキュリティ設定を確認する必要があります。

ソフトウェア

インストールのスコープは、このインストール環境用に選択したモジュールと拡張機能によって定義されます。ただし、選択した内容によっては、モジュールで提供されているパッケージの一部がインストール用に選択されないことがあります。

ソフトウェアをクリックするとソフトウェアの選択およびシステムタスク画面が開き、パターンを選択または選択解除することでソフトウェアの選択内容を変更できます。各パターンには、特定の機能に必要なソフトウェアパッケージが多数含まれています(KVMホストサーバなど)。インストールするソフトウェアパッケージに基づいてさらに細かく選択するには、詳細を選択してYaSTソフトウェアマネージャに切り替えます。詳細については、第19章 「ソフトウェアをインストールまたは削除するを参照してください。

起動

このセクションにはブートローダの設定が表示されます。デフォルト値を変更するのは、本当に必要な場合のみにすることをお勧めします。詳細については、第14章 「ブートローダGRUB 2を参照してください。

Security (セキュリティ)

CPU緩和策とは、CPUのサイドチャネル攻撃を防ぐために導入されたソフトウェア緩和策のカーネルブートコマンドラインパラメータを示します。強調表示されたエントリをクリックして、別のオプションを選択してください。詳細については、CPU緩和策を参照してください。

公開ゾーン用に設定されているすべてのネットワークインタフェースでは、デフォルトでファイアウォールが有効になっています。設定の詳細については、Section 23.4, “firewalldを参照してください。

SSHサービスはデフォルトでは有効で、そのポート(22)は開いています。これらの設定を切り替えるには、有効にするおよび開くをクリックします。SSHが無効な場合、リモートログインはできないことに注意してください。

ネットワーク設定

現在のネットワーク設定を表示します。設定を変更するには、ネットワーク設定をクリックします。詳細については、19.4項 「YaSTによるネットワーク接続の設定」を参照してください。

Kdump

Kdumpは、カーネルがクラッシュした場合に備えてメモリイメージ(コアダンプ)をファイルシステムに保存します。これにより、ダンプファイルをデバッグしてクラッシュの原因を特定できます。Kdumpはデフォルトで、事前設定済み、および有効になっています。詳細については、Section 18.7, “Basic Kdump Configuration”を参照してください。

既定のsystemdターゲット

デスクトップアプリケーションモジュールをインストールした場合、システムはネットワーク、マルチユーザ、およびディスプレイマネージャがサポートされたグラフィックターゲットでブートします。ディスプレイマネージャ経由でログインする必要がない場合は、マルチユーザに切り替えます。

システム

システムをクリックして、詳細なハードウェア情報を参照します。表示される画面でカーネル設定を変更することもできます。詳細については、8.15.9項 「システム」を参照してください。

2.14 インストールの開始

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インストール設定画面でシステムの設定を完了したら、インストールするをクリックします。ソフトウェアの選択内容によっては、インストールの確認画面が表示される前にライセンス契約に同意しなければならない場合があります。この段階では、システムはまだ変更されていません。もう一度インストールするをクリックすると、インストールプロセスが開始されます。

2.15 インストールプロセス

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インストール中は、詳細タブに詳しい進行状況が表示されます。SUSE Linux Enterprise Server Release Notes (SUSE Linux Enterprise Serverリリースノート)タブには、重要な情報が表示されるので、これらの情報を読むことをお勧めします。

インストールルーチンが完了すると、コンピュータが再起動され、インストールされたシステムが起動します。ログインしてYaSTを起動し、システムを微調整します。グラフィカルデスクトップを使用していない場合、またはリモートから作業している場合、ターミナルからYaSTを使用する方法については、第4章 「テキストモードのYaSTを参照してください。

3 保証と著作権

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4 GNU Free Documentation License

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  1. Use in the Title Page (and on the covers, if any) a title distinct from that of the Document, and from those of previous versions (which should, if there were any, be listed in the History section of the Document). You may use the same title as a previous version if the original publisher of that version gives permission.

  2. List on the Title Page, as authors, one or more persons or entities responsible for authorship of the modifications in the Modified Version, together with at least five of the principal authors of the Document (all of its principal authors, if it has fewer than five), unless they release you from this requirement.

  3. State on the Title page the name of the publisher of the Modified Version, as the publisher.

  4. Preserve all the copyright notices of the Document.

  5. Add an appropriate copyright notice for your modifications adjacent to the other copyright notices.

  6. Include, immediately after the copyright notices, a license notice giving the public permission to use the Modified Version under the terms of this License, in the form shown in the Addendum below.

  7. Preserve in that license notice the full lists of Invariant Sections and required Cover Texts given in the Document's license notice.

  8. Include an unaltered copy of this License.

  9. Preserve the section Entitled "History", Preserve its Title, and add to it an item stating at least the title, year, new authors, and publisher of the Modified Version as given on the Title Page. If there is no section Entitled "History" in the Document, create one stating the title, year, authors, and publisher of the Document as given on its Title Page, then add an item describing the Modified Version as stated in the previous sentence.

  10. Preserve the network location, if any, given in the Document for public access to a Transparent copy of the Document, and likewise the network locations given in the Document for previous versions it was based on. These may be placed in the "History" section. You may omit a network location for a work that was published at least four years before the Document itself, or if the original publisher of the version it refers to gives permission.

  11. For any section Entitled "Acknowledgements" or "Dedications", Preserve the Title of the section, and preserve in the section all the substance and tone of each of the contributor acknowledgements and/or dedications given therein.

  12. Preserve all the Invariant Sections of the Document, unaltered in their text and in their titles. Section numbers or the equivalent are not considered part of the section titles.

  13. Delete any section Entitled "Endorsements". Such a section may not be included in the Modified Version.

  14. Do not retitle any existing section to be Entitled "Endorsements" or to conflict in title with any Invariant Section.

  15. Preserve any Warranty Disclaimers.

If the Modified Version includes new front-matter sections or appendices that qualify as Secondary Sections and contain no material copied from the Document, you may at your option designate some or all of these sections as invariant. To do this, add their titles to the list of Invariant Sections in the Modified Version's license notice. These titles must be distinct from any other section titles.

You may add a section Entitled "Endorsements", provided it contains nothing but endorsements of your Modified Version by various parties--for example, statements of peer review or that the text has been approved by an organization as the authoritative definition of a standard.

You may add a passage of up to five words as a Front-Cover Text, and a passage of up to 25 words as a Back-Cover Text, to the end of the list of Cover Texts in the Modified Version. Only one passage of Front-Cover Text and one of Back-Cover Text may be added by (or through arrangements made by) any one entity. If the Document already includes a cover text for the same cover, previously added by you or by arrangement made by the same entity you are acting on behalf of, you may not add another; but you may replace the old one, on explicit permission from the previous publisher that added the old one.

The author(s) and publisher(s) of the Document do not by this License give permission to use their names for publicity for or to assert or imply endorsement of any Modified Version.

You may combine the Document with other documents released under this License, under the terms defined in section 4 above for modified versions, provided that you include in the combination all of the Invariant Sections of all of the original documents, unmodified, and list them all as Invariant Sections of your combined work in its license notice, and that you preserve all their Warranty Disclaimers.

The combined work need only contain one copy of this License, and multiple identical Invariant Sections may be replaced with a single copy. If there are multiple Invariant Sections with the same name but different contents, make the title of each such section unique by adding at the end of it, in parentheses, the name of the original author or publisher of that section if known, or else a unique number. Make the same adjustment to the section titles in the list of Invariant Sections in the license notice of the combined work.

In the combination, you must combine any sections Entitled "History" in the various original documents, forming one section Entitled "History"; likewise combine any sections Entitled "Acknowledgements", and any sections Entitled "Dedications". You must delete all sections Entitled "Endorsements".

You may make a collection consisting of the Document and other documents released under this License, and replace the individual copies of this License in the various documents with a single copy that is included in the collection, provided that you follow the rules of this License for verbatim copying of each of the documents in all other respects.

You may extract a single document from such a collection, and distribute it individually under this License, provided you insert a copy of this License into the extracted document, and follow this License in all other respects regarding verbatim copying of that document.

A compilation of the Document or its derivatives with other separate and independent documents or works, in or on a volume of a storage or distribution medium, is called an "aggregate" if the copyright resulting from the compilation is not used to limit the legal rights of the compilation's users beyond what the individual works permit. When the Document is included in an aggregate, this License does not apply to the other works in the aggregate which are not themselves derivative works of the Document.

If the Cover Text requirement of section 3 is applicable to these copies of the Document, then if the Document is less than one half of the entire aggregate, the Document's Cover Texts may be placed on covers that bracket the Document within the aggregate, or the electronic equivalent of covers if the Document is in electronic form. Otherwise they must appear on printed covers that bracket the whole aggregate.

Translation is considered a kind of modification, so you may distribute translations of the Document under the terms of section 4. Replacing Invariant Sections with translations requires special permission from their copyright holders, but you may include translations of some or all Invariant Sections in addition to the original versions of these Invariant Sections. You may include a translation of this License, and all the license notices in the Document, and any Warranty Disclaimers, provided that you also include the original English version of this License and the original versions of those notices and disclaimers. In case of a disagreement between the translation and the original version of this License or a notice or disclaimer, the original version will prevail.

If a section in the Document is Entitled "Acknowledgements", "Dedications", or "History", the requirement (section 4) to Preserve its Title (section 1) will typically require changing the actual title.

You may not copy, modify, sublicense, or distribute the Document except as expressly provided for under this License. Any other attempt to copy, modify, sublicense or distribute the Document is void, and will automatically terminate your rights under this License. However, parties who have received copies, or rights, from you under this License will not have their licenses terminated so long as such parties remain in full compliance.

The Free Software Foundation may publish new, revised versions of the GNU Free Documentation License from time to time. Such new versions will be similar in spirit to the present version, but may differ in detail to address new problems or concerns. See http://www.gnu.org/copyleft/.

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If you have Invariant Sections, Front-Cover Texts and Back-Cover Texts, replace the “with...Texts.” line with this:

with the Invariant Sections being LIST THEIR TITLES, with the
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If your document contains nontrivial examples of program code, we recommend releasing these examples in parallel under your choice of free software license, such as the GNU General Public License, to permit their use in free software.