クラスタ
SUSE Managerを使用して、SUSE CaaS Platformクラスタを直接管理できます。 SUSE Managerで登録したクラスタを管理します。そのためには、Web UIで
に移動します。1. 自動インストールプロファイル
SUSE CaaS Platform 4は、ノードの自動インストールに使用できるAutoYaSTプロファイルを提供します。 このプロファイルはpatterns-caasp-Management
パッケージに入っています。
SUSE Managerを使用して、1つまたは複数の既存のSUSE CaaS Platformクラスタを管理できます。
現在SUSE CaaS Platform 4のみがサポートされています。 |
開始前に、SUSE CaaS Platformクラスタがインストール済みであることを確認してください。
2. 管理ノードの選択
SUSE CaaS Platformクラスタを管理するには、クラスタの管理ノードとしてクライアントを選択する必要があります。 管理ノードはクラスタの一部にはできません。また、管理ノードでは、開始する前にSUSE CaaS Platformチャンネルが関連付けられている必要があります。 クラスタの種類がすべて同じであれば、複数のクラスタに対して1つの管理ノードを使用できます。
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SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動し、管理ノードとして選択するクライアントの名前をクリックします。 -
タブに移動し、CaaSP管理ノード
式にチェックを付けます。 -
保存をクリックし、highstateを適用します。
highstateが完了するまで、管理ノードを使用しないでください。 |
skuba
およびKubernetes APIの追加情報が表示されます。情報には、ロール、情報、更新があるかどうかが含まれています。
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skuba
設定ディレクトリをクラスタから管理ノードにコピーします。 これは、クラスタをブートストラップした後にskuba
サービスが作成したディレクトリです。 SUSE ManagerのWeb UIでクラスタを追加するために、新しいファイルの場所をメモします。 -
認証方法を提供します。
SUSE CaaS Platformクラスタを認証する方法は2つあります。環境に最適なメソッドを選択します。
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クラスタノードへのアクセスに使用しパスワードのない秘密SSH鍵をSUSE Managerサーバにコピーし、ファイルの場所をメモします。 現在のキーおよび今後使用するクライアントのキーが必要です。
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ssh-agent
ソケットを使用して、クラスタを設定するときにソケットへのパスを指定できます。
SUSE CaaS Platformでssh-agent
を使用する方法は2つあります。 ssh-agent
をローカルで使用できます。また、ssh-agent
を他のマシンから管理ノードに転送できます。
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管理ノードのコマンドプロンプトで、
ssh-agent
サービスを起動します。eval $(ssh-agent)
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SSHキーを追加します。
ssh-add <key>
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エージェントにアクセスするために使用するソケットは
$SSH_AUTH_SOCK
環境変数にあります。
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ssh-agent
を提供するシステムのコマンドプロンプトで、SSHの転送を有効にし、管理ノードのホスト名を指定します。ssh -A <management node>
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エージェントにアクセスするために使用するソケットは
$SSH_AUTH_SOCK
環境変数にあります。
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3. クラスタの管理
SUSE Managerでクラスタを管理するには、Web UIでクラスタを追加します。
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SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動し、追加をクリックします。 -
クラスタの種類などクラスタに関する情報を提供するプロンプトに従い、関連付ける管理ノードを選択します。
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クラスタの
skuba
設定ファイルへのパスを入力します。 -
使用するパスワードのないSSHキーを入力します。または
ssh-agent
ソケットへのパスを提供します。 -
クラスタの名前、ラベル、および説明を入力します。
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追加をクリックします。
SUSE Managerを使用して管理するクラスタでは、対応するシステムグループが作成されます。 デフォルトでは、システムグループは、クラスタ<cluster_name>
と呼ばれています。 システムグループを更新し、ノードの一覧を更新します。 SUSE Managerが認識しているノードのみ表示されます。
SUSE Managerからクラスタを削除できます。そのためには、
に移動し、削除するクラスタのチェックを外し、クラスタの削除をクリックします。
クラスタを削除すると、SUSE Managerからそのクラスタが削除されます。クラスタノードは削除されません。 クラスタ上で実行中のワークロードは中断されないままです。 |
4. ノードの管理
SUSE Managerで作成したクラスタがある場合、そのクラスタ内のノードを管理できます。
新しいノードをクラスタに追加する前に、パスワードのないSSH、または転送しているssh-agent
ソケットを使用して、追加するノードに管理ノードからアクセスできることを確認してください。
追加するノードがSUSE Managerに登録されていて、SUSE CaaS Platformチャンネルが割り当てられていることも確認する必要があります。
ノードをクラスタに追加する前に、手動設定が必要な場合があります。 システムがSUSE CaaS Platformノード専用でありスワップがオフになっていることを確認してください。 詳細については、https://documentation.suse.com/suse-caasp/4.2/single-html/caasp-deployment/#_disabling_swapを参照してください。
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SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動し、ノードの参加をクリックします。 -
追加するノードを使用可能ノードの一覧から選択します。 使用可能ノードの一覧には、SUSE Managerに登録されていて、管理ノードではなく、クラスタの一部ではないノードのみが含まれます。
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プロンプトに従って、追加するノードのSUSE CaaS Platformパラメータを入力します。
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オプション: 追加するノードに対してのみ有効なカスタム
ssh-agent
ソケットを指定します。 -
保存をクリックして、ノードをSUSE CaaS Platformクラスタに追加するアクションをスケジュールします。
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SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動し、削除するノードのチェックを外し、ノードの削除をクリックします。 -
プロンプトに従って、削除するノードのパラメータを定義します。
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オプション: 削除するノードに対してのみ有効なカスタム
ssh-agent
ソケットを指定します。 -
保存をクリックして、ノードを削除するアクションをスケジュールします。
ノードの削除の詳細については、https://documentation.suse.com/suse-caasp/4/single-html/caasp-admin/#_permanent_removalを参照してください。
5. クラスタのアップグレード
クラスタに使用可能な更新がある場合、SUSE Managerを使用して、更新をスケジュールして管理できます。
SUSE Managerは、まずすべての制御プレーンをアップグレードし、次にワーカをアップグレードします。 詳細については、https://documentation.suse.com/suse-caasp/4.2/single-html/caasp-admin/#_cluster_updatesを参照してください。
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SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動し、アップグレードするクラスタをクリックします。 -
オプション: アップグレードするためにカスタマイズできるSUSE CaaS Platformパラメータはありません。 ただし、アップグレードするノードに対してのみ有効なカスタム
ssh-agent
ソケットを指定できます。 -
保存をクリックして、クラスタをアップグレードするアクションをスケジュールします。
SUSE Managerは |
アップグレードの詳細については、https://www.suse.com/releasenotes/x86_64/SUSE-CAASP/4を参照してください。