AlmaLinuxクライアントの登録

このセクションでは、AlmaLinuxオペレーティングシステムを実行しているSaltクライアントの登録について説明します。

従来のクライアントはAlmaLinux 8では使用できません。 AlmaLinux 8クライアントはSaltクライアントとしてのみサポートされます。

AlmaLinuxクライアントのSUSE Managerへの登録は、ターゲットポリシーで適用されるデフォルトのSELinux設定でテストされます。 SELinuxを無効にしてAlmaLinuxクライアントをSUSE Managerに登録する必要があります。

1. ソフトウェアチャンネルの追加

AlmaLinuxクライアントをSUSE Managerサーバに登録する前に、必要なソフトウェアチャンネルを追加して同期する必要があります。

現在サポートされているアーキテクチャは、「 x86_64」と「 aarch64」です。 サポートされている製品およびアーキテクチャの完全な一覧については、サポートされているクライアントと機能を参照してください。

たとえば、「x86_64」アーキテクチャを使用する場合は、次の製品が必要です。

Table 1. AlmaLinux製品 - WebUI
OSバージョン 製品名

AlmaLinux 8

AlmaLinux 8 x86_64

プロシージャ: ソフトウェアチャンネルの追加
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、管理  セットアップウィザード  製品に移動します。

  2. 検索バーを使用してクライアントのオペレーティングシステムおよびアーキテクチャに適切な製品を探し、適切な製品にチェックを付けます。 こうすることによって、すべての必須チャンネルに自動的にチェックが付きます。 また、include recommendedトグルがオンになっている場合、すべての推奨チャンネルにもチェックが付きます。 矢印をクリックして関連製品の一覧を表示し、必要な追加製品にチェックが付いていることを確認します。

  3. 製品の追加をクリックし、製品の同期が完了するまで待機します。

または、コマンドプロンプトでチャンネルを追加できます。 このプロシージャで必要なチャンネルは次のとおりです。

Table 2. AlmaLinux チャンネル - CLI
OSバージョン ベースチャンネル

AlmaLinux 8

almalinux8-x86_64

手順: コマンドプロンプトからのソフトウェアチャンネルの追加
  1. SUSE Manager サーバのコマンドプロンプトで root になり、 mgr-sync コマンドを特定のチャンネルに対して実行します:

    mgr-sync add channel <channel_label_1>
    mgr-sync add channel <channel_label_2>
    mgr-sync add channel <channel_label_n>
  2. 同期は自動的に開始されます。 チャンネルを手動で同期する場合、次のコマンドを使用します。

    mgr-sync sync --with-children <channel_name>
  3. 続行前に、同期が完了していることを確認してください。

モジュラーチャンネルを使用している場合は、クライアントでPython3.6モジュールストリームを有効にする必要があります。 Python 3.6を提供しない場合、spacecmdパッケージのインストールは失敗します。

上流のチャンネルとSUSE Managerチャンネルの間のAppStreamチャンネルで利用できるパッケージ数に不一致が発生する場合があります。 また、同時に別の場所で追加したチャンネルを比較すると、数値が異なる場合もあります。 AlmaLinuxでリポジトリを管理する方法が原因です。 AlmaLinuxでは新しいバージョンがリリースされると古いバージョンのパッケージが削除されますが、SUSE Managerでは経過年数に関係なくすべてのバージョンが保持されます。

AppStreamリポジトリにはモジュールパッケージが用意されています。 SUSE ManagerのWeb UIに正しくないパッケージ情報が表示されます。 Web UIまたはAPIを使用してモジュールリポジトリから直接インストールまたはアップグレードするようなパッケージ操作は実行できません。

コンテンツライフサイクル管理(CLM)でAppStreamフィルタを使用して、モジュールリポジトリを通常のリポジトリに変換できます。 クライアントでspacecmdを使用する場合は、AppStreamフィルタを使用してpython:3.6を必ず含めてください。

または、Salt状態を使用してSaltクライアントでモジュラーパッケージを管理したり、クライアントでdnfコマンドを使用することもできます。 CLMの詳細については、Content Lifecycle Managementを参照してください。

2. 同期ステータスの確認

手順: Web UIからの同期の進捗状況の確認
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、管理  セットアップウィザードに移動し、[製品]タブを選択します。 このダイアログには、同期中の各製品の完了バーが表示されます。

  2. 代わりに、ソフトウェア  管理  チャンネルに移動し、リポジトリに関連付けられているチャンネルをクリックします。 [リポジトリ]タブに移動し、[同期]をクリックし、[同期状態]をクリックします。

プロシージャ: コマンドプロンプトから同期の進捗状況を確認する
  1. SUSE Managerサーバのコマンドプロンプトで、rootとして、tailコマンドを使用して同期ログファイルを確認します。

    tail -f /var/log/rhn/reposync/<channel-label>.log
  2. それぞれの子チャンネルは、同期の進捗中にそれぞれのログを生成します。 同期が完了したことを確認するには、ベースチャンネルと子チャンネルのログファイルをすべて確認する必要があります。

3. アクティベーションキーの作成

AlmaLinuxチャンネルと関連付けられているアクティベーションキーを作成する必要があります。

アクティベーションキーの詳細については、アクティベーションキーを参照してください。

4. クライアントの登録

AlmaLinuxクライアントは、その他すべてのクライアントと同じ方法で登録されます。 詳細については、client-configuration:registration-overview. adocを参照してください。

5. エラータの管理

AlmaLinuxクライアントを更新するとき、パッケージには更新に関するメタデータが含まれています。