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適用項目 SUSE Linux Enterprise Micro 5.2

10 展開後の手順

この章では、SLE Microの登録について説明し、SLE Microで使用可能な拡張機能について説明します。

10.1 登録

システムの登録は、transactional-update registerコマンドを使用してコマンドラインから実行できます。このセクションの説明対象以外の情報については、SUSEConnect --helpでのインラインドキュメントを参照してください。

手順 10.1: SUSEConnectでの製品の登録
  1. SUSE Customer Centerで、SUSE Linux Enterprise Microを登録するには、次のようにtransactional-update registerを実行します。

    # transactional-update register -r REGISTRATION_CODE -e EMAIL_ADDRESS

    ローカル登録サーバで登録するには、さらに次のようにサーバへのURLも入力します。

    # transactional-update register -r REGISTRATION_CODE -e EMAIL_ADDRESS \
    --url "https://suse_register.example.com/"

    REGISTRATION_CODEは、SUSE Linux Enterprise Microと一緒に受け取った登録コードで置き換えます。EMAIL_ADDRESSは、各自または各自の組織が登録の管理に使用しているSUSEアカウントに関連付けられた電子メールアドレスで置き換えます。

  2. これで、SUSE Linux Enterprise Microが登録されました。

10.2 拡張機能の管理

SLE Microでは、カーネルライブパッチ拡張機能をサポートしています。拡張機能には、追加のサブスクリプションが必要になる場合があることに注意してください。

注記
注記: SUSE Linux Enterprise Live Patchingの可用性

SUSE Linux Enterprise Live Patching拡張機能は、x86 (リアルタイムカーネルを除く)およびIBM Zアーキテクチャでのみ利用できます。

拡張機能のアクティブ化または非アクティブ化はトランザクション更新として実行され、新しいスナップショットが作成されるため、システムを再起動して新しいスナップショットを起動し、変更を適用する必要があります。

10.2.1 SUSE Linux Enterprise Live Patchingのアクティブ化

ライブパッチ拡張機能をアクティブ化する必要がある場合は、次のコマンドを実行して、使用可能な拡張機能を一覧表示します。

# transactional-update --quiet register -list-extensions

出力には、ライブパッチ拡張機能をアクティブ化する方法に関するコマンドが含まれています。

# transactional-update register -p sle-module-live-patching/15.3/x86_64 \
  -r registration code

SUSE Linux Enterprise Live Patching拡張機能をアクティブ化した後で、次のように/etc/zypp/zypp.confファイルでlibzyppを設定します。

multiversion = provides:multiversion(kernel)

これは、システムにパッチを適用している間、現在のカーネルを実行し続けるためです。これを設定しないと、カーネル更新の適用中に依存関係の競合が発生する可能性があります。

multiversion.kernels = latest

ライブパッチの適用後、新しいスナップショットでカーネルのクリーンアップが実行されます。設定されていない場合、スナップショットは以前のカーネルを保持し、以前のカーネルでもカーネルの更新を実行します。

また、/etc/sysconfig/livepatchingファイルで、LIVEPATCH_KERNEL='always'を設定します。

注記
注記: 一致するバージョンのkernel-default-livepatchとカーネル

カーネルアップグレード後もライブパッチが確実にインストールされるようにするには、一致するバージョンのkernel-default-livepatchパッケージをインストールします。

10.2.2 SUSE Linux Enterprise Live Patchingの非アクティブ化

拡張機能を非アクティブ化するには、次のコマンドを実行します。

# transactional-update register -d \
  -p sle-module-live-patching/15.3/x86_64