7 セルフインストールイメージの展開 #
この章では、セルフインストールの事前構築済みISOイメージからのSLE Microの展開について説明します。
SUSE Linux Enterprise Microは、SLE Microをマシン(仮想マシンまたはベアメタル)に展開し、初回の起動時にシステムを設定できるようにするセルフインストールISOイメージを提供します。
セットアップを準備するには、次のものが必要です。
SLE Microが実行されるディスク(物理または仮想)
セルフインストールISOを備えた起動可能なデバイス(USBディスクなど)
設定メディアとして機能するデバイス。設定デバイスを準備するには、手順7.1「設定デバイスの準備」の手順に従ってください。
注記: 設定デバイスは、初回の起動時に接続する必要があります。設定デバイスは、初回の起動時に設定プロセス全体を通して接続する必要があることに注意してください。インストールプロセスを開始する前に、デバイスを接続することをお勧めします。ただし、ファームウェアが起動時に2つ以上のUSBディスクを接続することをサポートしていない場合は、設定プロセスを開始する前にUSBデバイスを交換できます。
次の手順では、設定デバイスを準備する方法について説明します。
SLE Microでサポートされている任意のファイルシステム(Ext3、Ext4など)にディスクをフォーマットします。
>
sudo mkfs.ext4 /dev/sdYデバイスのラベルを、
ignition
(IgnitionまたはCombustionのいずれかが使用されている場合)またはcombustion
(Combustionのみが使用されている場合)に設定します。Ext4ファイルシステムの場合は、次のように設定します。>
sudo e2label /dev/sdY ignition仮想化システムまたはハードウェアがサポートしている任意のタイプの設定ストレージメディアを使用できます(ISOイメージ、USBメモリなど)。
デバイスをマウントします。
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sudo mount /dev/sdY /mnt使用する設定ツールに応じて、第8章 「Ignitionを使用した設定」または第9章 「Combustionによる設定」に示すようにディレクトリ構造を作成します。
>
sudo mkdir -p /mnt/ignition/あるいは、
>
sudo mkdir -p /mnt/combustion/初めて起動する前に、IgnitionまたはCombustionで使用される設定のすべての要素を準備します。システムにログインするには、
root
用のパスワードを指定するか、パスワードのない認証を設定する必要があります。そうしない場合、初回の起動後にシステムにアクセスできなくなります。
設定デバイスを準備したら、次の説明に従ってインストールプロセスを開始できます。
セルフインストールISOを接続してマシンを起動します。
SLE Microをインストールするディスクを選択し、ディスク上のデータを削除することを確認します。次にその後、SLE Microイメージがディスクにコピーされます。
kexec
を使用すると、システムが再起動し、設定プロセスの準備が整います。設定プロセスが完了したら、システムにログインできます。
初回の起動後、transactional-update
コマンドを使用してSUSE Linux Enterprise Microインスタンスを登録できます。詳細については、10.1項 「登録」を参照してください。
SLE Microには、ライブパッチ用の拡張機能があります。この拡張機能を使用するには、インストール済みシステムからサブスクリプションに拡張機能を追加する必要があります。詳細については、10.2項 「拡張機能の管理」を参照してください。