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documentation.suse.com / ガイド / SAPアプリケーションのインストール
適用項目 SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications 15 SP4

4 SAPアプリケーションのインストール

このセクションでは、SAPから受け取ったSAPメディアセットのインストールについて説明します。

4.1 SAPインストールウィザードを使用してインストール可能な製品

SAPインストールウィザードを使用して、スタンドアロンのSAP HANAデータベースインスタンスをインストールできます。また、SAPインストールウィザードを使用して、次のSAP製品を(データベースとともに)インストールできます。

  • SAP S/4HANA, on-premise edition 1511

  • SAP NetWeaver 7.5

  • SAP NetWeaver 7.4 Support Release 2

  • SAP NetWeaver 7.4 Support Release 1

  • SAP NetWeaver 7.4

  • SAP Enhancement Package 1 for SAP NetWeaver 7.3

  • SAP NetWeaver 7.3

  • SAP NetWeaver Composition Environment (CE) 7.2

  • SAP EHP1 for SAP NetWeaver Composition Environment (CE) 7.1

  • SAP NetWeaver Composition Environment (CE) 7.1

  • SAP EHP1 for SAP NetWeaver Mobile/Banking 7.1

  • SAP EHP1 SAP NetWeaver Process Integration 7.1

  • SAP EHP1 for SAP NetWeaver Adaptive Computing Controller 7.1

  • SAP NetWeaver Mobile/Banking 7.1

  • SAP NetWeaver Process Integration 7.1

  • SAP NetWeaver Adaptive Computing Controller 7.1

  • SAP Business Suite powered by SAP HANA

  • SAP Business Suite 7i 2016

  • SAP Business Suite 7i 2013 Support Release 2

  • SAP Business Suite 7i 2013 Support Release 1

  • SAP Business Suite 7i 2011 Java

  • SAP Business Suite 7i 2010 Java

  • SAP Business Suite 7 Support Release 1 Java

  • SAP Solution Manager 7.2 Support Release 1

  • SAP Solution Manager 7.1 powered by SAP HANA

  • SAP NetWeaver AS ABAP 7.4, OEM version 1.0

重要
重要: Oracleデータベースのインストールはできない

SAPインストールウィザードでは、Oracleデータベースと一緒に製品をインストールすることはできません。Oracleデータベースをインストールするには、まず、基本製品のSUSE Linux Enterprise Serverをインストールしてから、Oralceデータベースをインストールし、後で、インストールをSLES-SAPに変換します。これは、Oracleデータベースのインストーラで、特定のファイルが存在するかを照会するために必要です。これらのファイルのすべてがSLES-SAPインストールに含まれているわけではありません。

変換の詳細については、3.4項 「SLESインストールのSLES-SAPインストールへの変換」を参照してください。

4.2 最初のステップ

これらの最初のステップは、インストールワークフロー中にのみ関連します。

  1. システムがブートすると、ようこそ画面が表示されます。次へで続行します。

  2. ネットワーク設定画面が開きます。これにより、ネットワーク設定を変更することができます。

    ネットワークを設定し終えたら、次へで続行します。

    重要
    重要: SAPで推奨するようにネットワークを設定する

    SAPアプリケーションのドキュメントに従って、ネットワーク接続を設定してください。

    ネットワーク設定については、 『管理ガイド』ネットワークの基礎の章のセクション、YaSTによるネットワーク接続の設定 (https://documentation.suse.com/sles-15)を参照してください。

    (次の画面が読み込まれる間、ようこそ画面が数秒間、再び表示される場合があります。)

  3. 以下のいずれかのオプションを選択してください。

    SAPファイルシステムを作成し、SAP製品のインストールを開始します

    SAPアプリケーションをインストールし、他のシステムにSAPインストールルーチンを提供するサーバとしてシステムを設定できます。

    4.3項 「SAPインストールウィザードの使用」に進んでください。

    Only create SAP HANA file systems, do not install SAP products now (SAP HANAファイルシステムのみを作成し、今はSAP製品をインストールしません)

    SAP BusinessOne認定ハードウェア上にSAP HANAファイルシステムを作成します。

    重要
    重要: ハードウェア要件

    ご使用のマシンが2.1項 「ハードウェア要件」で詳しく説明されるSAP HANAのハードウェア要件を満たしていることを確認してください。満たしていない場合、このオプションは、新しいファイルシステムを作成せず、インストールワークフローはこの時点で終了します。

    Finish wizard and proceed to OS login (ウィザードを完了し、OSログインに進みます)

    SAPアプリケーションをインストールせず、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsのログイン画面に進みます。

    次へで続行します。

4.3 SAPインストールウィザードの使用

SAPインストールウィザードを使用して、SAP NetWeaverシステム(データベースを含む)またはSAP HANAシステムをインストールします。

他のSAPアプリケーションをインストールしたり、より高度なSAP HANAセットアップを作成したりするには、このウィザードではなく、SAPによって提供されるインストール方法のいずれかを直接使用してください。

ヒント
ヒント: 完全にインストールされたシステムへのSAPアプリケーションのインストール

このプロセスは、インストールワークフロー中に表示されるとおりに文書化されています。ただし、インストール済みシステムで使用可能なYaSTモジュールSAPインストールウィザードにも適用されます。

SAPインストーラを起動するには、デスクトップからアプリケーション › システム › YaSTの順に選択し、YaSTコントロールセンターでその他 › SAPインストールウィザードを選択して続行します。

ヒント
ヒント: SAPインストールウィザードの設定

SAPインストールウィザードの設定は/etc/sysconfig/sap-installation-wizardで指定され、文書化されています。ニーズに応じてそれを変更できます。

  1. SAPインストールウィザード画面で、SAPインストールマスタの場所(図4.1「SAPインストールマスタの場所」)を指定します。場所はローカル、リムーバブル、またはリモートインストールソースのいずれかです。

    SAPインストールマスタの場所
    図 4.1: SAPインストールマスタの場所

    ドロップダウンボックスから適切なオプションを選択します。テキストボックスで、次の表に示す形式に従って、ソースへのパスを指定します。

    表 4.1: メディアソースのパス

    オプション

    説明

    パスの形式

    「ローカルソース」

    dir://

    ローカルディレクトリ

    /path/to/dir/

    「リムーバブルソース」

    デバイス://

    ローカルに接続されたハードディスク

    devicename/path/to/dir/on/device

    usb://

    USBマスストレージデバイス

    /path/to/dir/on/USB

    cdrom://

    CDまたはDVD

    //

    「リモートソース」

    nfs://

    NFS共有

    server_name/path/to/dir/on/device

    smb://

    SMB共有

    [user_name:password@]server_name//path/to/dir/on/server[?workgroup=workgroup_name]

    ヒント
    ヒント: リモートの場所の指定

    NFSソースからインストールするには、サーバの名前とメディアデータへの完全なパスを指定します。リモートインストールサーバの設定については、第6章 「SAPメディアセット用のインストールサーバの設定を参照してください。

    以前にインストールサーバからSAPアプリケーションをインストールしたことがある場合、またはシステムをインストールサーバとして設定している場合は、インストールマスタのプロバイダとしてそのサーバを直接選択することもできます。これを行うには、インストールマスタの選択の下のドロップダウンボックスを使用します。

  2. 高度なオプションで、次のオプションから選択します。

    SAP製品に対するインストールプロファイルを収集しますが、インストールは実行しません

    このオプションを使用して、インストールパラメータを設定しますが、実際のインストールは実行しません。このオプションを使用すると、SAPインストーラ(SAPinst)は実際のSAP製品のインストールを実行しないで停止します。ただし、以降の手順はすべて適用されます。

    詳細については、4.4項 「インストールプロファイルを使用したインストールの続行」を参照してください。

    Serve all installation media (including master) to local network via NFS (すべてのインストールメディア(マスタを含む)をFNSを介してローカルネットワークに提供します)

    このシステムを他のSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsシステムのインストールサーバとして設定します。このインストールサーバにコピーされるメディアは、NFSを介して提供され、サービスロケーションプロトコル(SLP)を介して検出できます。

    次へで続行します。

    SAPインストールウィザードは、インストールマスタをローカルディスクにコピーします。選択したインストールマスタのタイプによって、インストールは異なる方法で続行されます。

    • SAP HANAデータベースをインストールする場合は、ステップ 8にスキップします。

    • SAP NetWeaverアプリケーションをインストールする場合は、次の手順に進みます。

  3. SAPインストールウィザード画面で、インストールする追加のインストールメディアの場所を指定します。これには、SAPカーネル、データベース、データベースエクスポートが含まれます。

    メディアのコピー

    追加のインストールメディアへのパスを指定します。パスの指定の詳細については、表4.1「メディアソースのパス」を参照してください。

    メディアのコピーの省略

    追加のインストールメディアはコピーしない。追加のインストールメディアが必要ない場合、または追加のインストールメディアをCD/DVDやフラッシュディスクなどのソースから直接インストールする場合は、このオプションを選択します。

    SAP製品に追加のインストールメディアが必要であるにもかかわらずこのオプションを選択する場合は、後でSAPインストーラ(SAPinst)に関連するパスを提供する必要があります。

    次へで続行します。

    インストールメディアをコピーすることを選択する場合、SAPインストールウィザードはローカルハードディスクに関連するファイルをコピーします。

    SAPインストールウィザード: 追加のインストールメディア
    図 4.2: SAPインストールウィザード: 追加のインストールメディア
  4. インストールメディアをコピーした後で、追加のインストールメディアを準備するかどうかを尋ねられます。これを行うには、はいをクリックします。次に、ステップ 3の手順に従います。

    これを行わない場合は、いいえをクリックします。

  5. What Would You Like to Install (インストールするもの)画面のThe SAP product is (SAP製品)の下で、製品をインストールする方法を選択します。

    SAP標準システム

    そのデータベースを含むSAPアプリケーションをインストールします。

    SAPスタンドアロンエンジン

    標準製品に機能を追加するエンジン: SAP TREX、SAP Gateway、およびWeb Dispatcher。

    分散システム

    複数のサーバに分散されたSAPアプリケーション。

    SAP高可用性システム

    高可用性セットアップでのSAP NetWeaverのインストール。

    システムの名前変更

    SAPシステムID、データベースID、インスタンス番号、ホスト名など、さまざまなシステムプロパティを変更できます。これを使用して、同じ製品を異なるシステムに非常に類似した設定でインストールできます。

    SAPインストールウィザード: インストールの種類とデータベース
    図 4.3: SAPインストールウィザード: インストールの種類とデータベース
  6. SAP標準システム分散システム、またはSAP高可用性システムを選択した場合、追加でバックエンドデータベースでバックエンドデータベースを選択します。

    次へで続行します。

  7. 製品を選択してください画面が表示されます。表示される製品は、SAPから受け取ったメディアセットとインストールマスタによって異なります。リストから、インストールする製品を選択します。

    次へで続行します。

    SAPインストールウィザード: 製品の選択
    図 4.4: SAPインストールウィザード: 製品の選択
  8. 補足メディアまたはサードパーティメディアをコピーするかどうかを尋ねられます。これを行う場合は、はいをクリックして、ステップ 3の手順に従います。

    これを行わない場合は、いいえをクリックします。

    注記
    注記: 補足メディア/サードパーティメディアと追加のソフトウェアリポジトリの違い

    どちらのタイプの配信メカニズムでも、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsメディアの一部でもなく、SAPのメディアセットの一部でもないソフトウェアをインストールできます。ただし、配信メカニズムは異なります。

    • 補足メディア/サードパーティメディアは、インストールウィザードとカスタムインストールスクリプトの作成を許可するAutoYaSTファイルを使用してインストールされます。

    • 追加のソフトウェアリポジトリは、購読したままにするRPMパッケージリポジトリです。これは、サードパーティメディアのアップデートと定期的なシステムアップデートを受信することを意味します。

    補足メディアの作成方法については、付録C 補足メディアを参照してください。

  9. SAPをインストールするための追加のソフトウェアリポジトリ画面では、さらにソフトウェアリポジトリを追加できます。たとえば、RPMとしてパッケージ化されたアドオン用。これを実行するには、新しいソフトウェアリポジトリの追加をクリックします。リポジトリの追加の詳細については、『導入ガイド』ソフトウェアをインストールまたは削除するの章のセクション、ソフトウェアリポジトリの追加(https://documentation.suse.com/sles-15)を参照してください。

    次へで続行します。

    注記
    注記: コピーされたSAPメディアの場所

    この時点で、SAPインストールに必要なすべてのデータが/data/SAP_CDsにコピーされています(コピープロセスをスキップすることを選択した場合を除く)。各インストールメディアは個別のディレクトリにコピーされます。たとえば、次のようなディレクトリ構造があります。

    > ls /data/SAP_CDs
    742-KERNEL-SAP-Kernel-742
    742-UKERNEL-SAP-Unicode-Kernel-742
    RDBMS-MAX-DB-LINUX_X86_64
    SAP-NetWeaver-740-SR2-Installation-Export-CD-1-3
    SAP-NetWeaver-740-SR2-Installation-Export-CD-2-3
    SAP-NetWeaver-740-SR2-Installation-Export-CD-3-3

    /data/SAP_CDsは、/etc/sysconfig/sap-installation-wizard設定ファイルで指定されているデフォルトのディレクトリです。

  10. インストールする製品に応じて、1つ以上のダイアログが、インストールするSAPアプリケーションのいくつかの設定パラメータの値を指定するよう要求します。

    SAPによって提供されたドキュメントの説明に従って、値を指定します。設定パラメータのヘルプも、ダイアログの左側に表示されます。詳細については、2.6項 「インストールに必要なデータ」を参照してください。

    1つ(または複数)のフォームに入力し、OKで続行します。

    Dialog to configure product parameters
    図 4.5: 製品パラメータ

    完了したら、SAPインストールウィザードは追加のソフトウェアパッケージをダウンロードします。

  11. インストールを続行するか、または別のSAP製品をインストールする準備をするかを尋ねられます。別のSAP製品を準備することを選択する場合は、この手順の初めから開始します。

  12. (オプション) SAP HANAの認定を受けておらず、SAP HANA TDI (Tailored Datacenter Integration)用の最小ハードウェア要件を満たしていないシステムにSAP HANAをインストールする場合は、続行するかどうかを尋ねられます。このメッセージを予期せずに受信する場合は、2.1項 「ハードウェア要件」、およびhttps://service.sap.com/sizingにあるSAPのサイジングガイドラインを確認してください(情報にアクセスするにはSAP IDが必要です)。

    それ以外の場合は、はいで続行します。

  13. 以降の手順は、インストールするSAPアプリケーションのタイプによって異なります。

    • SAP HANAデータベースをインストールする場合、さらに質問されることなく、SAP HANAがインストールされます。

    • SAP NetWeaverアプリケーションをインストールする場合、実際のインストールはSAPインストーラ(SAPinst)を使用して実行されます。数秒後、SAPインストーラが自動的に開きます。

      SAPで提供されるドキュメントの説明に従って、SAPインストーラを実行します。ほとんどの設定パラメータはすでに正しく入力されています。

    SAPインストーラ: パラメータの定義
    図 4.6: SAPインストーラ: パラメータの定義
    ヒント
    ヒント: インストールログファイル

    SAPアプリケーションのインストールが失敗する場合は、インストールログファイルを参照してください。/var/adm/autoinstallにあります。失敗したインストールは、名前が.errで終わるファイルに記録されます。

    ログファイルの詳細については、第14章 「重要なログファイルを参照してください。

  14. 最後の画面はインストールが完了しましたです。

    このインストールでAutoYaSTファイルを作成するには、AutoYaST用にこのシステムのクローンを作成するを有効にします。AutoYaSTファイルは/root/autoinst.xmlに配置されます。

    完了をクリックします。

4.4 インストールプロファイルを使用したインストールの続行

SAPインストールウィザードの以前の実行中にCollect installation profiles but do not execute installation (インストールプロファイルは収集しますが、インストールは実行しません)を選択した場合、このセクションには、選択したSAPアプリケーションのインストールの続行方法が表示されます。

インストールプロファイルを収集する場合、SAPインストールウィザードでは、製品イメージが/data/SAP_CDsにコピーされます。またこのウィザードでは、パス/data/SAP_INSTの下にあるすべての製品のインストール環境も準備されます。

/data/SAP_INST/0/Instmaster
/data/SAP_INST/1/Instmaster
/data/SAP_INST/2/Instmaster
[...]

これらのファイルは以下で再使用されます。インストールを続行するには、次の手順に従います。

  1. /etc/sysconfig/sap-installation-wizardで、以下を設定します。

    SAP_AUTO_INSTALL="yes"
  2. SAP HANA/SAP BusinessOneのインストールの場合、SAPインストールウィザードは後で/data/SAP_INST/numberのAutoYaSTファイルに記載されているパラメータを使用します。

    任意のパラメータを変更する必要がある場合は、この時点でAutoYaSTファイルを調整してください。

  3. YaSTコントロールセンターを開いて、SAPインストールウィザードを開始します。

  4. 保留中のインストールを続行するかどうかを尋ねられます。インストールを選択します。

  5. それ以降のすべての操作は、SAPインストーラ内で行われます。SAPで提供されるドキュメントの説明に従って、SAPインストーラの手順を実行します。

    • SAP NetWeaverのインストールの場合、SAPインストーラのすべてのパラメータが微調整用に再度提供されます。

    • SAP HANA/SAP BusinessOneのインストールの場合、インストーラはパラメータを変更することを提案しません。

4.5 SAPインストールウィザードを使用しないSAPアプリケーションのパーティショニング

SAPインストールウィザードを使用しない場合、コマンドラインから直接SAPアプリケーションのパーティショニングを作成することもできます。まず、ディレクトリ/usr/share/YaST2/include/sap-installation-wizard/で正しいパーティショニングファイルを見つけるか、独自のパーティショニングファイルを作成します。詳細については、2.7.2項 「SAPシステムのパーティショニング(ステージ2)」を参照してください。

正しいパーティショニングXMLファイルを決定したら、次のコマンドを実行します。

# yast2 sap_create_storage_ng ABSOLUTE_PATH_TO_PARTITIONING_FILE

4.6 AutoYaSTを使用したSAPアプリケーションの自動インストール

AutoYaSTからSAPインストールウィザードを使用して、SAPアプリケーションのインストールを自動化できます。

4.6.1 SAP HANAのインストール

次のAutoYaSTスニペットは、SAP HANAまたはSAP TREXのインストールの自動化方法を示しています。

<sap-inst>
  <products config:type="list">
    <product>
      <media config:type="list">
        <medium>
          <url>nfs://server/path1</url>
          <type>sap</type>
        </medium>
        <medium>
          <url>nfs://server/path3</url>
          <type>supplement</type>
        </medium>
      </media>
      <sapMasterPW>PASSWORD</sapMasterPW>
      <sid>SID</sid>
      <sapInstNr>INSTANCE_NUMBER</sapInstNr>
      <sapMDC>no</sapMDC>
    </product>
  </products>
</sap-inst>
  • sapMDC要素は、SAP HANAにのみ適用できます。

  • sapVirtHostname要素は分散インストールまたは高可用性インストールに指定する必要があります。

パーティショニングを含む完全なSAP HANAの例については、/usr/share/doc/packages/sap-installation-wizard/hana-autoyast.xmlを参照してください。

4.6.2 SAP NetWeaverのインストール

SAP NetWeaverの場合、次の例は、インストールの自動化方法を示しています。具体的には、この例では、SAP NetWeaver 7.5 ABAPサーバ分散システムのASCSインスタンスがMaxDB (製品ID NW_ABAP_ASCS:NW750.ADA.ABAP)と一緒にインストールされるように調整されています。SAP NetWeaverに基づいて他の製品をインストールする場合、次の変数のすべてが必要なわけではないか、これらの変数を他の変数に置き換える必要がある場合があります。

  • SAP NetWeaverインスタンスのマスタパスワード: MASTER_PASSWORD

  • SAP識別子(SID): SID

  • SAPカーネル: KERNEL

  • SAPインスタンス番号: INSTANCE_NUMBER

  • ASCS仮想ホスト名: ASCS_VIRTUAL_HOSTNAME

  • SCS仮想ホスト名: SCS_VIRTUAL_HOSTNAME

<sap-inst>
  <products config:type="list">
    <product>
      <media config:type="list">
        <medium>
          <url>nfs://SERVER/PATH1</url>
          <type>sap</type>
        </medium>
        <medium>
          <url>nfs://SERVER/PATH2</url>
          <type>sap</type>
        </medium>
        <medium>
          <url>nfs://SERVER/PATH3</url>
          <type>supplement</type>
        </medium>
      </media>
      <productID>NW_ABAP_ASCS:NW750.ADA.ABAP</productID>
      <iniFile>
        <![CDATA[
# Password for the Diagnostics Agent specific <dasid>adm user. Provided value
# may be encoded.
DiagnosticsAgent.dasidAdmPassword =

# Windows domain in which the Diagnostics Agent users must be created.
# The property is Microsoft Windows only. This is an optional property.
DiagnosticsAgent.domain =

# Password for the Diagnostics Agent specific SAPService<DASID> user.
# Provided value may be encoded.
# The property is Microsoft Windows only.
DiagnosticsAgent.sapServiceDASIDPassword =

NW_GetMasterPassword.masterPwd = MASTER_PASSWORD

# Human readable form of the Default Login language - valid names are stored
# in a table of the subcomponent NW_languagesInLoadChecks. Used when freshly
# installing an ABAP stack for the machine that performs an ABAP load (in the
# case of a distributed system, that is the database, otherwise it is used by
# the normal installer). The available languages must be declared in the
# LANGUAGES_IN_LOAD parameter of the product.xml . In this file, the one
# character representation of the languages is used. Check the same table in
# the subcomponent mentioned above.
NW_GetSidNoProfiles.SAP_GUI_DEFAULT_LANGUAGE =

# The drive to use (Windows only)
NW_GetSidNoProfiles.sapdrive =

# The /sapmnt path (Unix only)
NW_GetSidNoProfiles.sapmnt = /sapmnt

# The SAP System ID of the system to install
NW_GetSidNoProfiles.sid = SID

# Will this system be unicode system?
NW_GetSidNoProfiles.unicode = true

NW_SAPCrypto.SAPCryptoFile = /data/SAP_CDs/745-UKERNEL-SAP-Unicode-Kernel-745/DBINDEP/SAPEXE.SAR

NW_SCS_Instance.ascsInstanceNumber =

NW_SCS_Instance.ascsVirtualHostname = ASCS_VIRTUAL_HOSTNAME

NW_SCS_Instance.instanceNumber = INSTANCE_NUMBER

NW_SCS_Instance.scsInstanceNumber =

NW_SCS_Instance.scsMSPort =

NW_SCS_Instance.scsVirtualHostname = SCS_VIRTUAL_HOSTNAME

NW_System.installSAPHostAgent = true

NW_Unpack.igsExeSar =

NW_Unpack.igsHelperSar =

NW_Unpack.sapExeDbSar =

NW_Unpack.sapExeSar =

NW_Unpack.sapJvmSar =

NW_Unpack.xs2Sar =

NW_adaptProfile.templateFiles =

# The FQDN of the system.
NW_getFQDN.FQDN =

# Do we want to set the FQDN for the system?
NW_getFQDN.setFQDN = false

# The path to the JCE policy archive to install into the Java home directory
# if it is not already installed.
NW_getJavaHome.jcePolicyArchive =

hostAgent.domain =

# Password for the SAP Host Agent specific sapadm user. Provided value may be
# encoded.
hostAgent.sapAdmPassword = MASTER_PASSWORD

nwUsers.sapDomain =

nwUsers.sapServiceSIDPassword =

nwUsers.sidadmPassword =
            ]]>
      </iniFile>
    </product>
  </products>
</sap-inst>