パート II Cephクラスタの展開 #
- 4 導入と共通タスク
SUSE Enterprise Storage 7から、CephサービスはRPMパッケージではなくコンテナとして展開されます。展開プロセスには、以下の2つの基本的な手順があります。
- 5 SUSE Linux Enterprise Serverのインストールと設定
各クラスタノードでSUSE Linux Enterprise Server 15 SP3のインストールと登録を行います。SUSE Enterprise Storageのインストール中にアップデートリポジトリへのアクセスが必要なため、登録は必須です。最低でも、次のモジュールを導入します。
- 6 Saltの展開
SUSE Enterprise Storageは最初のクラスタの準備にSaltと
ceph-salt
を使用します。Saltを使用すると、「Salt Master」と呼ばれる単独の専用ホストから複数のクラスタノードに対して、同時に設定やコマンドを実行できます。Saltの展開前に、次の重要な点を考慮してください。- 7
ceph-salt
を使用したブートストラップクラスタの展開 このセクションでは、基本的なCephクラスタを展開する一連のプロセスを説明します。以下のサブセクションをよく読んで、記載されているコマンドを記載されている順番で実行してください。
- 8 cephadmを使用して残りのコアサービスを展開する
基本的なCephクラスタを展開した後、より多くのクラスタノードにコアサービスを展開します。クライアントからクラスタのデータにアクセスできるようにするには、追加のサービスも展開します。
- 9 追加サービスの展開
iSCSIは、クライアント(「イニシエータ」)から、リモートサーバ上のSCSIストレージデバイス(「ターゲット」)にSCSIコマンドを送信できるようにするSAN (ストレージエリアネットワーク)プロトコルです。SUSE Enterprise Storage 7.1には、Cephのストレージ管理をiSCSIプロトコル経由でMicrosoft Windows*、VMware* vSphereなどの異種クライアントから利用できるようにする機能が含まれています。マルチパスiSCSIアクセスによってこれらのクライアントの可用性とスケーラビリティが向上すると同時に、標準化されたiSCSIプロトコルがクライ…