パート I ファイルシステムとマウント #
- 1 Linuxファイルシステムの概要
SUSE Linux Enterprise Serverにはいくつかの異なるファイルシステム(Btrfs、Ext4、Ext3、Ext2、XFSなど)が付属しており、そのいずれかを選択することができます。各ファイルシステムには、それぞれ独自の利点と欠点があります。SUSE Linux Enterprise Serverにおける主要ファイルシステムの機能の対照比較については、https://www.suse.com/releasenotes/x86_64/SUSE-SLES/15-SP3/#file-system-comparison(「Comparison of supported file systems (サポートされるファイルシステムの比較)」)を参照してください。この章では、それらのファイルシステムの機能および利点の概要を説明します。
- 2 ファイルシステムのサイズ変更
ファイルシステムのサイズ変更(パーティションまたはボリュームのサイズ変更と混同しないでください)を使用して、物理ボリュームの使用可能な容量を増やしたり、物理ボリュームで増やした使用可能な容量を使用したりできます。
- 3 UUIDによるデバイスのマウント
本項では、デバイス名(
/dev/sda1
など)の代わりにUUID (Universally Unique Identifier)を使用してファイルシステムデバイスを識別する方法について説明します。SUSE Linux Enterprise Server 12から、ブートローダファイルと/etc/fstab
ファイルではデフォルトでUUIDが使用されています。- 4 ブロックデバイス操作の多層キャッシング
多層キャッシュは、2つ以上の層で構成される複製/分散キャッシュです。1つは低速であるものの安価な回転方式のブロックデバイス(ハードディスク)に代表され、もう1つは高価であるもののデータ操作を高速に実行します(SSDフラッシュディスクなど)。