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documentation.suse.com / SUSE Linux Enterprise Serverマニュアル / GNOMEユーザガイド / はじめに / 支援技術
適用項目 SUSE Linux Enterprise Server 12 SP5

4 支援技術

GNOMEデスクトップには、さまざまな障害や特別なニーズを持つユーザをサポートし、一般的な支援デバイスを操作するための支援技術が組み込まれています。この章では、視力の低下や運動能力の障害など、身体に障害を持つユーザの必要性を満たすように設計された複数の支援技術アプリケーションについて説明します。

4.1 支援技術の有効化

アクセシビリティ機能を設定するには、GNOMEの設定ダイアログを開き(たとえば、Applications (アプリケーション) › System Tools (システムツール) › Settings (設定)を使用)、Universal Access (ユニバーサルアクセス)をクリックします。このダイアログを使用して、各支援機能を個別に有効にできます。

個々の支援機能によりすばやくアクセスしたい場合は、ユニバーサルアクセスダイアログのAlways Show Universal Access Menu (常にユニバーサルアクセスメニューを表示)をオンにします。下部のパネルに新しいメニューが表示されます。

4.2 視覚障害

Universal Access (ユニバーサルアクセス)ダイアログのSeeing (表示)セクションでは、視覚に障害のあるユーザを支援する機能を有効にすることができます。

  • High Contrast (ハイコントラスト)をオンにすると、GNOMEデスクトップでハイコントラストの白黒のアイコンが有効になります。

  • Large Text (大きな文字)をオンにすると、ユーザインタフェースで使用されるフォントが拡大されます。

  • Zoom (ズーム)をオンにすると、画面の拡大鏡が有効になります。目的の拡大率と拡大鏡の動作(色の効果を含む)を設定できます。

  • Screen Reader (スクリーンリーダ)をオンにすると、キーボードフォーカスが置かれたUI要素やテキストが音声で読み上げられます。

  • Sound Keys (サウンドキー)がオンの場合、Num LockまたはCaps Lockをオンにするとサウンドが鳴ります。

4.3 聴覚障害

Universal Access (ユニバーサルアクセス)ダイアログのHearing (聴覚障害)セクションでは、聴覚に障害のあるユーザを支援する機能を有効にできます。

Visual Alerts (視覚的なアラート)がオンの場合、アラートサウンドが鳴るとウィンドウタイトルまたは画面全体が点滅します。

4.4 動作の障害

Universal Access (ユニバーサルアクセス)ダイアログのTyping (入力)およびPointing and Clicking (ポイントとクリック)セクションでは、動作に障害のあるユーザを支援する機能を有効にできます。

  • Screen Keyboard (スクリーンキーボード)をオンにすると、テキストを入力する必要がある場合、仮想キーボードが表示されます。仮想キーをクリックしてスクリーンキーボードを使用できます。

  • Typing Assist (AccessX) (入力支援(AccessX))をクリックするとダイアログが開き、入力を容易にするさまざまな機能を有効にすることができます。

    • Enable by Keyboard (キーボードで有効にする)を有効にすると、キーボードを使用してアクセシビリティ機能をオンまたはオフにできます。

    • Sticky Keys (スティッキーキー)を使用すると、キーの組み合わせを押す場合に、すべてのキーを同時に押すのではなく、一度に1つずつ押すことができます。たとえば、Alt<Tab>というショートカットは、ウィンドウを切り替えます。

      スティッキーキーがオフになっている場合、両方のキーを同時に押す必要があります。スティッキーキーをオンにすると、Altを押してから<Tab>を押しても同じ操作を実行できます。

    • キーを押してから文字が画面に表示されるまでの間に時間差を設けたい場合、Slow Keys (スローキー)をオンにします。これは、入力したいキーを少しの時間押し続けないと文字が画面に表示されないことを意味します。スローキーは、入力時に誤って複数のキーを同時に押してしまう場合や、1文字目を入力する際にキーボードの正しいキーを押すのが困難な場合に使用します。

    • Bounce Keys (バウンスキー)をオンにすると、短い間隔で繰り返し押されたキー入力を無視できます。これは、手の震えがあり、キーを一度だけ押そうとしても複数回押してしまうような場合などに便利です。

  • Mouse Keys (マウスキー)をオンにすると、キーボードの数字キーパッドを使用してマウスポインタを制御できます。

  • Click Assist (クリック支援)をクリックして、クリック操作を容易にするさまざまな機能(2回目のクリックのシミュレートおよびホバークリック)を有効にできるダイアログを開きます。

    • Simulated Secondary Click (2回目のクリックのシミュレート)をオンにした場合、Acceptance delay (認識するまでの間隔)で事前定義した時間、プライマリボタンを押し続けると2回目のクリック(通常はマウスの右クリック)が有効になります。これは、一方の手の指を別々に動かすのが困難な場合や、ポインティングデバイスにボタンが1つしかない場合に便利です。

    • Hover Click (ホバークリック)をオンにした場合、マウスポインタを画面上のオブジェクトに合わせるとクリックがトリガされます。これは、マウスの移動とクリックを同時に行うのが困難な場合に便利です。この機能をオンにすると、[Hover Click (ホバークリック)]という小さなウィンドウが開き、常に他のすべてのウィンドウより手前に表示されます。このウィンドウを使用して、ポイントしたときにどのようなクリック操作を実行するかを選択できます。マウスポインタをボタンに合わせて動かさずにいると、徐々にポインタの色が変化します。色が完全に変わるとボタンがクリックされます。

  • Double-Click Delay (ダブルクリックの遅延)をニーズに合わせて、スライダを使用して調整します。

4.5 その他の情報

その他の情報については、GNOMEのヘルプを参照してください。オンライン(https://help.gnome.org/users/gnome-help/3.20/a11y.html.en)でもアクセスできます。