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documentation.suse.com / SUSE Enterprise Storage 7.1マニュアル / 運用と管理ガイド / Cephダッシュボード / クラスタの内部情報の表示
適用項目 SUSE Enterprise Storage 7.1

4 クラスタの内部情報の表示

クラスタメニュー項目を使用すると、Cephクラスタホスト、インベントリ、Ceph Monitor、サービス、OSD、設定、CRUSHマップ、Ceph Manager、ログ、および監視ファイルに関する詳細情報を表示できます。

4.1 クラスタノードの表示

クラスタノードのリストを表示するには、クラスタ › ホストをクリックします。

ホスト
図 4.1: ホスト

ノードのパフォーマンスの詳細を表示するには、ホスト名列のノード名の横にあるドロップダウン矢印をクリックします。

サービス列には、関連する各ノードで実行されているすべてのデーモンが一覧にされます。デーモン名をクリックすると、その詳細な設定が表示されます。

4.2 クラスタのインベントリへのアクセス

デバイスのリストを表示するには、クラスタ › インベントリをクリックします。リストにはデバイスのパス、種類、利用可能かどうか、ベンダー、モデル、サイズ、OSDが含まれます。

ホスト名列のノード名をクリックして選択します。選択した状態で、識別をクリックすると、そのホストを実行しているデバイスが特定されます。このとき、デバイスにLEDを点滅させるよう指示されます。このアクションの時間は、1、2、5、10、15分から選択します。実行をクリックします。

サービス
図 4.2: サービス

4.3 Ceph Monitorの表示

実行中のCeph Monitorが存在するクラスタノードのリストを表示するには、クラスタ › モニターをクリックします。コンテンツペインは2つのビューに分割されます。1つはステータスビューで、もう1つは定数内非定数内のビューです。

ステータステーブルには、実行中のCeph Monitorに関する一般的な統計情報が表示されます。内容は次の通りです。

  • クラスタID

  • monmapが変更されました

  • monmapエポック

  • 定数con

  • 定数mon

  • 必須のcon

  • 必須のmon

定数内非定数内のペインには、各Monitorの名前、ランク数、パブリックIPアドレス、開いているセッション数が含まれます。

関連するCeph Monitorの設定を表示するには、名前列のノード名をクリックします。

Ceph Monitor
図 4.3: Ceph Monitor

4.4 サービスの表示

利用可能な各サービスの詳細を表示するには、クラスタ › サービスをクリックします。サービスの例としては、crash、Ceph Manager、Ceph Monitorなどがあります。リストにはコンテナイメージの名前、コンテナイメージのID、実行中の内容のステータス、サイズ、最後に更新された日時が含まれます。

デーモンの詳細を表示するには、サービス列のサービス名の横にあるドロップダウン矢印をクリックします。詳細リストには、ホスト名、デーモンの種類、デーモンID、コンテナID、コンテナイメージ名、コンテナイメージID、バージョン番号、ステータス、最後に更新された日時が含まれます。

サービス
図 4.4: サービス

4.5 Ceph OSDの表示

実行中のOSDデーモンが存在するノードのリストを表示するには、クラスタ › OSDをクリックします。このリストには、各ノードの名前、ID、ステータス、デバイスクラス、配置グループの数、サイズ、使用状況、時間内の読み込み/書き込みチャート、および1秒あたりの読み込み/書き込み操作の速度が含まれます。

Ceph OSD
図 4.5: Ceph OSD

ポップアップウィンドウを開くには、テーブル見出しのクラスタ全体の設定ドロップダウンメニューから、フラグを選択します。このウィンドウにはクラスタ全体に適用されるフラグの一覧が表示されます。個々のフラグを有効または無効にし、送信をクリックして確認できます。

OSDフラグ
図 4.6: OSDフラグ

ポップアップウィンドウを開くには、テーブル見出しのクラスタ全体の設定ドロップダウンメニューから、回復優先度を選択します。このウィンドウにはクラスタ全体に適用されるOSDの回復優先度の一覧が表示されます。希望する優先度プロファイルを有効にし、その下の個々の値を微調整できます。送信をクリックして確認します。

OSD回復優先度
図 4.7: OSD回復優先度

デバイスの設定とパフォーマンスに関する詳細が含まれる拡張テーブルを表示するには、ホスト列のノード名の横にあるドロップダウン矢印をクリックします。複数のタブを参照すると、属性メタデータデバイスヘルスパフォーマンスカウンタ、読み込みと書き込みをグラフィカルに表示するヒストグラム、およびパフォーマンスの詳細の各リストを確認できます。

OSDの詳細
図 4.8: OSDの詳細
ヒント
ヒント: OSDでの固有のタスクの実行

OSDノード名をクリックすると、テーブルの行が強調表示されます。これは、そのノードでタスクを実行できることを表すものです。以下のアクションのいずれかを選択して実行できます。編集作成スクラブディープスクラブ再重みづけアウトとしてマークインとしてマークダウンとしてマーク喪失としてマーク消去破棄削除

作成ボタン隣のテーブル見出しの左上にある下矢印をクリックし、実行したいタスクを選択します。

4.5.1 OSDの追加

新しいOSDを追加するには、次の手順に従います。

  1. ステータスが使用可能のストレージデバイスを持つクラスタノードが存在することを確認します。テーブル見出しの左上にある下矢印をクリックして、作成を選択します。これにより、OSDの作成ウィンドウが開きます。

    OSDの作成
    図 4.9: OSDの作成
  2. OSDにプライマリストレージデバイスを追加するには、 追加をクリックします。ストレージデバイスを追加する前に、プライマリデバイステーブルの右上でフィルタ条件を指定する必要があります。たとえば、タイプ hddなど。追加をクリックして確認します。

    プライマリデバイスの追加
    図 4.10: プライマリデバイスの追加
  3. 更新されたOSDの作成ウィンドウで、必要に応じて共有WALとBDデバイスを追加したり、デバイスの暗号化を有効化したりします。

    プライマリデバイスを追加したOSDの作成
    図 4.11: プライマリデバイスを追加したOSDの作成
  4. 以前追加したデバイスのDriveGroup仕様のプレビューを表示するには、プレビューをクリックします。作成をクリックして確認します。

    図 4.12:
  5. OSDのリストに新しいデバイスが追加されます。

    新しく追加されたOSD
    図 4.13: 新しく追加されたOSD
    注記
    注記

    OSD作成プロセスの進捗を視覚化する機能はありません。実際に作成されるまでには、多少の時間がかかります。OSDは展開が完了すると、リストに表示されます。展開のステータスを確認したい場合は、クラスタ › ログをクリックして、ログを表示します。

4.6 クラスタ設定の表示

Cephクラスタ設定オプションの完全なリストを表示するには、クラスタ › 設定をクリックします。リストにはオプション名、簡単な説明、現在値とデフォルト値、およびオプションを編集可能かどうかが含まれます。

クラスタの設定
図 4.14: クラスタの設定

オプションに関する詳細情報が含まれる拡張テーブルを表示するには、名前列の設定オプションの隣にあるドロップダウン矢印をクリックします。詳細情報としては、値の種類、最小許容値と最大許容値、実行中に更新可能か、などが含まれます。

特定のオプションを強調表示した後で、テーブル見出しの左上の編集ボタンをクリックして、その値を編集できます。保存をクリックして変更を確定します。

4.7 CRUSHマップの表示

クラスタのCRUSHマップを表示するには、クラスタ › CRUSHマップをクリックします。CRUSHマップの全般的な情報については、17.5項 「CRUSHマップの操作」を参照してください。

ルート、ノード、または個々のOSDをクリックすると、CRUSHの重み、マップツリー内での深さ、OSDのデバイスクラスなどの詳細情報が表示されます。

CRUSHマップ
図 4.15: CRUSHマップ

4.8 マネージャモジュールの表示

使用可能なCeph Managerモジュールのリストを表示するには、クラスタ › マネージャモジュールをクリックします。各行は、モジュール名と、そのモジュールが現在有効かどうかに関する情報で構成されます。

マネージャモジュール
図 4.16: マネージャモジュール

詳細設定を含む拡張テーブルを、下の詳細テーブルに表示するには、名前列のモジュールの隣にあるドロップダウン矢印をクリックします。設定を編集するには、テーブル見出しの左上の編集ボタンをクリックします。更新をクリックして変更を確定します。

モジュールを有効化または無効化するには、テーブル見出しの左上にある編集ボタンの隣のドロップダウン矢印をクリックします。

4.9 ログの表示

クラスタの最近のログエントリのリストを表示するには、クラスタ › ログをクリックします。各行は、タイムスタンプ、ログエントリのタイプ、およびログに記録されたメッセージ自体で構成されます。

監査サブシステムのログエントリを表示するには、監査ログタブをクリックします。監査を有効または無効にするためのコマンドについては、11.5項 「API要求の監査」を参照してください。

ログ
図 4.17: ログ

4.10 監視の表示

Prometheusアラートの詳細の管理と表示を行うには、クラスタ › 監視をクリックします。

アクティブなPrometheusが存在するなら、このコンテンツペインの有効なアラートすべてのアラート、またはサイレンスから詳細な情報を表示できます。

注記
注記

Prometheusが展開されていない場合、表示される情報バナーから関連するドキュメントを表示できます。