SAPシステムのパーティショニングは、/usr/share/YaST2/include/sap-installation-wizard/ディレクトリのファイルによって制御されます。次のファイルを使用できます。
SAP NetWeaverまたはSAP S/4HANAアプリケーションサーバのインストール:
base_partitioning.xml
SAP HANAまたはSAP S/4HANAデータベースサーバのインストール:
hana_partitioning.xml
SAP BusinessOne認定ハードウェアへのSAP HANAまたはSAP S/4HANAデータベースサーバのインストール: ハードウェア固有のパーティショニングファイル
ファイルは、/etc/sap-installation-wizard.xmlで定義されているように選択されます。ここでは、 パーティショニング要素 のコンテンツが決定要因となります。
たとえば、インストールがHAまたは分散データベースに基づいている場合、パーティショニングは必要ありません。この場合、
パーティショニング要素 NOに設定され、base_partitioning.xmlファイルが使用されます。
autoinst.xmlはここでは使用できない
autoinst.xmlは、オペレーティングシステムのインストールにのみ使用されます。SAPシステムのパーティショニングを制御することはできません。
パーティショニングを制御するファイルは、 パーティショニング要素 セクションのみを含むAutoYaST制御ファイルです。ただし、これらのファイルは、AutoYaST形式のいくつかの拡張機能を使用できます。
partitioning_defined タグが trueに設定される場合、パーティショニングはユーザの介入なしに実行されます。
デフォルトでは、これはSAP HANA用に認定されたシステム(Dell、Fujitsu、HP、IBM、またはLenovoなど)でSAP HANAファイルシステムを作成する場合にのみ使用されます。
パーティションごとに、
size_min タグを指定できます。サイズ値は、RAM*N形式の文字列として指定できます。このようにして、パーティションの最小サイズを指定できます(使用可能なメモリ(RAM)のサイズのN倍)。
次の手順は、TREXのパーティショニングセットアップの作成方法を示しています。ただし、他のアプリケーションのパーティショニングセットアップの作成も同様に機能します。
/usr/share/YaST2/include/sap-installation-wizard/で、新しいXMLファイルを作成します。たとえば、それにTREX_partitioning.xmlという名前を付けます。
base_partitioning.xmlのコンテンツを新しいファイルにコピーして、新しいファイルをニーズに合わせて調整します。
最後に、カスタムファイルを含むように、/etc/sap-installation-wizard.xmlを調整します。. . TREXのlistitemで、次の行を挿入します。
<partitioning>TREX_partitioning</partitioning>
base_partitioning.xmlは編集しない
base_partitioning.xmlは直接編集しないでください。次回のアップデートで、このファイルは上書きされます。
AutoYaSTを使用したパーティショニングの詳細については、『AutoYaSTガイド』の章の「パーティショニング」(https://documentation.suse.com/sles-15)を参照してください。