SUSE® Linux Enterprise Server for SAP Applicationsは、SAPのソフトウェア開発のための参照プラットフォームです。SAPアプリケーション用に最適化されています。このドキュメントでは、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsのインストールとカスタマイズについて詳細に説明します。
SUSE Linux Enterprise High Availability Extensionは、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsの一部でもあります。
このマニュアルの複数の章に、システム上またはインターネットで利用可能な追加のドキュメントリソースへのリンクが含まれています。
このガイドの最新アップデートについては、https://documentation.suse.com/#sles-sapを参照してください。様々な形式のマニュアルをブラウズまたはダウンロードできます。SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsリソースライブラリ(https://www.suse.com/products/sles-for-sap/resource-library/)でさまざまなホワイトペーパーおよび他のリソースを見つけることができます。
他の製品のオンラインマニュアルは、https://documentation.suse.com/で検索してください。
最新のマニュアルアップデートは、通常、英語版マニュアルで入手できます。
リリースノートはhttps://www.suse.com/releasenotes/を参照してください。
オフラインで利用するには、システムの/usr/share/doc
にインストールされたマニュアルを確認してください。「マニュアルページ」には、多くのコマンドについても詳しく説明されています。説明を表示するには、man
コマンドに確認したいコマンドの名前を付加して実行してください。システムにman
コマンドがインストールされていない場合は、sudo zypper install man
コマンドでインストールします。
このドキュメントに対するフィードバックや貢献を歓迎します。次のチャネルがあります。
ご使用の製品に利用できるサービスとサポートのオプションについては、http://www.suse.com/support/を参照してください。
サービス要求を提出するには、SUSE Customer Centerに登録済みのSUSEサブスクリプションが必要です。https://scc.suse.com/support/requestsからログインして をクリックしてください。
https://bugzilla.suse.com/から入手できるドキュメントを使用して、問題を報告してください。問題を報告するには、Bugzillaアカウントが必要です。
このプロセスを簡略化するために、このドキュメントのHTMLバージョンの見出しの横にある
リンクを使用できます。リンクを使用すると、Bugzillaで適切な製品とカテゴリが事前に選択され、現在のセクションへのリンクが追加されます。バグレポートの入力を直ちに開始できます。このドキュメントに貢献するには、このドキュメントのHTMLバージョンの見出しの横にある
リンクを使用してください。GitHubのソースコードに移動し、そこからプル要求を提出できます。貢献にはGitHubアカウントが必要です。このドキュメントの編集に使用する環境の詳細は、https://github.com/SUSE/doc-slesforsapにあるリポジトリのREADMEを参照してください。
ドキュメントに関するエラーの報告やフィードバックは<doc-team@suse.com>宛に送信してもかまいません。ドキュメントのタイトル、製品のバージョン、およびドキュメントの発行日を記載してください。また、関連するセクション番号とタイトル(またはURL)、問題の簡潔な説明も記載してください。
このマニュアルでは、次の通知と表記規則が使用されています。
/etc/passwd
: ディレクトリ名とファイル名
PLACEHOLDER: PLACEHOLDERは、実際の値で置き換えられます。
PATH
: 環境変数
ls
、--help
: コマンド、オプション、およびパラメータ
user
: ユーザまたはグループの名前
package_name: ソフトウェアパッケージの名前
Alt、Alt–F1: 押すキーまたはキーの組み合わせ。キーはキーボードのように大文字で表示されます。
、 › : メニュー項目、ボタン
AMD/Intel この説明は、Intel 64/AMD64アーキテクチャにのみ当てはまります。矢印は、テキストブロックの先頭と終わりを示します。
IBM Z, POWER
この説明は、IBM Z
およびPOWER
の各アーキテクチャにのみ当てはまります。矢印は、テキストブロックの先頭と終わりを示します。
第1章、「章の例」: このガイドの別の章への相互参照。
root
特権で実行する必要のあるコマンド。多くの場合、これらのコマンドの先頭にsudo
コマンドを置いて、特権のないユーザとしてコマンドを実行することもできます。
root #
command
tux >
sudo
command
特権のないユーザでも実行できるコマンド。
tux >
command
通知
続行する前に知っておくべき、無視できない情報。セキュリティ上の問題、データ損失の可能性、ハードウェアの損傷、または物理的な危険について警告します。
続行する前に知っておくべき重要な情報です。
追加情報。たとえば、ソフトウェアバージョンの違いに関する情報です。
ガイドラインや実際的なアドバイスなどの役に立つ情報です。
コンパクトな通知
追加情報。たとえば、ソフトウェアバージョンの違いに関する情報です。
ガイドラインや実際的なアドバイスなどの役に立つ情報です。
SUSE製品が異なれば、製品のライフサイクルも異なります。SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsの正確なライフサイクル日付を確認するには、https://www.suse.com/lifecycle/を参照してください。
SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsの購読には、ESPOSが含まれています。これにより、2つの連続するサービスパックのサポート期間の重複期間が3年延長されます。この期間中、Long Term Service Pack Support (LTSS)の条件に基づいてサポートとすべての関連する保守の更新を受けることができます。この機能は、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsでのみ使用可能です。
ESPOSを使用すると、わずか6カ月ではなく3年半以内にサービスパックのマイグレーションを実行できます。これにより、マイグレーションをより簡単にスケジュールし、制限の少ない時間制約下でマイグレーション前にテストを実行できます。
追加コストで、SUSEではLTSSも提供します。LTSSでは、ESPOS期間の終了後に特定のサービスパックのサポートを受けることができます。SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsにはサービスパックごとに1年半の一般的なサポートと3年のESPOSが含まれるため、LTSSは最後のサービスパックにのみ提供される場合があります。SUSE製品のライフサイクルの詳細については、以下を参照してください。
一般的な説明: 『導入ガイド』の「SUSE Linux Enterpriseの更新とアップグレード」パートの章、「ライフサイクルとサポート」を参照してください。(https://documentation.suse.com/sles-15)
SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsの購読には、SUSE Linux Enterprise Server Priority Support for SAP Applicationsが含まれ、SAPから直接SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsのテクニカルサポートが提供されます。SUSEテクニカルサポートとSAPのサポートエンジニアが提供する共同サポートインフラストラクチャは、SAP Resolveに基づいており、SAPとSUSEの両方とのシームレスな通信を提供します。この「One Face to the Customer」サポートモデルは、複雑さを軽減し、総所有コストを削減します。
詳細については、『SAP Note 1056161: SUSE Priority Support for SAP Applications』(https://launchpad.support.sap.com/#/notes/1056161)を参照してください。
モジュールと拡張機能には、SLES-SAPとは異なるライフサイクルがあり、SUSEはこれらに異なるサポートサービスを提供しています。
モジュール:
ライフサイクル: モジュールによって異なります。
サポート: 最新のパッケージのみがサポートされます。サポートはSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsの購読に含まれています。追加の登録キーは必要ありません。
拡張機能
ライフサイクル: SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsとともに通常リリースが調整されます。
サポート: サポートは利用できますが、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsの購読に含まれていません。追加の登録キーが必要です。
サポートされていない拡張機能(PackageHubとSUSE Linux Enterprise Software Development Kit)
ライフサイクル: SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsとともに通常リリースが調整されます。
サポート: セキュリティとパッケージの問題に対する修正以外のサポートはありません。追加の登録キーは必要ありません。
サポートを受けるには、SUSEの適切な購読が必要です。利用可能なサポートサービスを具体的に確認するには、https://www.suse.com/support/にアクセスして製品を選択してください。
サポートレベルは次のように定義されます。
問題の判別。互換性情報、使用サポート、継続的な保守、情報収集、および利用可能なドキュメントを使用した基本的なトラブルシューティングを提供するように設計されたテクニカルサポートを意味します。
問題の切り分け。データの分析、お客様の問題の再現、問題領域の特定、レベル1で解決できない問題の解決、またはレベル3の準備を行うように設計されたテクニカルサポートを意味します。
問題解決。レベル2サポートで特定された製品の欠陥を解決するようにエンジニアリングに依頼して問題を解決するように設計されたテクニカルサポートを意味します。
契約されているお客様およびパートナーの場合、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsでは、次のものを除くすべてのパッケージに対してL3サポートを提供します。
技術プレビュー
サウンド、グラフィック、フォント、およびアートワーク
追加の顧客契約が必要なパッケージ
モジュール「Workstation Extension」の一部として出荷される一部のパッケージは、L2サポートのみです。
名前が-develで終わるパッケージ(ヘッダファイルや同様の開発者用のリソースを含む)に対しては、メインのパッケージと共にのみサポートが提供されます。
SUSEは、元のパッケージの使用のみをサポートします。つまり、変更も、再コンパイルもされないパッケージをサポートします。
技術プレビューとは、今後のイノベーションを垣間見ていただくための、SUSEによって提供されるパッケージ、スタック、または機能を意味します。技術プレビューは、ご利用中の環境で新しい技術をテストする機会を参考までに提供する目的で収録されています。私たちはフィードバックを歓迎しています。技術プレビューをテストする場合は、SUSEの担当者に連絡して、経験や使用例をお知らせください。ご入力いただいた内容は今後の開発のために役立たせていただきます。
技術プレビューには、次の制限事項があります。
技術プレビューはまだ開発中です。したがって、機能が不完全であったり、不安定であったり、何らかの理由で運用環境での使用には適していなかったりする場合があります。
技術プレビューにはサポートが提供されません。
技術プレビューは、特定のハードウェアアーキテクチャでしか利用できないことがあります。
技術プレビューの詳細および機能は、変更される場合があります。そのため、今後リリースされる技術プレビューへのアップグレードができない場合や、再インストールが必要となる場合があります。
技術プレビューは製品から予告なく削除される可能性があります。将来的にこうした技術に対応したバージョンを提供することを、SUSEはお約束しません。たとえば、プレビューがお客様や市場のニーズを満たしていない、またはエンタープライズ基準に準拠していないとSUSEが判断した場合です。
ご使用の製品に付属している技術プレビューの概要については、https://www.suse.com/releasenotes/x86_64/SLE-SAP/15-SP3/にあるリリースノートを参照してください。