13 K3s #
K3sは、リソースに制約のあるリモートの無人の場所やIoTアプライアンス内の運用ワークロード向けに設計された、高可用性のKubernetes認定ディストリビューションです。
単一の小さなバイナリとしてパッケージ化されているため、迅速かつ簡単にインストールおよび更新できます。
13.1 SUSE EdgeでのK3sの用途 #
K3sは、SUSE Edgeスタックを支えるKubernetesディストリビューションとして使用できます。K3sはSLE Microオペレーティングシステムにインストールすることが意図されています。
K3sをSUSE EdgeスタックのKubernetesディストリビューションとして使用することは、etcdをバックエンドとして使用したのでは制約に合わない場合にのみ推奨します。etcdをバックエンドとして使用できる場合は、RKE2 (第14章 「RKE2」)を使用することをお勧めします。
13.2 ベストプラクティス #
13.2.1 インストール #
K3sをSUSE Edgeスタックの一部としてインストールする場合に推奨する方法は、Edge Image Builder (EIB)を使用することです。K3sをデプロイするようにEIBを設定する方法の詳細については、EIBのドキュメント(第9章 「Edge Image Builder」)を参照してください。
この方法では、自動的にHAセットアップとElementalセットアップがサポートされます。
13.2.2 GitOpsワークフローでのFleet #
SUSE Edgeスタックでは、GitOpsの推奨ツールとしてFleetを使用します 。Fleetのインストールと使用の詳細については、このドキュメントの「Fleet」のセクション(第6章 「Fleet」)を参照してください。
13.2.3 ストレージ管理 #
K3sではローカルパスストレージが事前設定されており、これはシングルノードクラスタに適しています。複数のノードにまたがるクラスタの場合は、Longhorn (第15章 「Longhorn」)を使用することをお勧めします。
13.2.4 負荷分散とHA #
EIBを使用してK3sをインストールした場合、ここで説明する部分は、EIBのドキュメントの「HA」のセクションで説明済みです。
EIBを使用しないでK3sをインストールした場合は、MetalLBのドキュメント(第19章 「K3s上のMetalLB (L2を使用)」)に従ってMetalLBをインストールおよび設定する必要があります。