10 Edgeネットワーキング #
このセクションでは、SUSE Edgeソリューションにおけるネットワーク設定へのアプローチについて説明します。宣言的な方法でSLE Micro上でNetworkManagerを設定する方法を示し、関連ツールの統合方法について説明します。
10.1 NetworkManagerの概要 #
NetworkManagerは、プライマリネットワーク接続と他の接続インタフェースを管理するツールです。
NetworkManagerは、ネットワーク設定を、望ましい状態が含まれる接続ファイルとして保存します。これらの接続は、/etc/NetworkManager/system-connections/
ディレクトリにファイルとして保存されます。
NetworkManagerの詳細については、アップストリームのSLE Microのドキュメントを参照してください。
10.2 nmstateの概要 #
nmstateは広く採用されているライブラリ(CLIツールが付属)であり、定義済みスキーマを使用したネットワーク設定用の宣言型APIを提供します。
nmstateの詳細については、アップストリームドキュメントを参照してください。
10.3 NetworkManager Configurator (nmc)の概要 #
SUSE Edgeで利用可能なネットワークのカスタマイズオプションは、NetworkManager Configurator (短縮名はnmc)と呼ばれるCLIツールを使用して実行します。このツールはnmstateライブラリによって提供される機能を利用しているため、静的IPアドレス、DNSサーバ、VLAN、ボンディング、ブリッジなどを完全に設定できます。このツールを使用して、事前定義された望ましい状態からネットワーク設定を生成し、その設定を多数のノードに自動的に適用できます。
NetworkManager Configurator (nmc)の詳細については、アップストリームリポジトリを参照してください。
10.4 SUSE EdgeでのNetworkManager Configuratorの用途 #
SUSE Edgeは、nmcを利用して次のようなさまざまなプロビジョニングモデルでネットワークをカスタマイズします。
ダイレクトネットワークプロビジョニングシナリオにおけるカスタムネットワーク設定(第1章 「Metal3を使用したBMCの自動デプロイメント」)
イメージベースのプロビジョニング シナリオにおける宣言的な静的設定(第3章 「Edge Image Builderを使用したスタンドアロンクラスタ」)
10.5 Edge Image Builderを使用した設定 #
Edge Image Builder (EIB)は、1つのOSイメージで複数のホストを設定できるツールです。このセクションでは、宣言型アプローチを使用して、どのように目的のネットワーク状態を記述するかと、それらがどのように各NetworkManager接続に変換され、プロビジョニングプロセス中に適用されるかを示します。
10.5.1 前提条件 #
このガイドに従って操作を進める場合、以下がすでに用意されていることを想定しています。
SLES 15 SP5またはopenSUSE Leap 15.5を実行しているx86_64物理ホスト(または仮想マシン)
利用可能なコンテナランタイム(Podmanなど)
SLE Micro 5.5のRAWイメージのコピー(こちらにあります)
10.5.2 Edge Image Builderのコンテナイメージの取得 #
EIBのコンテナイメージは一般に公開されており、次のコマンドを実行してSUSE Edgeレジストリからダウンロードできます。
podman pull registry.suse.com/edge/edge-image-builder:1.0.2
10.5.3 イメージ設定ディレクトリの作成 #
まず設定ディレクトリを作成しましょう。
export CONFIG_DIR=$HOME/eib mkdir -p $CONFIG_DIR/base-images
ダウンロードしたゴールデンイメージのコピーを確実に設定ディレクトリに移動します。
mv /path/to/downloads/SLE-Micro.x86_64-5.5.0-Default-GM.raw $CONFIG_DIR/base-images/
注記EIBは、ゴールデンイメージの入力を変更することはありません。
この時点では、設定ディレクトリは次のようになっているはずです。
└── base-images/ └── SLE-Micro.x86_64-5.5.0-Default-GM.raw
10.5.4 イメージ定義ファイルの作成 #
定義ファイルには、Edge Image Builderがサポートする設定オプションの大部分を記述します。
OSイメージの非常に基本的な定義ファイルから開始しましょう。
cat << EOF > $CONFIG_DIR/definition.yaml apiVersion: 1.0 image: arch: x86_64 imageType: raw baseImage: SLE-Micro.x86_64-5.5.0-Default-GM.raw outputImageName: modified-image.raw operatingSystem: users: - username: root encryptedPassword: $6$jHugJNNd3HElGsUZ$eodjVe4te5ps44SVcWshdfWizrP.xAyd71CVEXazBJ/.v799/WRCBXxfYmunlBO2yp1hm/zb4r8EmnrrNCF.P/ EOF
image
セクションは必須で、入力イメージ、そのアーキテクチャとタイプ、および出力イメージの名前を指定します。operatingSystem
セクションはオプションであり、プロビジョニングされたシステムにroot/eib
のユーザ名/パスワードでログインできるようにするための設定を含めます。
注記
openssl passwd -6 <password>
を実行して、独自の暗号化パスワードを自由に使用してください。
この時点では、設定ディレクトリは次のようになっているはずです。
├── definition.yaml └── base-images/ └── SLE-Micro.x86_64-5.5.0-Default-GM.raw
10.5.5 ネットワーク設定の定義 #
先ほど作成したイメージ定義ファイルには、望ましいネットワーク設定が含まれていません。そこで、network/
という特別なディレクトリの下にその設定を入力します。では、作成してみましょう。
mkdir -p $CONFIG_DIR/network
前述のように、NetworkManager Configurator (nmc)ツールでは、事前定義されたスキーマの形式での入力が必要です。さまざまなネットワーキングオプションの設定方法については、アップストリームのNMStateの例のドキュメントを参照してください。
このガイドでは、次の3つの異なるノードでネットワーキングを設定する方法について説明します。
2つのEthernetインタフェースを使用するノード
ネットワークボンディングを使用するノード
ネットワークブリッジを使用するノード
特にKubernetesクラスタを設定する場合、まったく異なるネットワークセットアップを運用ビルドで使用することは推奨されません。ネットワーキング設定は通常、特定のクラスタ内のノード間、または少なくともロール間で同種にすることをお勧めします。このガイドにはさまざまな異なるオプションが含まれていますが、これは参考例として提供することのみを目的としています。
注記以下では、IPアドレス範囲
192.168.122.1/24
を使用するデフォルトのlibvirt
ネットワークを想定しています。ご自身の環境でこの範囲が異なる場合は、適宜調整してください。
node1.suse.com
という名前の最初のノードに対して、望ましい状態を作成しましょう。
cat << EOF > $CONFIG_DIR/network/node1.suse.com.yaml routes: config: - destination: 0.0.0.0/0 metric: 100 next-hop-address: 192.168.122.1 next-hop-interface: eth0 table-id: 254 - destination: 192.168.122.0/24 metric: 100 next-hop-address: next-hop-interface: eth0 table-id: 254 dns-resolver: config: server: - 192.168.122.1 - 8.8.8.8 interfaces: - name: eth0 type: ethernet state: up mac-address: 34:8A:B1:4B:16:E1 ipv4: address: - ip: 192.168.122.50 prefix-length: 24 dhcp: false enabled: true ipv6: enabled: false - name: eth3 type: ethernet state: down mac-address: 34:8A:B1:4B:16:E2 ipv4: address: - ip: 192.168.122.55 prefix-length: 24 dhcp: false enabled: true ipv6: enabled: false EOF
この例では、2つのEthernetインタフェース(eth0とeth3)、要求されたIPアドレス、ルーティング、およびDNS解決の望ましい状態を定義しています。
必ず、すべてのEthernetインタフェースのMACアドレスを記述してください。これらのMACアドレスは、プロビジョニングプロセス中にノードの識別子として使用され、どの設定を適用すべきかを判断するのに役立ちます。このようにして、1つのISOまたはRAWイメージを使用して複数のノードを設定できます。
次は、node2.suse.com
という名前の2つ目のノードです。このノードではネットワークボンディングを使用します。
cat << EOF > $CONFIG_DIR/network/node2.suse.com.yaml routes: config: - destination: 0.0.0.0/0 metric: 100 next-hop-address: 192.168.122.1 next-hop-interface: bond99 table-id: 254 - destination: 192.168.122.0/24 metric: 100 next-hop-address: next-hop-interface: bond99 table-id: 254 dns-resolver: config: server: - 192.168.122.1 - 8.8.8.8 interfaces: - name: bond99 type: bond state: up ipv4: address: - ip: 192.168.122.60 prefix-length: 24 enabled: true link-aggregation: mode: balance-rr options: miimon: '140' port: - eth0 - eth1 - name: eth0 type: ethernet state: up mac-address: 34:8A:B1:4B:16:E3 ipv4: enabled: false ipv6: enabled: false - name: eth1 type: ethernet state: up mac-address: 34:8A:B1:4B:16:E4 ipv4: enabled: false ipv6: enabled: false EOF
この例では、IPアドレス指定を有効にしていない2つのEthernetインタフェース(eth0とeth1)の望ましい状態と、ラウンドロビンポリシーによるボンディング、およびネットワークトラフィックを転送するために使用する各アドレスを定義します。
最後に、3つ目となる、望ましい状態の最後のファイルを作成します。これはネットワークブリッジを利用し、node3.suse.com
という名前です。
cat << EOF > $CONFIG_DIR/network/node3.suse.com.yaml routes: config: - destination: 0.0.0.0/0 metric: 100 next-hop-address: 192.168.122.1 next-hop-interface: linux-br0 table-id: 254 - destination: 192.168.122.0/24 metric: 100 next-hop-address: next-hop-interface: linux-br0 table-id: 254 dns-resolver: config: server: - 192.168.122.1 - 8.8.8.8 interfaces: - name: eth0 type: ethernet state: up mac-address: 34:8A:B1:4B:16:E5 ipv4: enabled: false ipv6: enabled: false - name: linux-br0 type: linux-bridge state: up ipv4: address: - ip: 192.168.122.70 prefix-length: 24 dhcp: false enabled: true bridge: options: group-forward-mask: 0 mac-ageing-time: 300 multicast-snooping: true stp: enabled: true forward-delay: 15 hello-time: 2 max-age: 20 priority: 32768 port: - name: eth0 stp-hairpin-mode: false stp-path-cost: 100 stp-priority: 32 EOF
この時点では、設定ディレクトリは次のようになっているはずです。
├── definition.yaml ├── network/ │ │── node1.suse.com.yaml │ │── node2.suse.com.yaml │ └── node3.suse.com.yaml └── base-images/ └── SLE-Micro.x86_64-5.5.0-Default-GM.raw
注記
network/
ディレクトリにあるファイル名は意図的なものです。これらの名前は、プロビジョニングプロセス中に設定されるホスト名に対応しています。
10.5.6 OSイメージの構築 #
これで必要な設定はすべて完了したので、次のコマンドを実行するだけでイメージを構築できます。
podman run --rm -it -v $CONFIG_DIR:/eib registry.suse.com/edge/edge-image-builder:1.0.2 build --definition-file definition.yaml
出力は次のようになります。
Generating image customization components... Identifier ................... [SUCCESS] Custom Files ................. [SKIPPED] Time ......................... [SKIPPED] Network ...................... [SUCCESS] Groups ....................... [SKIPPED] Users ........................ [SUCCESS] Proxy ........................ [SKIPPED] Rpm .......................... [SKIPPED] Systemd ...................... [SKIPPED] Elemental .................... [SKIPPED] Suma ......................... [SKIPPED] Embedded Artifact Registry ... [SKIPPED] Keymap ....................... [SUCCESS] Kubernetes ................... [SKIPPED] Certificates ................. [SKIPPED] Building RAW image... Kernel Params ................ [SKIPPED] Image build complete!
上のスニペットからNetwork
コンポーネントが正常に設定されていることがわかるので、エッジノードのプロビジョニングに進むことができます。
注記ログファイル(
network-config.log
)とそれぞれのNetworkManager接続ファイルは、イメージ実行のタイムスタンプ付きディレクトリの下にある、結果の_build
ディレクトリで検査できます。
10.5.7 エッジノードのプロビジョニング #
作成されたRAWイメージをコピーしてみましょう。
mkdir edge-nodes && cd edge-nodes for i in {1..4}; do cp $CONFIG_DIR/modified-image.raw node$i.raw; done
構築されたイメージを4回コピーしましたが、3つのノードのネットワーク設定しか指定していません。これは、どの目的の設定にも一致しないノードをプロビジョニングするとどうなるかも紹介したいためです。
注記このガイドでは、ノードのプロビジョニングの例に仮想化を使用します。必要な拡張機能がBIOSで有効になっていることを確認してください(詳細については、こちらを参照してください)。
virt-install
を使用し、コピーしたRAWディスクを使用して仮想マシンを作成します。各仮想マシンは10GBのRAMと6個のvCPUを使用します。
10.5.7.1 1つ目のノードのプロビジョニング #
仮想マシンを作成しましょう。
virt-install --name node1 --ram 10000 --vcpus 6 --disk path=node1.raw,format=raw --osinfo detect=on,name=sle-unknown --graphics none --console pty,target_type=serial --network default,mac=34:8A:B1:4B:16:E1 --network default,mac=34:8A:B1:4B:16:E2 --virt-type kvm --import
注記上記で説明した望ましい状態のMACアドレスと同じMACアドレスを持つネットワークインタフェースを作成することが重要です。
操作が完了すると、次のような内容が表示されます。
Starting install... Creating domain... Running text console command: virsh --connect qemu:///system console node1 Connected to domain 'node1' Escape character is ^] (Ctrl + ]) Welcome to SUSE Linux Enterprise Micro 5.5 (x86_64) - Kernel 5.14.21-150500.55.19-default (ttyS0). SSH host key: SHA256:XN/R5Tw43reG+QsOw480LxCnhkc/1uqMdwlI6KUBY70 (RSA) SSH host key: SHA256:/96yGrPGKlhn04f1rb9cXv/2WJt4TtrIN5yEcN66r3s (DSA) SSH host key: SHA256:Dy/YjBQ7LwjZGaaVcMhTWZNSOstxXBsPsvgJTJq5t00 (ECDSA) SSH host key: SHA256:TNGqY1LRddpxD/jn/8dkT/9YmVl9hiwulqmayP+wOWQ (ED25519) eth0: 192.168.122.50 eth1: Configured with the Edge Image Builder Activate the web console with: systemctl enable --now cockpit.socket node1 login:
これで、root:eib
の資格情報ペアを使用してログインできます。ここで提示されているvirsh
console
よりもSSHでホストに接続したい場合は、SSHで接続することもできます。
ログインしたら、すべての設定が完了していることを確認しましょう。
ホスト名が適切に設定されていることを確認します。
node1:~ # hostnamectl Static hostname: node1.suse.com ...
ルーティングが適切に設定されていることを確認します。
node1:~ # ip r default via 192.168.122.1 dev eth0 proto static metric 100 192.168.122.0/24 dev eth0 proto static scope link metric 100 192.168.122.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 192.168.122.50 metric 100
インターネット接続が利用できることを確認します。
node1:~ # ping google.com PING google.com (142.250.72.78) 56(84) bytes of data. 64 bytes from den16s09-in-f14.1e100.net (142.250.72.78): icmp_seq=1 ttl=56 time=13.2 ms 64 bytes from den16s09-in-f14.1e100.net (142.250.72.78): icmp_seq=2 ttl=56 time=13.4 ms ^C --- google.com ping statistics --- 2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1002ms rtt min/avg/max/mdev = 13.248/13.304/13.361/0.056 ms
2つのEthernetインタフェースが設定されていて、そのうちの1つだけがアクティブであることを確認します。
node1:~ # ip a 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000 link/ether 34:8a:b1:4b:16:e1 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff altname enp0s2 altname ens2 inet 192.168.122.50/24 brd 192.168.122.255 scope global noprefixroute eth0 valid_lft forever preferred_lft forever 3: eth1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000 link/ether 34:8a:b1:4b:16:e2 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff altname enp0s3 altname ens3 node1:~ # nmcli -f NAME,UUID,TYPE,DEVICE,FILENAME con show NAME UUID TYPE DEVICE FILENAME eth0 dfd202f5-562f-5f07-8f2a-a7717756fb70 ethernet eth0 /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection eth1 7e211aea-3d14-59cf-a4fa-be91dac5dbba ethernet -- /etc/NetworkManager/system-connections/eth1.nmconnection
2つ目のインタフェースが、目的のネットワーキング状態で指定されている定義済みのeth3
ではなく、eth1
になっていることがわかります。これは、NetworkManager
Configurator
(nmc)が、MACアドレス34:8a:b1:4b:16:e2
を持つNICにOSによって別の名前が付けられていることを検出することができ、それに応じて設定を調整するためです。
プロビジョニングのCombustionのフェーズを検査して、この調整が実際に行われたことを確認します。
node1:~ # journalctl -u combustion | grep nmc Apr 23 09:20:19 localhost.localdomain combustion[1360]: [2024-04-23T09:20:19Z INFO nmc::apply_conf] Identified host: node1.suse.com Apr 23 09:20:19 localhost.localdomain combustion[1360]: [2024-04-23T09:20:19Z INFO nmc::apply_conf] Set hostname: node1.suse.com Apr 23 09:20:19 localhost.localdomain combustion[1360]: [2024-04-23T09:20:19Z INFO nmc::apply_conf] Processing interface 'eth0'... Apr 23 09:20:19 localhost.localdomain combustion[1360]: [2024-04-23T09:20:19Z INFO nmc::apply_conf] Processing interface 'eth3'... Apr 23 09:20:19 localhost.localdomain combustion[1360]: [2024-04-23T09:20:19Z INFO nmc::apply_conf] Using interface name 'eth1' instead of the preconfigured 'eth3' Apr 23 09:20:19 localhost.localdomain combustion[1360]: [2024-04-23T09:20:19Z INFO nmc] Successfully applied config
続いて残りのノードをプロビジョニングしますが、ここでは最終的な設定の違いのみを示します。これからプロビジョニングするすべてのノードに対して、上記のチェックのいずれか、またはすべてを自由に適用してください。
10.5.7.2 2つ目のノードのプロビジョニング #
仮想マシンを作成しましょう。
virt-install --name node2 --ram 10000 --vcpus 6 --disk path=node2.raw,format=raw --osinfo detect=on,name=sle-unknown --graphics none --console pty,target_type=serial --network default,mac=34:8A:B1:4B:16:E3 --network default,mac=34:8A:B1:4B:16:E4 --virt-type kvm --import
仮想マシンが稼働したら、このノードがボンディングされたインタフェースを使用しているかどうかを確認できます。
node2:~ # ip a 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,SLAVE,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast master bond99 state UP group default qlen 1000 link/ether 34:8a:b1:4b:16:e3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff altname enp0s2 altname ens2 3: eth1: <BROADCAST,MULTICAST,SLAVE,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast master bond99 state UP group default qlen 1000 link/ether 34:8a:b1:4b:16:e3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff permaddr 34:8a:b1:4b:16:e4 altname enp0s3 altname ens3 4: bond99: <BROADCAST,MULTICAST,MASTER,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP group default qlen 1000 link/ether 34:8a:b1:4b:16:e3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.168.122.60/24 brd 192.168.122.255 scope global noprefixroute bond99 valid_lft forever preferred_lft forever
ルーティングでボンディングが使用されていることを確認します。
node2:~ # ip r default via 192.168.122.1 dev bond99 proto static metric 100 192.168.122.0/24 dev bond99 proto static scope link metric 100 192.168.122.0/24 dev bond99 proto kernel scope link src 192.168.122.60 metric 300
静的な接続ファイルが適切に利用されていることを確認します。
node2:~ # nmcli -f NAME,UUID,TYPE,DEVICE,FILENAME con show NAME UUID TYPE DEVICE FILENAME bond99 4a920503-4862-5505-80fd-4738d07f44c6 bond bond99 /etc/NetworkManager/system-connections/bond99.nmconnection eth0 dfd202f5-562f-5f07-8f2a-a7717756fb70 ethernet eth0 /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection eth1 0523c0a1-5f5e-5603-bcf2-68155d5d322e ethernet eth1 /etc/NetworkManager/system-connections/eth1.nmconnection
10.5.7.3 3つ目のノードのプロビジョニング #
仮想マシンを作成しましょう。
virt-install --name node3 --ram 10000 --vcpus 6 --disk path=node3.raw,format=raw --osinfo detect=on,name=sle-unknown --graphics none --console pty,target_type=serial --network default,mac=34:8A:B1:4B:16:E5 --virt-type kvm --import
仮想マシンが稼働したら、このノードがネットワークブリッジを使用していることを確認できます。
node3:~ # ip a 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast master linux-br0 state UP group default qlen 1000 link/ether 34:8a:b1:4b:16:e5 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff altname enp0s2 altname ens2 3: linux-br0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP group default qlen 1000 link/ether 34:8a:b1:4b:16:e5 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.168.122.70/24 brd 192.168.122.255 scope global noprefixroute linux-br0 valid_lft forever preferred_lft forever
ルーティングでブリッジが使用されていることを確認します。
node3:~ # ip r default via 192.168.122.1 dev linux-br0 proto static metric 100 192.168.122.0/24 dev linux-br0 proto static scope link metric 100 192.168.122.0/24 dev linux-br0 proto kernel scope link src 192.168.122.70 metric 425
静的な接続ファイルが適切に利用されていることを確認します。
node3:~ # nmcli -f NAME,UUID,TYPE,DEVICE,FILENAME con show NAME UUID TYPE DEVICE FILENAME linux-br0 1f8f1469-ed20-5f2c-bacb-a6767bee9bc0 bridge linux-br0 /etc/NetworkManager/system-connections/linux-br0.nmconnection eth0 dfd202f5-562f-5f07-8f2a-a7717756fb70 ethernet eth0 /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection
10.5.7.4 4つ目のノードのプロビジョニング #
最後に、事前定義されたどの設定ともMACアドレスが一致しないノードをプロビジョニングします。このような場合は、DHCPをデフォルトにしてネットワークインタフェースを設定します。
仮想マシンを作成しましょう。
virt-install --name node4 --ram 10000 --vcpus 6 --disk path=node4.raw,format=raw --osinfo detect=on,name=sle-unknown --graphics none --console pty,target_type=serial --network default --virt-type kvm --import
仮想マシンが稼働したら、このノードがそのネットワークインタフェースにランダムなIPアドレスを使用していることを確認できます。
localhost:~ # ip a 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:56:63:71 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff altname enp0s2 altname ens2 inet 192.168.122.86/24 brd 192.168.122.255 scope global dynamic noprefixroute eth0 valid_lft 3542sec preferred_lft 3542sec inet6 fe80::5054:ff:fe56:6371/64 scope link noprefixroute valid_lft forever preferred_lft forever
nmcがこのノードに静的な設定を適用できなかったことを確認します。
localhost:~ # journalctl -u combustion | grep nmc Apr 23 12:15:45 localhost.localdomain combustion[1357]: [2024-04-23T12:15:45Z ERROR nmc] Applying config failed: None of the preconfigured hosts match local NICs
EthernetインタフェースがDHCPを介して設定されていることを確認します。
localhost:~ # journalctl | grep eth0 Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7801] manager: (eth0): new Ethernet device (/org/freedesktop/NetworkManager/Devices/2) Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7802] device (eth0): state change: unmanaged -> unavailable (reason 'managed', sys-iface-state: 'external') Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7929] device (eth0): carrier: link connected Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7931] device (eth0): state change: unavailable -> disconnected (reason 'carrier-changed', sys-iface-state: 'managed') Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7944] device (eth0): Activation: starting connection 'Wired Connection' (300ed658-08d4-4281-9f8c-d1b8882d29b9) Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7945] device (eth0): state change: disconnected -> prepare (reason 'none', sys-iface-state: 'managed') Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7947] device (eth0): state change: prepare -> config (reason 'none', sys-iface-state: 'managed') Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7953] device (eth0): state change: config -> ip-config (reason 'none', sys-iface-state: 'managed') Apr 23 12:15:29 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874529.7964] dhcp4 (eth0): activation: beginning transaction (timeout in 90 seconds) Apr 23 12:15:33 localhost.localdomain NetworkManager[704]: <info> [1713874533.1272] dhcp4 (eth0): state changed new lease, address=192.168.122.86 localhost:~ # nmcli -f NAME,UUID,TYPE,DEVICE,FILENAME con show NAME UUID TYPE DEVICE FILENAME Wired Connection 300ed658-08d4-4281-9f8c-d1b8882d29b9 ethernet eth0 /var/run/NetworkManager/system-connections/default_connection.nmconnection
10.5.8 統合されたノード設定 #
既知のMACアドレスに依存できない場合もあります。このような場合は、いわゆる「統合設定」を選択できます。これにより、_all.yaml
ファイルで設定を指定し、プロビジョニングされたノードすべてに適用することができます。
異なる設定構造を使用して、エッジノードを構築およびプロビジョニングします。10.5.3項 「イメージ設定ディレクトリの作成」から10.5.5項 「ネットワーク設定の定義」のすべての手順に従います。
この例では、2つのEthernetインタフェース(eth0とeth1)の望ましい状態を定義します。一方ではDHCPを使用し、他方には静的IPアドレスを割り当てます。
mkdir -p $CONFIG_DIR/network cat <<- EOF > $CONFIG_DIR/network/_all.yaml interfaces: - name: eth0 type: ethernet state: up ipv4: dhcp: true enabled: true ipv6: enabled: false - name: eth1 type: ethernet state: up ipv4: address: - ip: 10.0.0.1 prefix-length: 24 enabled: true dhcp: false ipv6: enabled: false EOF
イメージを構築してみましょう。
podman run --rm -it -v $CONFIG_DIR:/eib registry.suse.com/edge/edge-image-builder:1.0.2 build --definition-file definition.yaml
イメージが正常に構築されたら、それを使用して仮想マシンを作成しましょう。
virt-install --name node1 --ram 10000 --vcpus 6 --disk path=$CONFIG_DIR/modified-image.raw,format=raw --osinfo detect=on,name=sle-unknown --graphics none --console pty,target_type=serial --network default --network default --virt-type kvm --import
プロビジョニングプロセスには数分かかる場合があります。終了したら、指定された資格情報でシステムにログインします。
ルーティングが適切に設定されていることを確認します。
localhost:~ # ip r default via 192.168.122.1 dev eth0 proto dhcp src 192.168.122.100 metric 100 10.0.0.0/24 dev eth1 proto kernel scope link src 10.0.0.1 metric 101 192.168.122.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 192.168.122.100 metric 100
インターネット接続が利用できることを確認します。
localhost:~ # ping google.com PING google.com (142.250.72.46) 56(84) bytes of data. 64 bytes from den16s08-in-f14.1e100.net (142.250.72.46): icmp_seq=1 ttl=56 time=14.3 ms 64 bytes from den16s08-in-f14.1e100.net (142.250.72.46): icmp_seq=2 ttl=56 time=14.2 ms ^C --- google.com ping statistics --- 2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1001ms rtt min/avg/max/mdev = 14.196/14.260/14.324/0.064 ms
Ethernetインタフェースが設定され、アクティブであることを確認します。
localhost:~ # ip a 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:26:44:7a brd ff:ff:ff:ff:ff:ff altname enp1s0 inet 192.168.122.100/24 brd 192.168.122.255 scope global dynamic noprefixroute eth0 valid_lft 3505sec preferred_lft 3505sec 3: eth1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:ec:57:9e brd ff:ff:ff:ff:ff:ff altname enp7s0 inet 10.0.0.1/24 brd 10.0.0.255 scope global noprefixroute eth1 valid_lft forever preferred_lft forever localhost:~ # nmcli -f NAME,UUID,TYPE,DEVICE,FILENAME con show NAME UUID TYPE DEVICE FILENAME eth0 dfd202f5-562f-5f07-8f2a-a7717756fb70 ethernet eth0 /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection eth1 0523c0a1-5f5e-5603-bcf2-68155d5d322e ethernet eth1 /etc/NetworkManager/system-connections/eth1.nmconnection localhost:~ # cat /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection [connection] autoconnect=true autoconnect-slaves=-1 id=eth0 interface-name=eth0 type=802-3-ethernet uuid=dfd202f5-562f-5f07-8f2a-a7717756fb70 [ipv4] dhcp-client-id=mac dhcp-send-hostname=true dhcp-timeout=2147483647 ignore-auto-dns=false ignore-auto-routes=false method=auto never-default=false [ipv6] addr-gen-mode=0 dhcp-timeout=2147483647 method=disabled localhost:~ # cat /etc/NetworkManager/system-connections/eth1.nmconnection [connection] autoconnect=true autoconnect-slaves=-1 id=eth1 interface-name=eth1 type=802-3-ethernet uuid=0523c0a1-5f5e-5603-bcf2-68155d5d322e [ipv4] address0=10.0.0.1/24 dhcp-timeout=2147483647 method=manual [ipv6] addr-gen-mode=0 dhcp-timeout=2147483647 method=disabled
10.5.9 カスタムネットワーク設定 #
ここまでは、NetworkManager Configuratorを利用した、Edge Image Builderのデフォルトのネットワーク設定について説明してきました。一方で、カスタムスクリプトを使用してネットワーク設定を変更するオプションもあります。このオプションは非常に柔軟性が高く、MACアドレスにも依存しませんが、1つのイメージで複数のノードをブートストラップする場合に使用してもあまり便利ではないという制限があります。
注記
/network
ディレクトリにある、望ましいネットワーク状態を記述したファイルを介して、デフォルトのネットワーク設定を使用することをお勧めします。カスタムスクリプトを選択するのは、デフォルト設定の動作がユースケースに当てはまらない場合のみにしてください。
異なる設定構造を使用して、エッジノードを構築およびプロビジョニングします。10.5.3項 「イメージ設定ディレクトリの作成」から10.5.5項 「ネットワーク設定の定義」のすべての手順に従います。
この例では、プロビジョニングされたすべてのノードでeth0
インタフェースに静的設定を適用し、NetworkManagerによって自動的に作成された有線接続を削除して無効にするカスタムスクリプトを作成します。これは、クラスタ内のすべてのノードに同一のネットワーキング設定を確実に適用したい場合に便利です。その結果、イメージの作成前に各ノードのMACアドレスを気にする必要がなくなります。
まず、/custom/files
ディレクトリに接続ファイルを保存しましょう。
mkdir -p $CONFIG_DIR/custom/files cat << EOF > $CONFIG_DIR/custom/files/eth0.nmconnection [connection] autoconnect=true autoconnect-slaves=-1 autoconnect-retries=1 id=eth0 interface-name=eth0 type=802-3-ethernet uuid=dfd202f5-562f-5f07-8f2a-a7717756fb70 wait-device-timeout=60000 [ipv4] dhcp-timeout=2147483647 method=auto [ipv6] addr-gen-mode=eui64 dhcp-timeout=2147483647 method=disabled EOF
静的設定が作成されたので、カスタムネットワークスクリプトも作成します。
mkdir -p $CONFIG_DIR/network cat << EOF > $CONFIG_DIR/network/configure-network.sh #!/bin/bash set -eux # Remove and disable wired connections mkdir -p /etc/NetworkManager/conf.d/ printf "[main]\nno-auto-default=*\n" > /etc/NetworkManager/conf.d/no-auto-default.conf rm -f /var/run/NetworkManager/system-connections/* || true # Copy pre-configured network configuration files into NetworkManager mkdir -p /etc/NetworkManager/system-connections/ cp eth0.nmconnection /etc/NetworkManager/system-connections/ chmod 600 /etc/NetworkManager/system-connections/*.nmconnection EOF chmod a+x $CONFIG_DIR/network/configure-network.sh
注記nmcのバイナリはこれまで同様にデフォルトで含まれるため、必要に応じて
configure-network.sh
スクリプトで使用することもできます。
カスタムスクリプトは常に設定ディレクトリの/network/configure-network.sh
で提供する必要があります。このファイルが存在する場合、他のファイルはすべて無視されます。YAML形式の静的設定とカスタムスクリプトの両方を同時に使用してネットワークを設定することはできません。
この時点では、設定ディレクトリは次のようになっているはずです。
├── definition.yaml ├── custom/ │ └── files/ │ └── eth0.nmconnection ├── network/ │ └── configure-network.sh └── base-images/ └── SLE-Micro.x86_64-5.5.0-Default-GM.raw
イメージを構築してみましょう。
podman run --rm -it -v $CONFIG_DIR:/eib registry.suse.com/edge/edge-image-builder:1.0.2 build --definition-file definition.yaml
イメージが正常に構築されたら、それを使用して仮想マシンを作成しましょう。
virt-install --name node1 --ram 10000 --vcpus 6 --disk path=$CONFIG_DIR/modified-image.raw,format=raw --osinfo detect=on,name=sle-unknown --graphics none --console pty,target_type=serial --network default --virt-type kvm --import
プロビジョニングプロセスには数分かかる場合があります。終了したら、指定された資格情報でシステムにログインします。
ルーティングが適切に設定されていることを確認します。
localhost:~ # ip r default via 192.168.122.1 dev eth0 proto dhcp src 192.168.122.185 metric 100 192.168.122.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 192.168.122.185 metric 100
インターネット接続が利用できることを確認します。
localhost:~ # ping google.com PING google.com (142.250.72.78) 56(84) bytes of data. 64 bytes from den16s09-in-f14.1e100.net (142.250.72.78): icmp_seq=1 ttl=56 time=13.6 ms 64 bytes from den16s09-in-f14.1e100.net (142.250.72.78): icmp_seq=2 ttl=56 time=13.6 ms ^C --- google.com ping statistics --- 2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1001ms rtt min/avg/max/mdev = 13.592/13.599/13.606/0.007 ms
接続ファイルを使用してEthernetインタフェースが静的に設定されていて、アクティブであることを確認します。
localhost:~ # ip a 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000 link/ether 52:54:00:31:d0:1b brd ff:ff:ff:ff:ff:ff altname enp0s2 altname ens2 inet 192.168.122.185/24 brd 192.168.122.255 scope global dynamic noprefixroute eth0 localhost:~ # nmcli -f NAME,UUID,TYPE,DEVICE,FILENAME con show NAME UUID TYPE DEVICE FILENAME eth0 dfd202f5-562f-5f07-8f2a-a7717756fb70 ethernet eth0 /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection localhost:~ # cat /etc/NetworkManager/system-connections/eth0.nmconnection [connection] autoconnect=true autoconnect-slaves=-1 autoconnect-retries=1 id=eth0 interface-name=eth0 type=802-3-ethernet uuid=dfd202f5-562f-5f07-8f2a-a7717756fb70 wait-device-timeout=60000 [ipv4] dhcp-timeout=2147483647 method=auto [ipv6] addr-gen-mode=eui64 dhcp-timeout=2147483647 method=disabled