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documentation.suse.com / SUSE Linux Enterprise Serverマニュアル / 管理ガイド / 共通のタスク
適用項目 SUSE Linux Enterprise Server 12 SP5

パート I 共通のタスク

  • 1 BashとBashスクリプト
  • 今日、多数のユーザが、GNOMEなどのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を介してコンピュータを使用しています。GUIは多くの機能を備えていますが、自動タスクの実行という点では、その用途は限られます。シェルは、GUIに追加すると便利なツールです。この章では、シェル(ここではBash)のいくつかの側面について概説します。

  • 2 sudo
  • ファイルの変更やスーパユーザのみが許可されているタスクを実行するために、多くのコマンドとシステムユーティリティは、rootとして実行する必要があります。セキュリティ上の理由のため、および危険なコマンドが偶発的に実行されるのを回避するため、通常はrootとして直接ログインしないことをお勧めします。代わりに、通常の特権のないユーザとして、sudoコマンドを使用し、昇格された特権付きでコマンドを実行することをお勧めします。

  • 3 YaSTオンラインアップデート
  • SUSEはお買い上げの製品に対し、継続的にソフトウェアセキュリティのアップデートを提供します。デフォルトでは、システムを最新の状態に維持するために更新アプレットが使用されます。アップデートアプレットの詳細については、13.5項 「システムのアップデート」を参照してください。この章では、ソフトウェアパッケージをアップデートする代替ツールとして、YaSTオンラインアップデートを紹介します。

  • 4 YaST
  • YaSTは、SUSE Linux Enterprise Server用のインストールおよび設定ツールです。グラフィカルインタフェースを備えており、インストール中でもインストール後でもシステムをすばやくカスタマイズできます。YaSTを使用して、ハードウェアのセットアップ、ネットワークやシステムサービスの設定、セキュリティ設定を行うことができます。

  • 5 テキストモードのYaST
  • このセクションは、システムでXサーバを実行せずに、テキストベースのインストールツールを使用しているシステム管理者や専門家の方を対象にしています。ここでは、YaSTをテキストモードで起動して操作するための基本的な情報を説明しています。

  • 6 コマンドラインツールによるソフトウェアの管理
  • この章では、ソフトウェア管理の2つのコマンドラインツールとして、ZypperとRPMについて説明します。このコンテキストで使用される述語(たとえば、repositorypatchupdateなど)の定義については、13.1項 「用語の定義」を参照してください。

  • 7 Snapperを使用したシステムの回復とスナップショット管理
  • Linuxでファイルシステムのスナップショットを作成し、ロールバックできるようにすることは、過去に要望の多かった機能です。Snapperを、BtrfsファイルシステムまたはシンプロビジョンのLVMボリュームと併用することによって、それに対応できます。

    Btrfsは、Linux用の新しい書き込み時コピー方式のファイルシステムで、サブボリューム(各物理パーティション内の1つまたは複数の個別にマウント可能なファイルシステム)のファイルシステムスナップショット(特定時点におけるサブボリュームの状態のコピー)をサポートします。スナップショットは、XFS、Ext4、またはExt3でフォーマットされたシンプロビジョンLVMボリュームでもサポートされています。Snapperを使用してこれらのスナップショットを作成および管理できます。Snapperには、コマンドラインおよびYaSTインタフェースがあります。SUSE Linux Enterprise Serverバージョン 12から、Btrfsスナップショットからブートすることもできるようになりました。詳細については、7.3項 「スナップショットからのブートによるシステムロールバック」を参照してください。

  • 8 VNCによるリモートアクセス
  • VNC (Virtual Network Computing)では、グラフィカルなデスクトップを使用してリモートコンピュータを制御できます。これは、リモートシェルアクセスとは対照的です。VNCはプラットフォームに依存しないので、VNCを使用すれば、任意のオペレーティングシステムからリモートマシンにアクセスできます。

    SUSE Linux Enterprise Serverでは、2種類のVNCセッションをサポートしています。1つはクライアントからのVNC接続が続く限り、存続する一時的セッションで、もう1つは明示的に終了されるまで存続する永続的セッションです。

  • 9 rsyncによるファイルのコピー
  • 現在の通常のユーザは、複数のコンピュータ(家庭用および職場用のマシン、ラップトップ、スマートフォン、またはタブレット)を持っています。このため、複数のデバイス間でファイルとドキュメントを同期させることがますます重要になっています。