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適用項目 SUSE Linux Enterprise Server 15 SP3

2 デスクトップの使用

この章では、ファイルの操作方法とCDの作成方法について説明します。デスクトップで日常的な作業を実行する方法についても説明します。

2.1 ファイルとディレクトリの管理

GNOME Videos Filesを起動するには、Metaを押して、アクティビティ画面を開き、filesを検索します。

ファイルマネージャ
図 2.1: ファイルマネージャ

[GNOME Files]ウィンドウには、次のような要素があります。

ツールバー

ツールバーには、戻るボタンと進むボタン、パスバー、検索機能、コンテンツ領域のレイアウトを変更するための要素、アプリケーションメニューが用意されています。

メニュー

メニューはツールバーの最後にあるアイコンです。初期設定ダイアログを開く、新しいディレクトリを作成する、新しいウィンドウやタブを開くなど、さまざまな作業を実行できます。

補足

サイドバーでは、よく使用するディレクトリと外部ストレージデバイスやネットワークストレージデバイス間を移動することができます。サイドバーの表示/非表示を切り替えるには、F9を押します。

コンテンツ領域

ファイルやディレクトリが表示されます。

ウィンドウの右上にあるアイコンを使用して、リスト表示とグリッドアイコン表示を切り替えます。

コンテキストメニュー

コンテンツ領域内で右クリックすると、コンテキストメニューが開きます。このメニュー内の項目は右クリックした場所によって変わります。

たとえば、ファイルまたはディレクトリを右クリックすると、そのファイルやディレクトリに関連する項目を選択できます。コンテンツ領域の背景を右クリックすると、コンテンツ領域内の項目の表示に関連する項目を選択できます。

フローティングステータスバー

ファイルを選択すると、フローティングステータスバーが表示されます。フローティングステータスバーには、ファイルの名前とサイズが表示されます。

2.1.1 キーの組み合わせ

次の表は、GNOME Filesのキーの組み合わせの選択を示したリストです。

表 2.1: GNOME Filesのキーの組み合わせ

キーの組み合わせ

説明

Alt/ Alt

元に戻ります/前に進みます。

Alt

親ディレクトリを開きます。

項目を選択します。

Altあるいは、Enter

項目を開きます。

AltEnter

項目のプロパティダイアログを開きます。

ShiftAlt

項目を開いて、カレントディレクトリを閉じます。

CtrlL

パスバーをボタンビューからテキストボックスに変換します。

このモードを終了するには、Enter (その場所に移動する)またはEsc (カレントディレクトリにとどまる)を押します。

パスバーはURIスキーマをサポートしており、FTP、SFTP、SSH、SMBおよび他のプロトコルを介してリモートサーバに接続するために使用できます。たとえば、ftp://tux@ftp.example.tldを使用して、tuxというユーザ名を持つFTPサーバftp.example.tldに接続します。

/

パスバーをボタンビューからテキストボックスに変換し、現在のパスを/に置換します。

AltHome

ホームディレクトリを開きます。

数字キーまたは文字キー

カレントディレクトリおよびそのサブディレクトリ内で検索を開始します。押したキーの文字が検索語句の最初の文字として使用されます。キーを押すと、検索が行われます。Enterを押す必要はありません。

CtrlT

カレントディレクトリおよびそのサブディレクトリ内で検索を開始します。押したキーの文字が検索語句の最初の文字として使用されます。キーを押すと、検索が行われます。Enterを押す必要はありません。

Del

選択したファイルまたはディレクトリをごみ箱に移動します。そのファイルまたはディレクトリをごみ箱から復元するには、Undo (元に戻す)を使用します。

2.1.2 ファイルまたはディレクトリの圧縮

次のような場合、ファイルをアーカイブしたり、圧縮したりすると便利です。

  • サブディレクトリを含め、ディレクトリ全体を電子メールに添付する場合

  • 大きいファイルを電子メールに添付する場合

  • ハードディスク上の領域を節約する場合や、めったに使用しないファイルがある場合

いずれの場合も、ZIPファイルなどの圧縮ファイルを作成し、複数の元のファイルを格納することができます。元のファイルと比べて圧縮ファイルがどの程度小さくなるかは、ファイルの種類によって異なります。ビデオ、画像、オフィスドキュメントの多くの形式はすでに圧縮されているので、わずかに小さくなるだけです。

  1. GNOME Filesのコンテンツ領域で、アーカイブするディレクトリを右クリックし、Compress (圧縮)をクリックします。

  2. デフォルトのアーカイブファイル名を使用するか、新しい名前を指定します。

  3. ドロップダウンボックスからファイル拡張子を選択します。

    • .zipファイルは、Windows*をはじめ、ほとんどのオペレーティングシステムでサポートされています。

    • .tar.gzファイルは、ほとんどのLinux*システムおよびUnix*システムと互換性があります。

    • .7zファイルは通常、他の形式より圧縮率が優れていますが、広くサポートされているわけではありません。

  4. アーカイブファイルの場所を指定して、作成をクリックします。

アーカイブファイルを展開するには、ファイルを右クリックして、Extract Hereを選択します。圧縮ファイルをダブルクリックして開き、格納されているファイルを表示することもできます。

圧縮ファイルの詳細については、2.10項 「アーカイブの作成、表示、および解凍」を参照してください。

2.1.3 CDまたはDVDの作成

システムにCDまたはDVD作成ツールがある場合、GNOME Filesを使用してCDおよびDVDを作成できます。オーディオCDを作成する場合や、結果をより細かく制御する必要がある場合は、第19章 「Brasero: CDとDVDの書き込みを参照してください。

  1. GNOME Filesを開きます。

  2. 空のメディアを挿入します。

  3. メディアに追加するファイルを探し、Blank CD-R Disc (空のCD-Rディスク)というサイドバー項目にドラッグします(挿入したメディアの種類に応じて、ラベルが多少異なる場合があります)。マウスポインタをサイドバー項目の上に置くと、ポインタの横に小さい+が表示されます。

  4. すべてのファイルをサイドバー項目Blank CD-R Disc (空のCD-Rディスク)にドラッグしたら、それをクリックします。

  5. Disc Name (ディスク名)の横に名前を入力するか、提示された名前をそのまま使用します。

  6. ディスクへの書き込みをクリックします。

  7. 表示されるCD/DVD Creator (CD/DVDクリエータ)ダイアログで、適切なメディアが選択されていることを確認します。その後、Burn (書き込む)をクリックします。

    ファイルがディスクに書き込まれます。書き込むデータの量や書き込みツールの速度によっては、数分かかることがあります。

  8. 書き込みが完了したら、メディアがドライブから取り出されます。CD/DVD Creator (CD/DVDクリエータ)ウィンドウで、Close (閉じる)をクリックすることができます。

ISOディスクイメージを書き込むには、まずメディアを挿入した後、GNOME FilesでISOファイルをダブルクリックします。Image Burning Setup (イメージの書き込み設定)ダイアログで、Burn (書き込む)をクリックします。

2.1.4 ブックマークの作成

サイドバーからお気に入りのディレクトリにすばやく移動するには、GNOME Filesのブックマーク機能を使用します。

  1. コンテンツ領域でブックマークを作成するディレクトリに切り替えます。

  2. リストアイコンをクリックし、メニューからBookmark this Location (この場所をブックマーク)を選択します。

    ブックマークがサイドバーに表示されます。ブックマークの名前としてディレクトリ名が使用されます。

  3. (オプション) 必要に応じて、ブックマークの名前を変更できます。名前を変更しても、ブックマークを作成したディレクトリ自体の名前には影響しません。名前を変更するには、新しいサイドバー項目を右クリックし、Rename (名前の変更)を選択します。

  4. (オプション) 必要に応じて、ブックマークが表示される順序を変更することもできます。並べ替えるには、ブックマークをクリックし、目的の位置にドラッグします。

ブックマークを作成したディレクトリに切り替えるには、該当するサイドバー項目をクリックします。

2.1.5 リモートファイルへのアクセス

GNOME Filesを使用してリモートサーバ上のファイルにアクセスすることができます。詳細については、第5章 「ネットワークリソースへのアクセスを参照してください。

2.2 リムーバブルメディアへのアクセス

CD/DVDまたはフラッシュディスクにアクセスするには、メディアを挿入または接続します。メディアのアイコンがデスクトップ上に自動的に作成されます。多くの種類のリムーバブルメディアについては、[GNOME Files]ウィンドウが自動的に開きます。GNOME Filesが開かない場合は、デスクトップでそのドライブのアイコンをダブルクリックすると、内容が表示されます。GNOME Filesでは、メディアを表す項目がサイドバーに表示されます。

警告
警告: マウント解除によるデータ損失防止

フラッシュディスクを使用した後、すぐに取り外さないでください。システムがデータの書き込み中であることを示していなくても、ドライブで前の処理が完了していない場合があります。

GNOME Filesのサイドバーでメディアの横にある取り出しアイコンをクリックしてから、ドライブを安全に取り外すか、アンマウントします。

2.3 ファイルの検索

ファイルまたはディレクトリの検索には、さまざまな方法があります。いずれの場合も、ファイル名およびディレクトリ名に基づいて検索が実行されます。あらかじめインストールされているグラフィカルツールでは、ファイルのサイズや変更日などのプロパティによる検索は、部分的にのみ実行できます。このような検索は、コマンドラインで行う方が簡単です。

GNOME Filesの使用

GNOME Filesで、検索を開始するディレクトリに移動します。その後、検索語句の入力を開始します。特定の変更日またはファイルの種類を指定してオブジェクトを検索するには、検索ボックスの下向き矢印アイコンをクリックして、プロパティを変更します。

Activities Overview (アクティビティ画面)の使用

Metaを押して、[Activities Overview (アクティビティ画面)]を開きます。その後、検索語句の入力を開始します。ホームディレクトリ内で検索が実行されます。

2.4 アプリケーション間のテキストのコピー

コピーと貼り付けの動作は他のオペレーティングシステムと同じです。まず、テキストを選択します。これにより、テキストが通常は青で強調表示されます。続いて、CtrlCを押します。次に、キーボードフォーカスを適切な位置に移動します。最後に、テキストを挿入するために、CtrlVを押します。

端末でコピーまたは貼り付けを行うには、上記のキーの組み合わせと共にさらにShiftを押します。

コピーおよび貼り付けの別の使用方法を次に説明します。まず、テキストを選択します。テキストを貼り付けるために、テキストを貼り付ける位置で中央クリックします。別の選択を行うとすぐに、元の選択のテキストはクリップボードに戻ります。

プログラム間で情報をコピーする場合、ソースプログラムを開いたままにしてテキストを貼り付け、その後プログラムを閉じます。プログラムが終了すると、そのアプリケーションからコピーしたクリップボードにある内容が失われます。

2.5 インターネット接続の管理

Webを参照したり、電子メールを送受信したりするには、インターネット接続を設定する必要があります。ラップトップまたはモバイルデバイスにSUSE Linux Enterprise Serverをインストールしている場合、NetworkManagerはデフォルトで有効です。GNOMEデスクトップでは、26.3項 「ネットワーク接続の設定」に記載されている方法でNetworkManagerを使用してインターネット接続を確立できます。

環境に応じて、YaSTでネットワーク接続のセットアップに使用する基本サービス(NetworkManagerまたはwicked)を選択できます。詳細については、19.4.1.1項 「グローバルネットワークオプションの設定」を参照してください。

2.6 インターネットの探索

GNOMEデスクトップには、Mozilla*ベースのFirefoxブラウザが含まれています。Metaを押して、fireと入力して、アクティビティ画面を開くことで開始できます。

別のWebブラウザと同じように、上にあるロケーションバーにアドレスを入力するか、ページにあるリンクをクリックして、別のページに移動できます。

詳細については、第13章 「Firefox: Webの閲覧を参照してください。

2.7 電子メールとスケジューリング

メールを読んだり、イベントを管理したりするには、Evolutionを使用します。Evolutionは、個人情報を簡単に保存、整理、取得するためのグループウェアプログラムです。

Evolutionでは、電子メール、カレンダ、アドレス帳、メモ帳、およびタスクリストが単一の使いやすいアプリケーションにシームレスに統合されています。通信とデータ交換のさまざまな規格に幅広く対応しているため、EvolutionはMicrosoft* Exchangeを含めた、既存の社内ネットワークやアプリケーションと連携することができます。

Image

Evolutionを開始するには、Metaを押して、アクティビティ画面を開き、mailと入力します。

初めてEvolutionを起動したときには、メールアカウントを設定して、古いメールクライアントからメールをインポートするためにいくつかの質問が表示されます。次に、新着メールの件数や今後の予定とタスクが表示されます。カレンダ、アドレス帳、メールツールは左のショートカットバーから使用できます。

詳細については、第14章 「Evolution: 電子メールとカレンダ操作を参照してください。

2.8 LibreOfficeでのドキュメントのオープンまたは作成

ドキュメントの作成と編集のために、GNOMEデスクトップと一緒にLibreOfficeがインストールされています。LibreOfficeはすべてが揃ったオフィスツールで、Microsoft Officeファイルを読み込んだり、Microsoft Office形式でファイルを保存したりすることができます。LibreOfficeには、ワードプロセッサ、表計算、データベース、描画ツール、およびプレゼンテーションプログラムが含まれます。

LibreOfficeを開始するには、Metaを押して、アクティビティ画面を開き、libreと入力します。

詳細については、第9章 「LibreOffice: オフィススイートを参照してください。

2.9 デスクトップの電源管理

ラップトップでコンピュータのバッテリの状態を参照するには、パネルの右側にあるバッテリアイコンを確認します。バッテリの残量が非常に少ない場合など、特定のイベントでは、GNOMEによってイベントに関する通知情報が表示されます。

Metaを押して、powerと入力して、アクティビティ画面を開き、電源設定を開くことができます。ここで、結果から設定 › Power (電源)を選択します。

詳細については、3.6項 「電源の設定」を参照してください。

2.10 アーカイブの作成、表示、および解凍

アーカイブマネージャアプリケーション(ファイルローラとも呼ばれる)を使用して、アーカイブを作成、表示、変更、または展開することができます。アーカイブとは、他の複数のファイルを保管するためのコンテナとして使用するファイルです。アーカイブには多数のファイル、ディレクトリ、サブディレクトリを、通常は圧縮形式で保存することができます。アーカイブマネージャは、ziptar.gztar.bz2lzhrarなどの一般的な形式をサポートしています。アーカイブマネージャを使用して、圧縮された非アーカイブファイルを作成、オープン、および抽出することができます。

アーカイブマネージャを開始するには、Metaを押して、アクティビティ画面を開き、archと入力します。

圧縮ファイルがある場合は、GNOME Filesでファイル名をダブルクリックすると、アーカイブマネージャにアーカイブの内容が表示されます。

アーカイブマネージャ
図 2.2: アーカイブマネージャ

2.10.1 アーカイブを開く

  1. アーカイブマネージャで、開くをクリックします。

  2. 開きたいアーカイブを選択します。

  3. 開くをクリックします。

    アーカイブマネージャに次の情報が表示されます。

    • タイトルバーにアーカイブ名。

    • コンテンツ領域にアーカイブの内容。

    別のアーカイブを開くには、開くをもう一度クリックします。アーカイブマネージャが新しいウィンドウに各アーカイブを開きます。別のアーカイブを同じウィンドウで開くには、まずウィンドウの右側にあるメニューからClose (閉じる)を選択して現在のアーカイブを閉じた後、Open (開く)をクリックする必要があります。

    アーカイブマネージャが認識できない形式で作成されたアーカイブを開こうとすると、アプリケーションによってエラーメッセージが表示されます。

  4. アーカイブのプロパティを表示するには、タイトルバーの最後のアイコンをクリックしてプロパティを選択します。名前、場所、タイプ、最終変更日、ファイル数、サイズ、および圧縮率などの詳細情報が表示されます。

2.10.2 アーカイブからファイルを展開する

  1. アーカイブマネージャ内で、展開するファイルを選択します。

  2. Extract (展開)をクリックします。

  3. アーカイブマネージャによってファイルを展開するディレクトリを指定します。

  4. 次の展開オプションから選択します。

    オプション

    説明

    すべてのファイル

    アーカイブ内のすべてのファイルを展開します。

    Selected files (選択したファイル)

    選択したファイルをアーカイブから展開します。

    ファイル

    指定したパターンに一致するすべてのファイルをアーカイブから展開します。

    Keep directory structure (ディレクトリ構造を保持)

    指定したファイルの展開時にディレクトリ構造を作成し直します。

    たとえば、ファイル名テキストボックスで/tmpを指定し、すべてのファイルを展開するとします。アーカイブにはdocという名前のサブフォルダが含まれます。Keep directory structure (ディレクトリ構造を保持)オプションを選択すると、アーカイブマネージャはサブディレクトリの内容を/tmp/docに展開します。

    Keep directory structure (ディレクトリ構造を保持)オプションを選択しなかった場合は、アーカイブマネージャはサブディレクトリを作成しません。代わりに、サブディレクトリ内のファイルを含むアーカイブ内のすべてのファイルを/tmpに展開します。

    Do not overwrite newer files (新しいファイルを上書きしない)

    有効でない場合、アーカイブマネージャは、展開先のディレクトリに指定したファイルと同じ名前のファイルがあれば上書きします。

    このオプションを選択した場合は、展開先のディレクトリに同じ名前のファイルが存在していれば、アーカイブマネージャは指定されたファイルを展開しません。

  5. Extract (展開)をクリックします。

    アーカイブマネージャを開かずに、ファイルマネージャウィンドウでアーカイブファイルを展開するには、ファイルを右クリックしてここで展開を選択します。

    指定したファイルのコピーがアーカイブから展開されます。展開したファイルには、アーカイブに追加された元のファイルと同じ許可と変更日付が付与されます。

    展開によってアーカイブの内容は変更されません。

2.10.3 アーカイブの作成

  1. アーカイブマネージャで、ウィンドウの左上にあるメインメニューアイコンをクリックして、New Archive (新しいアーカイブ)を選択します。

  2. 新しいアーカイブの名前と場所を指定します。

  3. ドロップダウンボックスから、アーカイブのタイプを選択します。

  4. 作成をクリックします。

    アーカイブマネージャは空のアーカイブを作成しますが、ディスクへのアーカイブ書き込みはまだ行いません。アーカイブマネージャは、アーカイブに少なくとも1つのファイルが含まれている場合にのみ新しいアーカイブをディスクに書き込みます。新しいアーカイブを作成して、ファイルを追加する前にアーカイブマネージャを終了した場合、そのアーカイブは削除されます。

  5. 新しいアーカイブにファイルとディレクトリを追加します。

    1. Add Files (ファイルの追加)をクリックして、追加するファイルまたはディレクトリを選択します。

    2. Add (追加)をクリックします。

      アーカイブマネージャがアーカイブ内の現在のディレクトリにファイルを追加します。

アーカイブマネージャを開かなくても、ファイルマネージャ内でアーカイブにファイルを追加できます。詳細については、2.1.2項 「ファイルまたはディレクトリの圧縮」を参照してください。

2.11 スクリーンショットの取得

[スクリーンショットの取得]ユーティリティで、画面や各アプリケーションウィンドウのスナップショットを取得することができます。このユーティリティを起動するには、デスクトップ全体のスクリーンショットを取得する場合はPrintキーを押し、現在アクティブなウィンドウまたはダイアログのスクリーンショットを取得する場合はAltPrintキーを押します。

スクリーンショットは自動的に~/Picturesディレクトリに保存されます。

また、GIMPを使用して、スクリーンショットを撮ることもできます。(GIMPの詳細については、第17章 「GIMP: グラフィックの操作を参照してください。)GIMPで、ファイル › 作成 › スクリーンショットの順にクリックし、エリアを選択して遅延を選択し、スナップをクリックします。

2.12 PDFファイルの表示

プラットフォーム間で共有したり、印刷する必要があるドキュメントは、PDF(Portable Document Format)ファイルとして保存できます。Document Viewer (Evinceとも呼ばれます)では、PDFファイルのほか、XPS、DjVu、TIFFなど、多数の類似するファイルタイプを開くことができます。

注記
注記: まれに発生する表示の問題

まれに、ドキュメントがDocument Viewerに正しく表示されないことがあります。この問題は、一部のフォーム、アニメーション、3D画像などで発生することがあります。このような場合は、推奨されるビューアをファイルの作成者に問い合わせてください。ただし、場合によっては、推奨されるビューアがLinuxで動作しないこともあります。

Document Viewer
図 2.3: Document Viewer

Document Viewerを開くには、ファイルマネージャウィンドウでPDFファイルをダブルクリックします。WebサイトからPDFファイルをダウンロードしたときにも、Document Viewerが開きます。ファイルなしで、ドキュメントビューアを開くには、Metaを押して、アクティビティ画面を開き、pdfと入力します。

Document ViewerでPDFファイルを表示するには、歯車のアイコンをクリックしてメニューを開き、Open (開く)を選択します。次に目的のPDFファイルを探し、Open (開く)をクリックします。

このウィンドウの上部にあるナビゲーションアイコン、または左側のパネル内のサムネイルを使って、ドキュメント内を移動します。PDFドキュメントにブックマークが提供されている場合は、ビューアの左側のパネルでアクセスできます。

2.13 ソフトウェアアップデートの取得

インターネットに接続すると、更新アプレットがシステムのソフトウェアアップデートの有無を確認します。重要なアップデートが入手可能になると、デスクトップに通知が表示されます。

更新サービスアプレットでソフトウェアアップデートをインストールする方法と更新アプレットを設定する方法の詳細については、21.5項 「GNOMEパッケージアップデータ」のソフトウェアのインストールと削除に関する章を参照してください。

2.14 詳細情報

この章で説明した基本的なアプリケーションのほかにも、GNOMEではさまざまなアプリケーションを使用できます。これらのアプリケーションの詳細については、このマニュアルの他の部分を参照してください。

GNOMEおよびGNOMEアプリケーションの詳細については、http://www.gnome.orgを参照してください。

バグレポートや機能要求の追加を行うには、http://bugzilla.gnome.orgを参照してください。