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documentation.suse.com / SUSE Linux Enterprise Serverマニュアル / 管理ガイド / 共通のタスク
適用項目 SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4

パート I 共通のタスク

  • 1 BashとBashスクリプト
  • 今日、多数のユーザが、GNOMEなどのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を介してコンピュータを使用しています。GUIは多くの機能を提供していますが、自動タスクを実行する際には用途は限定されています。シェルはGUIを適切に補完するものです。この章では、シェル(ここではBashシェル)のいくつかの側面について概要を説明します。

  • 2 sudoの基本
  • 特定のコマンドを実行するには、root特権が必要です。ただし、セキュリティ上の理由のため、また間違いを避けるため、rootとしてログインすることは推奨されません。より安全な方法は、通常のユーザとしてログインしてから、sudoを使用して昇格された特権でコマンドを実行することです。

  • 3 YaSTの使用
  • YaSTは、すべての必須インストールおよびシステム設定タスクにグラフィカルインタフェースを提供するSUSE Linux Enterprise Serverツールです。パッケージの更新、プリンタの設定、ファイアウォール設定の変更、FTPサーバの設定、ハードディスクのパーティション作成が必要な場合、YaSTを使用して実行できます。Rubyで記述されたYaSTは、モジュールを介して新しい機能を追加できる拡張可能なアーキテクチャを備えています。

  • 4 テキストモードのYaST
  • ncursesベースの疑似グラフィカルYaSTインタフェースは、主にシステム管理者がXサーバを使用せずにシステムを管理できるように設計されています。このインタフェースには、従来のGUIと比較していくつかの利点があります。キーボードを使用してncursesインタフェースをナビゲートすることができ、事実上すべてのインタフェース要素に対するキーボードショートカットがあります。ncursesインタフェースは、リソースが少なく、中程度のハードウェアでも高速に実行されます。SSH接続を介してncursesベースのバージョンのYaSTを実行することができるため、リモートシステムを管理できます。YaSTを実行…

  • 5 YaSTによる言語および国の設定の変更
  • この章では、言語と国の設定方法について説明します。言語は、システム全体でグローバルに、特定のユーザまたはデスクトップで個別に、または単一のアプリケーションで一時的に変更できます。また、第二言語を設定し、日付と国の設定を調整することもできます。

  • 6 YaSTによるユーザの管理
  • インストール時にシステム用のローカルユーザを作成できました。YaSTのユーザとグループの管理モジュールを使用して、ユーザの追加や既存ユーザの編集が可能です。また、ネットワークサーバでユーザを認証するようにシステムを設定できます。

  • 7 YaSTオンラインアップデート
  • SUSEはお買い上げの製品に対し、継続的にソフトウェアセキュリティのアップデートを提供します。デフォルトでは、システムを最新の状態に維持するために更新アプレットが使用されます。アップデートアプレットの詳細については、8.5項 「GNOMEパッケージアップデータ」を参照してください。この章では、ソフトウェアパッケージをアップデートする代替ツールとして、YaSTオンラインアップデートを紹介します。

  • 8 ソフトウェアをインストールまたは削除する
  • YaSTのソフトウェア管理ツールを使用して、追加または削除するソフトウェアコンポーネントを検索します。YaSTでは、すべての依存関係を自動的に解決できます。インストールメディアに付属していないパッケージをインストールするには、ソフトウェアリポジトリをセットアップに追加して、それをYaSTで管理できるようにします。アップデートアプレットでソフトウェアの更新を管理することで、システムを最新の状態に保ちます。

  • 9 コマンドラインツールによるソフトウェアの管理
  • この章では、ソフトウェア管理の2つのコマンドラインツールとして、ZypperとRPMについて説明します。このコンテキストで使用される述語(たとえば、repositorypatchupdateなど)の定義については、8.1項 「用語の定義」を参照してください。

  • 10 Snapperを使用したシステムの回復とスナップショット管理
  • Snapperにより、ファイルシステムスナップショットを作成および管理できます。ファイルシステムスナップショットは特定の時点でのファイルシステムの状態のコピーを保持できます。Snapperの標準セットアップは、システムの変更のロールバックを許可するように設計されています。ただし、これを使用して、ユーザデータのオンディスクバックアップを作成することもできます。この機能のベースとして、SnapperはBtrfsファイルシステム、またはXFSあるいはExt4ファイルシステムでシンプロビジョニングされたLVMボリュームを使用します。

  • 11 KLPによるライブカーネルパッチ
  • このドキュメントでは、KLP (カーネルライブパッチ)適用テクノロジーの基本原理について説明するとともに、SLE Live Patchingサービスの使用ガイドラインを提供します。

  • 12 ユーザ空間ライブパッチ
  • このドキュメントでは、ユーザ空間ライブパッチの基本的な原則と使用法について説明します。

  • 13 トランザクション更新
  • トランザクション更新は、ルートファイルシステムが読み込み専用のときにSLESを更新するためのテクノロジープレビューとして、SUSE Linux Enterprise Serverで利用できます。トランザクション更新はアトミックであり(すべての更新が成功した場合にのみすべての更新が適用されます)、ロールバックをサポートします。システムが再起動されるまで変更は有効にならないため、実行中のシステムには影響しません。再起動は中断を伴うので、管理者は、再起動の方が実行中のサービスを妨害するよりもコストがかかるかどうかを判断する必要があります。再起動でコストがかかりすぎる場合は、トランザクション更新を使用しないでください。

    トランザクションの更新は、transactional-updateスクリプトによって、毎日実行されます。スクリプトは使用可能な更新をチェックします。更新がある場合は、ルートファイルシステムの新しいスナップショットをバックグラウンドで作成し、リリースチャネルから更新をフェッチします。新しいスナップショットが完全に更新された後で、アクティブとマークされ、システムの次の再起動後に新しいデフォルトのルートファイルシステムになります。transactional-updateが自動的に実行するように設定されている場合(これはデフォルトの動作です)、システムも再起動します。更新を実行する時刻と再起動の保守時間枠の両方が設定可能です。

    ルートファイルシステムのスナップショットの一部であるパッケージのみを更新できます。パッケージにスナップショットの一部ではないファイルが含まれている場合、更新は失敗するか、システムが破損する可能性があります。

    ライセンスを受諾する必要があるRPMは更新できません。

  • 14 VNCによるリモートグラフィカルセッション
  • 仮想ネットワークコンピューティング (VNC)では、グラフィカルデスクトップを介してリモートコンピュータにアクセスしたり、リモートグラフィカルアプリケーションを実行したりできます。VNCはプラットフォームに依存しないので、VNCを使用すれば、任意のオペレーティングシステムからリモートマシンにアクセスできます。この章では、デスクトップクライアントvncviewerおよびRemminaを使用してVNCサーバに接続する方法、およびVNCサーバを操作する方法について説明します。

    SUSE Linux Enterprise Serverでは、2種類のVNCセッションをサポートしています。1つはクライアントからのVNC接続が続く限り、存続する一時的セッションで、もう1つは明示的に終了されるまで存続する永続的セッションです。

    VNCサーバでは両方のタイプのセッションを異なるポートで同時に提供できます。ただし、オープンセッションを1つのタイプからもう一方のタイプに変換することはできません。

  • 15 rsyncによるファイルのコピー
  • 現在の通常のユーザは、複数のコンピュータ(家庭用および職場用のマシン、ラップトップ、スマートフォン、またはタブレット)を持っています。このため、複数のデバイス間でファイルとドキュメントを同期させることがますます重要になっています。