grainを開始イベントに渡す場合のトラブルシューティング
Saltクライアントは、起動するたびに、machine_id
grainをSUSE Managerに渡します。SUSE Managerは、このgrainを使用して、クライアントが登録されたかどうかを判定します。 このプロセスでは、同期Saltコールが必要です。同期Saltコールは、その他のプロセスをブロックするため、多数のクライアントを同時に起動する場合、大幅な遅延が発生する可能性があります。
この問題を克服するために、別々の同期Saltコールを回避するための新しい機能がSaltに導入されました。
この機能を使用するには、この機能をサポートしているクライアントのクライアント設定に設定パラメータを追加できます。
このプロセスを簡単にするには、mgr_start_event_grains.sls
ヘルパーSaltの状態を使用します。
この操作は、登録済みのクライアントにのみ適用されます。 最近Saltクライアントを登録した場合、この設定パラメータはデフォルトで追加されています。 |
SUSE Managerサーバのコマンドプロンプトで、次のコマンドを使用してstart_event_grains
設定ヘルパーを有効にします。
salt '*' state.sls util.mgr_start_event_grains
このコマンドを実行すると、必要な設定がクライアントの設定ファイルに追加され、クライアントを再起動したときに適用されます。 クライアント数が多い場合、バッチモードでコマンドを実行できます。
salt --batch-size 50 '*' state.sls mgr_start_event_grains