SUSE Manager 5.0.1サーバの仮想マシンとしての配備

この章では、SUSE Manager 5.0.1 をイメージとして配備するために必要な仮想マシン設定について説明します。このインストールでは、KVMを仮想マシンマネージャ(virt-manager)と組み合わせてサンドボックスとして使用します。

SUSE Manager 5.0.1サーバを配備するために推奨される方法は、利用可能な次のイメージの1つを使用することです。これらのイメージにはすべてのツールが含まれており、配備が大幅に容易になります。

1. 利用可能なイメージ

SUSE Manager 5.0.1のイメージはSUSE Manager 5.0.1 VM imagesで入手できます。

Table 1. 利用可能なサーバイメージ
アーキテクチャ イメージの形式

aarch64

qcow2、vmdk

x86_64

qcow2、vmdk、raw、セルフインストーラ

ppc64le

raw、セルフインストーラ

s390x *

qcow2、raw

* s390xでは、CDL DASDとFBAの2つのストレージオプションが利用可能です。

2. 仮想マシンマネージャ(virt-manager)の設定

virt-managerを使用して、新しい仮想マシンを作成するときに、次の設定を入力します。

次の表は、最低要件を指定しています。これらは、クライアントが1つある1つのサーバなど、テスト用の簡易的なインストールに適しています。運用環境を使用したい場合、特にディスク容量に関する背景情報が必要な場合は、ハードウェア要件を参照してください。

KVMの設定

インストール方法

既存のディスクイメージのインポート

OS:

Linux

バージョン:

SUSE Manager-Server.x86_64-5.0.0-Build16.10.qcow2

メモリ:

16 GB

CPU数:

4

ストレージフォーマット:

.qcow2 100GB (デフォルト)ルートパーティション

名前:

test-setup

ネットワーク

Bridge br0

3. KVMの初期セットアップ

プロシージャ: 初期セットアップを作成する
  1. ダウンロードしたMinimal KVMイメージを使用して新しい仮想マシンを作成し、[Import existing disk image ](既存のディスクイメージをインポート)を選択します。

  2. RAMおよびCPU数を設定します(少なくとも16GBのRAMおよび4つのCPU)。

  3. KVMマシンに名前を付けます。

  4. Begin Installation(インストールの開始)をクリックし、イメージからブートします。

  5. [JeOS Firstboot]の画面で、[Start]を選択して続行します。

    jeos firstboot
  6. キーボードレイアウトを選択します。

    select keyboard
  7. ライセンス契約に同意します。

    accept license agreement
  8. タイムゾーンを選択します。

    enter timezone
  9. rootのパスワードを入力します。

    root password
  10. インストールが完了したら、rootとしてログインします。

  11. 次のセクションに進みます。

4. SL MicroおよびSUSE Manager 5.0.1サーバの登録

プロシージャ: SL MicroおよびSUSE Manager 5.0.1を登録する
  1. 仮想マシンをブートします。

  2. rootとしてログインします。

  3. SCCでSL Microを登録します。

    transactional-update register -r <REGCODE> -e <your_email>
  4. 再起動します。

  5. SUSE Customer CenterでSUSE Manager 5.0.1を登録します。

    transactional-update register -p SUSE-Manager-Server/5.0/x86_64 -r <REGCODE>
  6. 再起動

  7. システムを更新します。

    transactional-update
  8. 更新が適用されていた場合は再起動します。

  9. このステップはオプションです。ただし、ご使用のインフラストラクチャでカスタム永続ストレージが必要な場合は、mgr-storage-serverツールを使用します。 詳細については、mgr-storage-server --helpを参照してください。このツールを使用すると、コンテナストレージとデータベースボリュームの作成が容易になります。

    • このコマンドは次のように使用します。

      mgr-storage-server <storage-disk-device> [<database-disk-device>]

      例:

      mgr-storage-server /dev/nvme1n1 /dev/nvme2n1

      このコマンドは、/var/lib/containers/storage/volumesに永続ストレージを作成します。

      詳細については、永続ストレージボリュームのリストを参照してください。

  10. それ以外の場合は、次のコマンドを実行してSUSE Managerを配備します。

    mgradm install podman <FQDN>