仮想化

SUSE Managerを使用して、仮想化されたクライアントを管理できます。この種のインストールでは、仮想ホストは、SUSE Managerサーバにインストールされ、任意の数の仮想ゲストを管理します。このインストールを選択すると、複数の仮想ホストをインストールし、ゲストのグループを管理できます。

仮想化されたクライアントにある機能の範囲は、選択したサードパーティ仮想化プロバイダによって決まります。

XenおよびKVMのホストおよびゲストはSUSE Managerで直接管理できます。 そうすると、AutoYaSTまたはKickstartを使用してホストおよびゲストを自動インストールし、Web UIでゲストを管理できます。

VMWare vSphere、Nutanix AHVなどのVMWareでは、SUSE Managerは、仮想ホストマネージャ(VHM)を設定し、VMを制御する必要があります。 そうするとホストおよびゲストを制御できますが、XenおよびKVMで可能な制御方法より限定されます。 SUSE Managerは、VMWare vSphereまたはNutanix AHVでVMを作成または編集できません。

その他のサードパーティ仮想化プロバイダはSUSE Managerでは直接サポートされていません。 ただし、プロバイダでVMのJSON設定ファイルをエクスポートできる場合、その設定ファイルをSUSE Managerにアップロードし、VHMで管理できます。

VHMを使用して仮想化を管理する方法の詳細については、仮想ホストマネージャを参照してください。

1. 仮想化ホストの管理

開始前に、仮想化ホストとして使用するクライアントで[仮想化ホスト]システムタイプが割り当てられていることを確認してください。システム  システム一覧に移動し、仮想化ホストとして使用するクライアントの名前をクリックします。[仮想化ホスト]システムタイプがリストされていない場合、仮想化ホストの式を初期化します。詳細については、client-configuration:virt-xenkvm.adoc#virt-xenkvm-hostを参照してください。

クライアントに[仮想化ホスト]システムタイプがある場合、クライアントの[システムの詳細]ページで[仮想化]タブを使用できます。 [仮想化]タブでは、仮想ゲストを作成して管理し、ストレージプールおよび仮想ネットワークを管理できます。

2. 仮想ゲストの作成

SUSE ManagerのWeb UI内で仮想ゲストを仮想化ホストに追加できます。

プロシージャ: 仮想ゲストの作成
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、システム  システム一覧に移動し、仮想化ホストの名前をクリックし、[仮想化]タブに移動します。

  2. 全般]セクションで、次の詳細を入力します。

    • ゲスト]サブタブで、Create Guest(ゲストの作成)をクリックします。

    • 名前]フィールドにゲストの名前を入力します。

    • ハイパーバイザ]フィールドで、使用するハイパーバイザを選択します。

    • 仮想マシンのタイプ]フィールドで、完全仮想化または部分的仮想化のいずれかを選択します。

    • 最大メモリ]フィールドに、ゲストディスクの最大サイズ制限(MB単位)を入力します。

    • 仮想CPU数]で、ゲストのvCPUの数を入力します。

    • アーキテクチャ]フィールドで、ゲストで使用するエミュレートCPUアーキテクチャを選択します。 デフォルトでは、選択したアーキテクチャは仮想ホストと一致しています。

    • 自動インストールプロファイル]フィールドで、ゲストのインストールに使用する自動インストールツールを選択します。 自動インストールを使用しない場合、このフィールドを空白のままにします。

  3. ディスク]セクションで、クライアントで使用する仮想ディスクの詳細を入力します。 [ソーステンプレートのイメージURL]フィールドで、オペレーティングシステムのイメージへのパスを入力したことを確認してください。 これを実行しないと、ゲストのディスクは空になります。

  4. ネットワーク]セクションで、クライアントで使用するネットワークインターフェースの詳細を入力します。[MACアドレス]フィールドを空白のままにして、MACアドレスを生成します。

  5. グラフィックス]セクションで、クライアントで使用するグラフィックスドライバの詳細を入力します。

  6. ゲストを作成する時間をスケジュールし、作成をクリックしてゲストを作成します。

  7. 新しい仮想ゲストは、正常に作成されるとすぐに開始されます。

SUSE Manager Web UI内のペースメーカークラスタに仮想ゲストを追加することもできます。

プロシージャ: クラスタ管理対象仮想ゲストの作成
  1. 次の追加項目を使用して、クラスタのノードの1つで仮想ゲストの作成プロシージャに従います。

    • クラスタリソースとして定義フィールドがチェックされていることを確認します。

    • VM定義のクラスタ共有フォルダーへのパスフィールドに、ゲスト構成が保存されるすべてのクラスタノードによって共有されるフォルダーへのパスを入力します。

    • すべてのディスクが、すべてのクラスタノードによって共有されるストレージプールに配置されていることを確認してください。

クラスタによって管理される仮想ゲストは、ライブマイグレーションできます。

3. SUSEのサポートとVMゾーン

パブリッククラウドプロバイダは、リージョンを使用して、仮想マシンを提供しているデータセンターにおける地理上の物理的場所を定義します。 たとえば、米国東部アジアです。

リージョンがさらにゾーンに分割されます。 たとえば、米国東部リージョンには、us-east-2aus-east-2bなどが含まれる場合があります。

SUSEは、仮想マシンのゾーンを使用して、提供する適切なサブスクリプションを決定します。 すべてのVMが同じゾーンで提供される場合、1-2仮想マシンサブスクリプションの条件になります。

VMが異なるゾーンで提供される場合、それらが同じリージョン内であっても、1-2仮想マシンサブスクリプションの条件を満たさない場合があります。 この場合、サブスクリプションを注意深く確認してください。

BYOSインスタンス(Bring-your-own-subscription)の場合、インストールされているすべての製品がサブスクリプションマッチャに渡されます。パブリッククラウドのインスタンスがPAYG (Pay-as-you-go)の場合、そのベース製品はサブスクリプションマッチャのカウントから除外されます。

インスタンスが PAYGかBYOSかの計算は、登録時またはハードウェア更新アクション実行時に行われます。

詳細については、https://www.suse.com/products/terms_and_conditions.pdfを参照するか、SUSEにお問い合わせください。