5.0から5.1へのプロキシの移行

1. 概要

このドキュメントは、SUSE Multi-Linux Managerで管理される環境において、ホストオペレーティングシステムプロキシ拡張機能の両方を移行するためのテスト済みかつ検証済みのプロシージャを提供します。特に、SUSE Multi-Linux Manager Proxy 5.0を配備したシステムを対象としています。

対象となるアップグレードシナリオは次のとおりです。

  • SUSE Linux Enterprise Micro (SLE Micro) 5.5からSLE Micro 6.1への移行

  • SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 15 SP6からSLES 15 SP7への移行

  • SUSE Multi-Linux Managerプロキシ拡張機能バージョン5.0からバージョン5.1へのアップグレード

2. SLE Micro 5.5からSL Micro 6.1

このセクションでは、SUSE Multi-Linux Manager 5.0プロキシが配備されたSLE Micro 5.5ホストをSUSE Multi-Linux Manager 5.1プロキシを備えたSL Micro 6.1にアップグレードするためのテスト済みプロシージャについて説明します。

2.1. 前提条件

プロキシを移行する前に、まずSUSE Manager 5.0サーバをSUSE Multi-Linux Manager 5.1に移行する必要があります。

  • SUSE Multi-Linux Manager 5.0プロキシがSLE Micro 5.5にインストールされ、実行されている。

  • プロキシシステムがSUSE Multi-Linux Managerサーバに登録されている。

2.2. ディストリビューションのアップグレードとプロキシの移行

プロシージャ: SUSE Multi-Linux Manager 5.0プロキシをSUSE Multi-Linux Manager 5.1プロキシに移行する
  1. システムとSUSE Multi-Linux Managerツールのバージョンを確認します。

    cat /etc/os-release
    mgrpxy --version

    確認:

    • オペレーティングシステム: SLE Micro 5.5

    • ツールのバージョン: mgrpxy version 0.1.29以降

  2. 実行中のコンテナを確認します。

    podman ps

    以下のコンテナが実行されていることを確認します。

    • proxy-squid

    • proxy-ssh

    • proxy-httpd

    • proxy-tftpd

    • proxy-salt-broker

  3. 製品カタログを更新します。

    • SUSE Multi-Linux ManagerのWeb UIで、管理  セットアップウィザード  製品に移動します。 右側にある[更新]ボタンをクリックし、SUSEカスタマーセンターから製品カタログを更新します。

  4. SUSE Multi-Linux Managerサーバの新しいプロキシ製品を同期します。 詳細については、ソフトウェア製品を参照してください。

    Web UIを使用して同期します。

    • SUSE Linux Micro 6.1

    • SUSE Multi-Linux Manager Proxy Extension 5.1

  5. プロキシ製品の移行を実行します。 詳細については、製品移行を参照してください。

    プロキシシステムに移動し、システム  概要 > ソフトウェア  製品移行を選択します。

    移行元

    • SLE Micro 5.5 + SUSE Manager Proxy 5.0拡張機能

      移行先

    • SL Micro 6.1 + SUSE Multi-Linux Manager Proxy Extension 5.1

      必要であることが確認されていない限り、プロンプトが表示されたときにオプションのチャンネルを選択しないでください

      実際の移行を実行する前に、まず予行演習を実行することをお勧めします。

  6. 移行アクションを監視します。

    Web UIのシステム  詳細  イベントタブでプロセスを追跡できます。

  7. アップグレードが完了したら、プロキシコンテナを停止して、システムを再起動します。

    mgrpxy stop
    reboot
  8. 再起動後のチェックを実行します。

    アップグレードされたOSとSUSE Multi-Linux Manager拡張機能を確認します。

    cat /etc/os-release
    SUSEConnect --status-text
  9. SUSE Multi-Linux Managerツールのバージョンを確認します。

    mgrpxy --version

    予想される出力:

    • mgrpxy version 5.1.11以降

  10. ルートSSHアクセスを有効化します(必要な場合)。SL Micro 6.1ではデフォルトでSSH経由のルートログインが無効化されています。/etc/ssh/sshd_config.d/sshd.confを編集します。

    PermitRootLogin yes

    サービスを再起動します。

    systemctl restart sshd

    詳細については、SL Microへのリモートルートログインを参照してください。

  11. RPMパッケージとして新しいプロキシコンテナイメージをインストールします。

    transactional-update pkg install suse-multi-linux-manager-5.1-<arch>-proxy*
  12. プロキシを再起動します。

  13. プロキシコンテナをアップグレードして再起動します。

    mgrpxy upgrade podman
    mgrpxy stop
    mgrpxy start
  14. プロキシコンテナが動作していることを確認します。

    podman ps

    すべての予期されるプロキシコンテナが稼働中である必要があります。

    • proxy-salt-broker

    • proxy-httpd

    • proxy-squid

    • proxy-tftpd

    • proxy-ssh

2.3. 移行の完了

プロキシホストシステムは現在、更新されたSUSE Multi-Linux Manager 5.1プロキシパッケージと、同期された製品チャンネルを備えたSL Micro 6.1を実行しています。

3. SUSE Linux Enterprise Server 15 SP6から15 SP7

このセクションでは、SUSE Multi-Linux Manager 5.0プロキシが配備されたSUSE Linux Enterprise Server SP6ホストを、SUSE Multi-Linux Manager 5.1プロキシを備えたSUSE Linux Enterprise Server SP7にアップグレードするためのプロシージャについて説明します。

3.1. 前提条件

  • SUSE Multi-Linux Manager Proxy 5.0がSUSE Linux Enterprise Server 15 SP6にインストールされ、実行されている。

  • プロキシシステムがSUSE Multi-Linux Managerサーバに登録されている。

3.2. ディストリビューションのアップグレードとプロキシの移行

プロシージャ: SUSE Linux Enterprise Server 15 SP6上でSUSE Multi-Linux Managerプロキシコンポーネントを更新する
  1. オペレーティングシステムとSUSE Multi-Linux Managerツールのバージョンを確認します。

    cat /etc/os-release
    mgrpxy --version

    確認:

    • オペレーティングシステム: SUSE Linux Enterprise Server 15 SP6

    • ツールのバージョン: mgrpxy version 0.1.29以降

  2. 実行中のプロキシコンテナを一覧表示します。

    podman ps

    次のコンテナが実行されていることを確認します。

    • proxy-salt-broker

    • proxy-httpd

    • proxy-squid

    • proxy-tftpd

    • proxy-ssh

    • サポートインフラストラクチャコンテナ

  3. SUSE Multi-Linux Managerサーバの新しいプロキシ製品を同期します。 詳細については、ソフトウェア製品を参照してください。

    Web UIを使用して、以下を同期します。

    • SUSE Linux Enterprise Server 15 SP7

      • SUSE Multi-Linux Manager Proxy Extension for SLE 5.1

      プロキシ拡張機能は、Basesystem Module 15 SP7 > Containers Module 15 SP7の下に一覧表示されています。

  4. プロキシ製品の移行を実行します。 詳細については、製品移行を参照してください。

    プロキシシステムに移動し、システム  概要  ソフトウェア  製品移行を選択します。

    移行元

    • SUSE Linux Enterprise Server 15 SP6 + SUSE Manager Proxy Extension 5.0

      移行先

    • SUSE Linux Enterprise Server 15 SP7 + SUSE Multi-Linux Manager Proxy Extension for SLE 5.1

      必要であることが確認されていない限り、プロンプトが表示されたときにオプションのチャンネルを選択しないでください

      実際の移行を実行する前に、まず予行演習を実行することをお勧めします。

  5. 移行アクションを監視します。

    Web UIのシステム  詳細  イベントタブでプロセスを追跡できます。

  6. アップグレードが完了したら、プロキシコンテナを停止して、システムを再起動します。

    mgrpxy stop
    reboot
  7. 再起動後のチェックを実行します。

    アップグレードされたOSとSUSE Multi-Linux Manager拡張機能を確認します。

    cat /etc/os-release
    SUSEConnect --status-text

    以下が表示されるはずです。

    • PRETTY_NAME="SUSE Linux Enterprise Server 15 SP7"

    • SUSE Multi-Linux Manager Proxy 5.1 Extension for SLE

  8. SUSE Multi-Linux Managerツールのバージョンを確認します。

    mgrpxy --version

    予想される出力:

    • mgrpxy version 5.1.11以降

  9. RPMパッケージとして新しいプロキシコンテナイメージをインストールします。

    zypper install suse-multi-linux-manager-5.1-x86_64-proxy*
  10. プロキシコンテナをアップグレードして再起動します。

    mgrpxy upgrade podman
    mgrpxy stop
    mgrpxy start
  11. プロキシコンテナが動作していることを確認します。

    podman ps

    すべての予期されるプロキシコンテナが稼働中である必要があります。

    • proxy-salt-broker

    • proxy-httpd

    • proxy-squid

    • proxy-tftpd

    • proxy-ssh

3.3. 移行の完了

プロキシホストシステムは現在、更新された SUSE Multi-Linux Manager 5.1プロキシパッケージと、同期された製品チャンネルを備えたSUSE Linux Enterprise Server 15 SP7を実行しています。