mgr-syncの使用

mgr-syncツールは、コマンドプロンプトで使用されます。 Web UIでは必ずしも使用できるとは限らないSUSE Managerを使用するための機能を提供します。 mgr-syncの主な用途は、SUSE Customer Centerへの接続、製品およびパッケージ情報の取得、SUSE Managerサーバと同期するためのチャンネルの準備です。

このツールは、SUSEサポートサブスクリプションで使用するように設計されています。 openSUSE、CentOS、Ubuntuなどのオープンソースディストリビューションには必要ありません。

mgr-syncに使用できるコマンドおよび引数を以下の表に一覧表示しています。 mgr-syncコマンドには次の構文を使用します。

mgr-sync [-h] [--version] [-v] [-s] [-d {1,2,3}] {list,add,refresh,delete}
Table 1. mgr-syncコマンド
コマンド 説明 使用例

list

チャンネル、組織の資格情報、または製品を一覧表示する

mgr-sync list channels

add

チャンネル、組織の資格情報、または製品を追加する

mgr-sync add channel <channel_name>

refresh

製品、チャンネル、およびサブスクリプションのローカルコピーを更新する

mgr-sync refresh

delete

ローカルシステムから既存のSCC組織の資格情報を削除する

mgr-sync delete credentials

sync

指定されたチャンネルを同期するか、空白のままの場合は尋ねる

mgr-sync sync channel <channel_name>

コマンドに固有のオプションの全リストを表示するには、次のコマンドを使用します。

mgr-sync <command> --help
Table 2. mgr-syncオプション引数
オプション 短縮オプション 説明 使用例

help

h

コマンドの使用方法とオプションを表示する

mgr-sync --help

version

N/A

現在インストールされているバージョンのmgr-syncを表示する

mgr-sync --version

verbose

v

詳細な出力を提供する

mgr-sync --verbose refresh

store-credentials

s

資格情報をローカルの隠しファイルに保存する

mgr-sync --store-credentials

debug

d

追加のデバッグ情報をログに記録する。レベル 1、2、3が必要です。3は、最も多くのデバッグ情報を提供します。

mgr-sync -d 3 refresh

no-sync

N/A

add コマンドと一緒に使用して、同期を開始せずに製品またはチャンネルを追加する

mgr-sync --no-sync add <channel_name>

mgr-syncのログは次の場所にあります。

  • /var/lib/containers/storage/volumes/var-log/_data/rhn/mgr-sync.log

  • /var/lib/containers/storage/volumes/var-log/_data/rhn/rhn_web_api.log