同期のトラブルシューティング

同期はさまざまな理由で失敗する可能性があります。 接続問題に関する詳細情報を取得するには、次のコマンドを実行します。

export URLGRABBER_DEBUG=DEBUG
spacewalk-repo-sync -c <channelname> <options> > /var/log/spacewalk-repo-sync-$(date +%F-%R).log 2>&1

/var/log/zypper.logにあるZypperによって作成されたログを確認することもできます。

GPGキーの不一致

SUSE ManagerはサードパーティのGPGキーを自動的に信頼しません。 パッケージ同期が失敗する場合は、信頼されていないGPGキーが原因である可能性があります。 この場合は、/var/log/rhn/reposyncを開いて、次のようなエラーを検索することで確認できます。

['/usr/bin/spacewalk-repo-sync', '--channel', 'sle-12-sp1-ga-desktop-
nvidia-driver-x86_64', '--type', 'yum', '--non-interactive']
RepoMDError: Cannot access repository. Maybe repository GPG keys are not imported

この問題を解決するには、SUSE ManagerにGPGキーをインポートする必要があります。 GPGキーのインポートの詳細については、リポジトリメタデータの署名を参照してください。

spacewalk-repo-syncからのGPGキーの削除

リポジトリのGPGキー がspacewalk-repo-syncを使用して手動でインポートされ、このキーが不要になった場合(たとえば、キーが侵害された場合や、テスト目的専用で使用された場合)、次のコマンドを使用して、spacewalk-repo-syncによって使用されるzypper RPMデータベースから削除できます。

rpm --dbpath=/var/lib/spacewalk/reposync/root/var/lib/rpm/ -e gpg-pubkey-*

ここで、gpg-pubkey-*は削除されるGPGキーの名前です。

GPGキーの更新

GPGキーを更新する場合は、まず古いキーを削除してから、新しいキーを生成してインポートします。

チェックサムの不一致

チェックサムが失敗すると、/var/log/rhn/reposync/*.logログファイルに次のようなエラーが表示される場合があります。

Repo Sync Errors: (50, u'checksums did not match
326a904c2fbd7a0e20033c87fc84ebba6b24d937 vs
afd8c60d7908b2b0e2d95ad0b333920aea9892eb', 'Invalid information uploaded
to the server')
The package microcode_ctl-1.17-102.57.62.1.x86_64 which is referenced by
patch microcode_ctl-8413 was not found in the database. This patch has
been skipped.

-Yオプションを使用して、コマンドラインプロンプトから同期を実行することで、このエラーを解決できます。

spacewalk-repo-sync --channel <channelname> -Y

このオプションはローカルにキャッシュされたチェックサムに依存するのではなく、同期前にリポジトリデータを検証します。

接続タイムアウト

ダウンロードが次のエラーでタイムアウトする場合:

28, 'Operation too slow. Less than 1000 bytes/sec transferred the last 300 seconds

このエラーは、/etc/rhn/rhn.confreposync_timeoutreposync_minrateの設定値を指定することで解決できます。 デフォルトでは、300秒で1秒あたり1000バイト未満の転送が行われると、ダウンロードが中止されます。 reposync_minrateで1秒あたりのバイト数を調整でき、reposync_timeoutで待機する秒数を調整できます。