HTTP Strict Transport Security

HTTP Strict Transport Security (HSTS)は、プロトコルダウングレード攻撃やクッキーハイジャックなどの中間者攻撃からWebサイトを保護するのに役立つポリシーメカニズムです。

SUSE ManagerではHSTSを有効にできます。SUSE Managerサーバに対して有効にするには、次の手順に従います。

手順
  1. 設定ファイルを新規作成します。

    mgrctl exec -- echo 'Header always set Strict-Transport-Security "max-age=63072000; includeSubDomains"' >/etc/apache2/conf.d/zz-spacewalk-www-hsts.conf
  2. 次のコマンドでApacheを再起動します。

    mgrctl exec -- systemctl restart apache2

SUSE Managerプロキシに対して有効にするには、次の手順に従います。

手順
  1. 新しい設定ファイルを作成します(例: /etc/uyuni/custom-httpd.conf)。

  2. 次の行を追加します。

     `Header always set Strict-Transport-Security "max-age=63072000; includeSubDomains`。
  3. コマンドを実行します。

    mgrpxy install podman --tuning-httpd /etc/uyuni/custom-httpd.conf config.tar.gz

新しい設定ファイルに<filename>.confという名前を付ける場合は、適切なタイミングでロードされるようにしてください。 たとえば、spacewalk-www.confで定義されたものを上書きするには、新しいファイルがアルファベット順でこのファイルの後にある必要があります。 Apacheがファイルをロードする方法の詳細については、https://httpd.apache.org/docsを参照してください。

SUSE Managerで生成されたデフォルトのSSL証明書または自己署名証明書を使用してHSTSを有効にすると、このような証明書に署名するために使用されたCAがブラウザによって信頼されていない限り、ブラウザはHTTPSでの接続を拒否します。 SUSE Managerで生成されたSSL証明書を使用している場合は、http://<SERVER-HOSTNAME>/pub/RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERTにあるファイルをすべてのユーザのブラウザにインポートすることでこの証明書を信頼することができます。