ダウンと表示されるSaltクライアントとDNS設定のトラブルシューティング

Saltクライアントが実行されている場合でも、パッケージの更新や状態の適用などのアクションは、次のメッセージで失敗としてマークされる可能性があります。

Minionがダウンしているか、接続できませんでした。

この場合、アクションのスケジュールを変更してみてください。スケジュールの変更が成功した場合、問題の原因はDNS設定の誤りである可能性があります。

サーバコンテナ内でシェルにアクセスするには、コンテナホストでmgrctl termを実行します。

Saltクライアントが再起動されたとき、または grainが更新された場合、クライアントはFQDN grainを計算し、grainが処理されるまで応答しません。SUSE Managerサーバでスケジュールされたアクションが実行される場合、SUSE Managerサーバは、実際のアクションの前にクライアントに対してtest.pingを実行し、クライアントが実際に実行されていてアクションをトリガできることを確認します。

デフォルトでは、SUSE Managerサーバはtest.pingコマンドからの応答を取得するために5秒間待機します。5秒以内に応答が受信されない場合、アクションは失敗に設定され、クライアントがダウンしているか、接続できなかったというメッセージが表示されます。

これを修正するには、クライアントのDNS解決を修正して、クライアントがFQDNの解決中に5秒間スタックしないようにします。

これができない場合は、SUSE Managerサーバ上の/etc/rhn/rhn.confファイルのjava.salt_presence_ping_timeoutの値を4より大きい値に増やしてみてください。

例:

mgrctl term
vim /etc/rhn/rhn.conf
java.salt_presence_ping_timeout = 6

その後、次のコマンドを実行します。

mgradm restart

この値を大きくすると、minionに到達できないのかminionが応答しないのかをSUSE Managerサーバが確認するのに時間がかかり、SUSE Managerサーバの全体的な速度が低下したり応答しなくなったりします。