SL Microクライアントの登録
このセクションでは、SL Microオペレーティングシステム 6.0 x86-64、arm64、および IBM Z (s390x)を実行しているクライアントの登録について説明します。
SL Microは、エッジコンピューティング向けに構築された、極めて信頼性が高く軽量なオペレーティングシステムです。SUSE Linux Enterpriseのエンタープライズレベルの強化されたセキュリティおよびコンプライアンスコンポーネントを活用し、最新の不変の開発者向けOSプラットフォームと統合します。
SL Microはトランザクション更新を使用します。トランザクション更新はアトミックであり(すべての更新はすべての更新が成功した場合にのみ適用されます)、ロールバックをサポートします。システムが再起動されるまで変更はアクティブ化されないため、実行中のシステムには影響しません。この情報は、
サブタブに表示されます。トランザクション更新と再起動の詳細については、https://documentation.suse.com/sles/html/SLES-all/cha-transactional-updates.htmlを参照してください。
1. ソフトウェアチャンネルの追加
SL MicroクライアントをSUSE Managerサーバに登録する前に、必要なソフトウェアチャンネルを追加して同期する必要があります。
次のセクションでは、 |
このプロシージャで必要な製品は次のとおりです。
OSバージョン | 製品名 |
---|---|
SL Micro 6.0 x86-64 |
SUSE Linux Micro 6.0 x86_64 |
SL Micro 6.0 arm64 |
SUSE Linux Micro 6.0 arch64 |
SL Micro 6.0 s390x |
SUSE Linux Micro 6.0 s390x |
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SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動します。 -
検索バーを使用してクライアントのオペレーティングシステムおよびアーキテクチャに適切な製品を探し、適切な製品にチェックを付けます。 こうすることによって、すべての必須チャンネルに自動的にチェックが付きます。 また、
include recommended
トグルがオンになっている場合、すべての推奨チャンネルにもチェックが付きます。 矢印をクリックして関連製品の一覧を表示し、必要な追加製品にチェックが付いていることを確認します。 -
製品の追加をクリックし、製品の同期が完了するまで待機します。
または、コマンドプロンプトでチャンネルを追加できます。 このプロシージャで必要なチャンネルは次のとおりです。
OSバージョン | ベースチャンネル |
---|---|
SL Micro 6.0 x86-64 |
sl-micro-6.0-pool-x86_64 |
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SUSE Manager サーバのコマンドプロンプトで root になり、
mgr-sync
コマンドを特定のチャンネルに対して実行します:mgr-sync add channel <channel_label_1> mgr-sync add channel <channel_label_2> mgr-sync add channel <channel_label_n>
-
同期は自動的に開始されます。 チャンネルを手動で同期する場合、次のコマンドを使用します。
mgr-sync sync --with-children <channel_name>
-
続行前に、同期が完了していることを確認してください。
2. 同期ステータスの確認
-
SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動し、[製品
]タブを選択します。 このダイアログには、同期中の各製品の完了バーが表示されます。 -
代わりに、
に移動し、リポジトリに関連付けられているチャンネルをクリックします。 [リポジトリ
]タブに移動し、[同期
]をクリックし、[同期状態
]をクリックします。
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SUSE Managerサーバのコマンドプロンプトで、rootとして、
tail
コマンドを使用して同期ログファイルを確認します。tail -f /var/log/rhn/reposync/<channel-label>.log
-
それぞれの子チャンネルは、同期の進捗中にそれぞれのログを生成します。 同期が完了したことを確認するには、ベースチャンネルと子チャンネルのログファイルをすべて確認する必要があります。
3. クライアントの登録
SL Microクライアントは、登録後に再起動が必要です。 登録が完了すると、再起動が自動的にスケジュールされますが、この再起動はデフォルトの再起動マネージャのメンテナンスウィンドウに従って実行されます。このウィンドウは、クライアントが登録されてから数時間後になる場合があります。迅速に登録してシステムをシステム一覧に表示するには、登録スクリプトの完了後にクライアントを手動で再起動することをお勧めします。 |
クライアントを登録するには、ブートストラップリポジトリが必要です。 デフォルトでは、ブートストラップリポジトリは自動的に作成され、すべての同期製品に対して毎日再生成されます。 次のコマンドを使用して、コマンドプロンプトからブートストラップリポジトリを手動で作成できます。
mgr-create-bootstrap-repo
クライアントの登録については、クライアントの登録を参照してください。
SL Microシステムでブートストラップスクリプトを使用する場合は、スクリプトの証明書セクションに次のコンテンツがあることを確認します。
ORG_CA_CERT=RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT ORG_CA_CERT_IS_RPM_YN=0
ブートストラップスクリプトを直接編集して設定を追加するか、次のパラメータを使用してブートストラップスクリプトを作成します。
mgr-bootstrap --script=bootstrap-sl-micro.sh \ --ssl-cert=/srv/www/htdocs/pub/RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT
4. SL Microの再起動
SL Microはトランザクションシステムです。トランザクション更新は通常、いくつかの再起動方法をサポートしています。 SUSE Managerで管理されるシステムの再起動には、systemd
を使用することをお勧めします。他の方法を使用すると、望ましくない動作が発生する可能性があります。
SUSE Managerでトランザクションシステムをブートストラップする場合、systemd
が再起動方法(REBOOT_METHOD
)として設定されます(システムがデフォルト設定の場合)。 このような設定により、SUSE Managerが再起動アクションを制御でき、必要に応じて再起動をすぐに実行したり、SUSE Managerでスケジュールしたりできます。
4.1. 背景情報
デフォルトでは、クライアントのインストール中の再起動方法はauto
に設定されています。 auto
ブート方法では、サービスが実行されている場合、rebootmgrd
を使用して、設定されたポリシーに従ってシステムを再起動します。 ポリシーにより、すぐに再起動することも、メンテナンスウィンドウ中に再起動することもできます。 詳細については、rebootmgrd
(8)のマニュアルページを参照してください。 それ以外の場合でrebootmgrd
が実行されていない場合、SUSE Managerはsystemctl reboot
を呼び出します。
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