パッチ管理

組織内でカスタムパッチを使用してクライアントを管理できます。 この方法では、カスタムチャンネルのパッケージのパッチ警告の発行、パッチインストールのスケジュール、組織間のパッチの管理を実行できます。

1. パッチの作成

カスタムパッチを使用するには、パッチを作成し、これにパッケージを追加し、1つまたは複数のチャンネルに追加する必要があります。

プロシージャ: カスタムパッチの作成
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、パッチ  パッチの管理に移動し、パッチの作成をクリックします。

  2. パッチの作成]セクションで、次の詳細を使用します。

    • 概要]フィールドにパッチの短い説明を入力します。

    • アドバイザリ]フィールドにパッチのラベルを入力します。 組織の命名規則を使用して、パッチの管理を簡単にすることをお勧めします。

    • アドバイザリリリース]フィールドにパッチのリリース番号を入力します。 たとえば、このパッチの最初のバージョンの場合、1を使用します。

    • アドバイザリタイプ]フィールドで、使用するパッチのタイプを選択します。 たとえば、エラーを修正するパッチには[バグ修正アドバイザリ]を選択します。

    • セキュリティアドバイザリ]のアドバイザリタイプを選択した場合、使用するセキュリティレベルを[アドバイザリの重要度]フィールドで選択します。

    • 製品]フィールドに、パッチが参照する製品の名前を入力します。

    • オプション: [Author](作成者)フィールドにパッチの作成者の名前を入力します。

    • トピック]、[説明]、[ソリューション]の各フィールドにパッチに関する追加情報を入力します。

  3. オプション: [バグ]セクションで、次の詳細を使用して関連するバグの情報を指定します。

    • ID]フィールドにバグ番号を入力します。

    • 概要]フィールドにバグの短い説明を入力します。

    • Bugzilla URL]フィールドにバグのアドレスを入力します。

    • キーワード]フィールドにバグに関するキーワードを入力します。 複数のキーワードの間ではカンマを使用してください。

    • リファレンス]、[メモ]の各フィールドにバグに関する追加情報を入力します。

    • 新しいパッチを追加するチャンネルを1つまたは複数選択します。

  4. パッチの作成をクリックします。

既存のパッチを複製してパッチを作成することもできます。 複製では、パッケージの関連付けが保持され、パッチの発行が簡素化されます。

プロシージャ: パッチの複製
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、パッチ  パッチの複製に移動します。

  2. 潜在的に適用できる可能性のあるパッチを表示]フィールドで、複製するパッチのソフトウェアチャンネルを選択します。

  3. 複製する1つまたは複数のパッチを選択し、パッチの複製をクリックします。

  4. 複製したパッチを追加するチャンネルを1つまたは複数選択します。

  5. 詳細を確認し、複製を開始します。

パッチを作成したら、そのパッチにパッケージを割り当てることができます。

プロシージャ: パッチにパッケージを割り当てる
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、パッチ  パッチの管理に移動し、パッチのアドバイザリ名をクリックしてパッチの詳細を表示します。

  2. パッケージ  追加タブに移動します。

  3. チェンネル]フィールドで、パッチに割り当てるパッケージが含まれているソフトウェアチャンネルを選択し、パッケージの表示をクリックします。 [All managed packages](管理しているすべてのパッケージ)を選択して、すべてのチャンネルで使用できるパッケージを表示できます。

  4. 含めるパッケージを確認し、パッケージの追加をクリックします。

  5. パッケージの詳細を確認し、確認をクリックしてパッチに適用します。

  6. パッケージ  一覧表示/削除タブに移動し、パッケージが正しく割り当てられていることを確認します。

パッケージをパッチに割り当てると、パッチキャッシュが更新され、変更が反映されます。 キャッシュの更新には数分かかる場合があります。

既存のパッチの詳細を変更する必要がある場合、[パッチ管理]ページから実行できます。

プロシージャ: 既存のパッチ警告の編集および削除
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、パッチ  パッチの管理に移動します。

  2. パッチのアドバイザリ名をクリックし、パッチの詳細を表示します。

  3. 必要に応じて変更し、パッチの更新をクリックします。

  4. パッチを削除するには、[パッチ管理]ページでパッチを選択し、パッチの削除をクリックします。 パッチの削除には、数分かかる場合があります。

2. クライアントへのパッチの適用

パッチの用意ができたら、クライアントに適用できます。その際、単独または他のパッチと一緒に適用できます。

パッチ内の各パッケージは、1つまたは複数のチャンネルの一部です。 クライアントがチャンネルにサブスクライブされていない場合、更新はインストールされません。

対象の更新より新しいバージョンのパッケージがクライアントにすでにインストールされている場合、その更新はインストールされません。 古いバージョンのパッケージがクライアントにインストールされている場合、そのパッケージはアップグレードされます。

プロシージャ: 適用可能なすべてのパッチを適用する
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、システム  概要に移動し、更新するクライアントを選択します。

  2. ソフトウェア  パッチタブに移動します。

  3. すべてを選択をクリックして適用可能なすべてのパッチを選択します。

  4. パッチの適用をクリックしてクライアントを更新します。

管理者特権でサインインしている場合、クライアントに対してより大規模なバッチアップグレードも実行できます。

プロシージャ: 1つのパッチを複数のクライアントに適用する
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、パッチ  パッチリストに移動します。

  2. 適用するパッチを見つけ、そのパッチのシステム列で番号をクリックします。

  3. パッチの適用先にするクライアントを選択し、パッチの適用をクリックします。

  4. クライアントの一覧を確認し、更新を実行します。

プロシージャ: 複数のパッチを複数のクライアントに適用する
  1. SUSE ManagerのWeb UIで、システム  概要に移動し、更新するクライアントにチェックを付け、システムセットマネージャに追加します。

  2. システム  システムセットマネージャに移動し、[パッチ]タブに移動します。

  3. クライアントに適用するパッチを選択し、パッチの適用をクリックします。

  4. 更新する日時をスケジュールし、確認をクリックします。

  5. 更新の進捗を確認するには、スケジュール  待機中の動作に移動します。

スケジュールされたパッケージ更新は、各クライアントで設定された接続メソッドを使用してインストールされます。 詳細については、クライアントの接続メソッドを参照してください。