プロキシの移行
SUSE Manager 4.3では、RPMベース、Podman上でのコンテナ化、またはk3s上でのコンテナ化の3つの方法を使用してプロキシを配備できます。
SUSE Manager 5.0では、Podmanで実行されるコンテナ化されたプロキシの管理が再設計され、mgrpxyツールで簡単に管理できるようになりました。同時に、RPMベースのサポートは削除され、Podmanまたはk3sで実行されるコンテナ化されたバージョンのみがサポートされるようになりました。
このセクションでは、mgrpxyツールを使用したプロキシ4.3からの移行について説明します。
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SUSE Manager 4.3から5.0へのインプレース移行はサポートされていません。ホストオペレーティングシステムがSUSE Linux Enterprise Server 15 SP4からSLE Micro 5.5またはSUSE Linux Enterprise Server 15 SP6に変更されました。 従来の接続プロトコルは、SUSE Manager 5.0移行ではサポートされなくなりました。SUSE Manager 4.3から5.0に移行する前に、従来のプロキシを含む既存の従来のクライアントをSaltに移行する必要があります。 Saltクライアントへの移行の詳細については、https://documentation.suse.com/suma/4.3/en/suse-manager/client-configuration/contact-methods-migrate-traditional.htmlを参照してください。 |
1. 新しいSUSE Managerプロキシの配備
インプレース移行はサポートされていないため、新しいFQDNを使用して新しいSUSE Managerプロキシを配備する必要があります。
SUSE Managerプロキシのインストールの詳細については、SUSE Managerプロキシのインストールを参照してください。
2. 新しいプロキシへのクライアントの移行
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クライアントを移行する前に、新しいプロキシが配備済みで完全に機能することを確認します。 |
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SUSE ManagerサーバのWeb UIにログインします。
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左側のナビゲーションから、:システム[システム一覧]を選択します。
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古い4.3プロキシのページに移動し、[
プロキシ]タブを選択します。 -
「SSM」に対するすべてのシステムを選択します。
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左側のナビゲーションから、を選択します。
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サブメニューのを選択します。
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ドロップダウンから、移行先の新しいプロキシを選択します。
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プロキシの変更をクリックします。
選択したすべてのクライアントが新しいプロキシに移行されます。スケジュールの進行状況をチェックして、すべてのクライアントが正常に移行されたかどうかを確認できます。
数分後、クライアントに新しい接続パスが表示され始めます。すべてのクライアントに新しいプロキシ下の接続パスが設定されたら、古い4.3 のプロキシシステムは不要なので削除できます。
3. TFTPファイルの同期
コンテナ化されたプロキシは、tftprootファイルの転送にtftpsyncメカニズムを使用しません。代わりにこれらのファイルは、要求に応じて透過的にダウンロードされキャッシュされます。
cobbler syncの実行中の誤検知エラーを防ぐため、移行された4.3プロキシをtftpsyncメカニズムから削除する必要があります。
以前にTFTPファイルを受信するように4.3プロキシを設定していた場合は、以下の設定オプションのいずれかが必要です。
サーバコンテナ内で、残っている4.3プロキシのリストを引数としてconfigure-tftpsync.shを実行します。4.3プロキシが残っていない場合は、引数なしでconfigure-tftpsync.shを実行します。
サーバコンテナ内で、/etc/cobbler/settings.yamlファイルのproxies設定から該当するプロキシを手動で削除します。4.3プロキシが残っている場合は、proxiesリスト全体を手動で削除します。