Ansibleの統合

現在、SUSE Linux Enterprise 15クライアントツールチャンネルでサポートされているAnsibleのバージョンは2.9 (LTS) です。 Ansible制御ノードでサポートされているOSバージョンはSUSE Linux Enterprise Server 15 SP3以降です。 Ansibleソフトウェアは、SUSE ManagerプロキシおよびSUSE Manager for Retailブランチサーバでも使用できます。 SUSE Linux Enterprise以外のオペレーティングシステムを実行する制御ノードの場合は、配布物に同梱されているAnsibleを使用します。

1. 機能の概要

SUSE Managerでは、システム管理者がAnsible制御ノードを操作できます。 サポートされる機能は次のとおりです。

  • インベントリファイルの検査

  • playbookの検出

  • playbookの実行

詳細情報:

2. 要件と基本設定

Ansible機能を使用するには、既存のAnsible制御ノードをSaltクライアントとしてSUSE Managerサーバに登録する必要があります。 Web UIの登録されているシステムのシステムの詳細  プロパティページで、[付属エンタイトルメント]リストのAnsible制御ノードシステムタイプを有効にする必要があります。

Ansible制御ノードシステムタイプを有効にすると、highstateに追加してansibleパッケージがシステムにインストールされ、システムの詳細  AnsibleタブでAnsible機能が有効になります。

次のステップとして、システムの詳細  Ansible  制御ノードページでAnsible playbookディレクトリおよびインベントリファイルへのパスを設定します。 インベントリパスとして、標準のAnsibleインベントリパス/etc/ansible/hostsを使用できます。 playbookディレクトリとして、playbookファイルが保存されている制御ノード上の任意のディレクトリを使用できます。 playbookディレクトリには、.ymlファイルが含まれているか、.ymlファイルを持つサブディレクトリが含まれています。

Ansible制御ノードのインストールと設定については、Ansible制御ノードのセットアップを参照してください。

3. インベントリの検査

インベントリパスを定義した後、SUSE Managerを使用してその内容を検査できます。

プロシージャ: Web UIからのインベントリの検査
  1. SUSE Manager Web UIで、システムの詳細  Ansible  インベントリに移動します。

  2. インベントリパスをクリックして、制御ノードのインベントリ検査をリアルタイムで実行します。

4. playbookの検出

playbookディレクトリを定義した後で、システムの詳細  Ansible  playbookページでplaybookを検出できます。

インベントリの検査と同様に、playbookの検出操作は制御ノード上でリアルタイムに実行されます。

5. playbookの実行

playbookの実行は、システムの詳細  Ansible  playbookページからスケジュールできます。 実行するplaybookを選択した後で、[playbookの実行のスケジュール]ダイアログの[インベントリパス]ドロップダウンメニューから実行するインベントリファイルを選択できます。 項目を選択しない場合は、制御ノードで設定されているデフォルトのインベントリが使用されます。 ドロップダウンメニューには、インベントリパスで定義したインベントリと、playbookディレクトリでローカルに検出されたインベントリが表示されます。 これらは、playbookの詳細に[カスタムインベントリ]項目として表示されます。 任意のインベントリパスを入力することもできます。

その後、playbookの実行時刻を選択するか、動作チェーンを選択します。 最終的に、SUSE Managerは制御ノードで動作としてplaybookを実行します。 操作の結果は、動作の詳細ページに表示されます。