コンテンツライフサイクルマネージャを使用したアップグレード
管理するSUSE Linux Enterprise Serverクライアントが多数ある場合、コンテンツライフサイクルマネージャを使用してインプレースアップグレードを自動化できます。
1. アップグレードの準備
クライアントをアップグレードするには、その前に次の準備を行う必要があります。
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コンテンツライフサイクルプロジェクトの作成
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アクティベーションキーの作成
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自動インストールのディストリビューションの作成
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自動インストールプロファイルの作成
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ディストリビューション用のコンテンツライフサイクルプロジェクトを作成します。
詳細については、コンテンツライフサイクル管理を参照してください。
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プロジェクトの名前は、短いがわかりやすい名前にします。
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ディストリビューションに必要なソースチャンネルモジュールをすべて含めます。
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必要に応じてフィルタを追加し、1つ以上の環境を設定します。
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ディストリビューション用のアクティベーションキーを作成します。
詳細については、アクティベーションキーを参照してください。
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フィルタされたプロジェクトチャンネルのすべてがアクティベーションキーに含まれていることを確認します。
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移行するベースチャンネルごとに自動インストールのディストリビューションを作成します。
詳細については、自動インストールのディストリビューションを参照してください。
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コンテンツライフサイクルプロジェクトの名前を表すディストリビューションラベルを付けます。
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[
インストーラ生成
]フィールドで、使用しているSLESのバージョンを選択します。
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アップグレードするディストリビューションおよびサービスパックごとに自動インストールプロファイルを作成します。
詳細については、自動インストールプロファイルを参照してください。
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Saltクライアントと従来のクライアントには異なるプロファイルを使用する必要があります。
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プロファイルで変数を使用して、異なるライフサイクル環境を区別できます。
自動インストールプロファイルのサンプルについては、https://github.com/SUSE/manager-build-profiles/tree/master/AutoYaSTを参照してください。
インプレースアップグレードを自動化するための自動インストールプロファイルでこれらの次の変数を使用します。
registration_key=1-15sp1-demo-test org=1 channel_prefix=15sp1-demo-test distro_label=15sp1-demo-test
<listentry> <ask_on_error config:type="boolean">true</ask_on_error> <media_url>https://$redhat_management_server/ks/dist/child/$channel_prefix-sle-module-web-scripting15-sp1-pool-x86_64/$distro_label</media_url> <name>$channel_prefix SLE-Module-Web-Scripting15-SP1 Pool for x86_64 </name> <product>Web Scripting Module 15 SP1 x86_64 Pool</product> </listentry>
2. アップグレード
サーバをアップグレードする準備ができたら、クライアントをプロビジョニングできます。
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SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動し、プロビジョニングするクライアントを選択してシステムセットマネージャに追加します。 -
に移動し、[プロビジョニング
]タブをクリックします。 -
使用する自動インストールプロファイルを選択します。
PXEを使用できるクライアントでは、そのクライアントをプロビジョニングするとすぐに移行が自動化されます。その他のすべてのクライアントでは、Cobblerを使用してアップグレードを実行できます。
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コマンドプロンプトで、rootとして、利用できるCobblerプロファイルを確認します。
cobbler profile list
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選択したプロファイルおよびディストリビューションでISOファイルを構築します。
cobbler buildiso --iso=/tmp/SLE_15-sp1.iso --profiles=SLE_15-sp1:1:Example --distro=SLE_15-sp1
CD-ROMを使用したクライアントのプロビジョニングの詳細については、CD-ROMまたはUSBメモリを使用してインストールするを参照してください。