SUSE Managerプロキシをパッケージからインストール

SUSE Managerプロキシをパッケージからインストールするには、まずSUSE Linux Enterprise Serverメディアをインストールする必要があります。 このセクションでは、SUSE ManagerプロキシのベースとしてSUSE Linux Enterprise Serverのインストールを実行するために必要なKVM設定について説明します。 このセクションでは、KVMおよび仮想マシンマネージャをインストール用サンドボックスとして使用します。

1. SLES KVMの要件

次の設定を使用し、virt-managerを使用して新しい仮想マシンを作成します(<version>を実際のバージョン文字列に置き換えます)。

Table 1. SLES 用 KVMの設定
インストール方法: ローカルインストールメディア(ISOイメージまたはCDROM)

OS:

Linux

バージョン:

SLE-<version>-Server-x86_64-GM-DVD1.iso

メモリ:

テストサーバ: 2GB以上

運用サーバ: 8GB以上

CPU:

2

ストレージフォーマット:

ISO 3 GB

ディスク容量:

230 GB(次のように分割)

/ (ルート): 24GB以上

(仮想ディスク1) /srv: 100GB以上

(仮想ディスク2) /var/cache (Squid): 100GB以上

名前:

example-proxy

ネットワーク

Bridge br0

1.1. SLES KVMの設定

このセクションでは、KVMおよびvirt-managerを指定した完全インストールメディアを使用して、SUSE Managerプロキシのインストールについて説明します。 インストールを開始する前に、SUSE Customer Centerでアカウントを作成し、SUSE Linux Enterprise Serverインストールメディアをダウンロードする必要があります。

プロシージャ: SLESインストールの準備
  1. 仮想マシンマネージャツール(virt-manager)で、ファイル  New Virtual Machine(新しい仮想マシン)をクリックします。

  2. ローカルインストールメディア(ISOイメージまたはCDROM)をクリックします。

  3. Create a new virtual machine](新しい仮想マシンの作成)ダイアログで、Browse(ブラウズ)をクリックし、SCCアカウントからダウンロードしたフルSLESイメージを検索します。

  4. 2GB以上のRAMと2つ以上のCPUを搭載したマシンを設定します。

インストール用に、230GB以上の記憶容量を持つストレージデバイスを作成します。SLESのインストール中、このディスクは次のパーティションにパーティション設定する必要があります。

+

ディスク容量の要件

/srv/に100 GB XFSパーティション(または専用の仮想ディスク)

/var/cache/に100 GB XFSパーティション(または専用の仮想ディスク)

+

残りのストレージ容量は、ルートパーティションとしてオペレーティングシステムが使用します。

  1. 終了をクリックして、インストール設定を保存し、インストールを開始します。

SUSE Linux Enterprise Serverのインストールの詳細については、以下を参照してください。

2. SUSE Managerプロキシ用にSLESを変更する

プロシージャ: SUSE ManagerプロキシをインストールするためにSLESを変更する
  1. rootとしてログインします。

  2. sles-releaseパッケージをアンインストールします。

    rpm -e --nodeps sles-release
  3. SCCでSUSE Managerプロキシを登録します(<productversion>4.3に置き換えたり、<architecture>x86_64に置き換えるなど)。

    SUSEConnect -e <EMAIL_ADDRESS> -r <SUSE_MANAGER_PROXY_CODE> \
    -p SUSE-Manager-Proxy/<productversion>/<architecture>
  4. SUSE Managerリポジトリを追加します。

    SUSEConnect -p sle-module-basesystem/15.5/x86_64
    SUSEConnect -p sle-module-server-applications/15.5/x86_64
    SUSEConnect -p sle-module-suse-manager-proxy/4.3/x86_64

    推奨パッケージをインストールできるかどうかを確認します。/etc/zypp/zypp.confの設定を確認してください。

    solver.onlyRequires = false
  5. SUSE Managerプロキシパターンをインストールします。

    zypper in -t pattern suma_proxy
  6. 再起動します。

次に、インストールしたSUSE Managerプロキシをクライアントとして登録します: SUSE Managerのプロキシ登録