ソフトウェアチャンネル

チャンネルは、ソフトウェアパッケージをグループ化する方法です。 ソフトウェアパッケージはリポジトリによって提供され、リポジトリはチャンネルに関連付けられています。 クライアントをソフトウェアチャンネルにサブスクライブすると、クライアントは、これに関連付けられたソフトウェアをインストールし、更新できます。

SUSE Managerでは、チャンネルはベースチャンネルと子チャンネルに分割されます。 この方法でチャンネルを編成すると、互換性のあるパッケージのみが各システムにインストールされるようになります。 クライアントは、1つのベースチャンネルのみをサブスクライブして、登録中にクライアントのオペレーティングシステムおよびアーキテクチャに基づいて割り当てる必要があります。 ベンダによって提供される有料チャンネルでは、関連づけされたサブスクリプションを持っている必要があります。

ベースチャンネルは、特定のオペレーティングシステムの種類、バージョン、およびアーキテクチャのために構築されたパッケージから構成されています。 たとえば、SUSE Linux Enterprise Server 15 x86-64のベースチャンネルには、そのオペレーティングシステムおよびアーキテクチャと互換性のあるソフトウェアのみが含まれています。

子チャンネルはベースチャンネルに関連付けられていて、ベースチャンネルと互換性のあるパッケージのみを提供します。 システムは、ベースチャンネルの複数の子チャンネルにサブスクライブできます。 システムがベースチャンネルに割り当てられている場合、そのシステムは関連する子チャンネルをインストールできます。 たとえば、システムがSUSE Linux Enterprise Server 15 x86_64 ベースチャンネルに割り当てられている場合、互換性のあるベースチャンネルまたは関連する子チャンネルのいずれかから利用できるパッケージのみインストールまたは更新できます。

SUSE ManagerのWeb UIで、ソフトウェア  チャンネル一覧  すべてに移動して、利用できるチャンネルをブラウズできます。 ソフトウェア  管理  チャンネルに移動して、チャンネルを変更又は新しいチャンネルを作成できます。

カスタムチャンネルなどチャンネルを使用する方法の詳細については、チャンネル管理を参照してください。

1. SUSE Package Hubで提供されるパッケージ

SUSE Package HubはSUSE Linux Enterprise製品の拡張機能で、openSUSEコミュニティで提供する追加オープンソースソフトウェアを提供しています。

SUSE Package Hubのパッケージは、openSUSEコミュニティによって提供されます。 パッケージはSUSEではサポートされていません。

クライアントでSUSE Linux Enterpriseオペレーティングシステムを使用している場合、SUSE Package Hub拡張機能を有効にして、これらの追加パッケージにアクセスできます。 アクセスすると、クライアントのサブスクライブ先にできるSUSE Package Hubチャンネルが提供されます。

SUSE Package Hubは多数のパッケージを提供しており、大量のディスク容量を使用してパッケージの同期に長時間かかる場合があります。 提供するパッケージが必要でない場合、SUSE Package Hubを有効にしないでください。

サポートされていないパッケージを誤ってインストールまたは更新しないためには、最初にすべてのSUSE Package Hubパッケージを拒否するコンテンツライフサイクル管理戦略の実装をお勧めします。 その後、必要なパッケージを明示的に有効にできます。 コンテンツライフサイクル管理の詳細については、コンテンツライフサイクル管理を参照してください。

2. AppStreamで提供されるパッケージ

Red Hatベースのクライアントの場合、AppStreamから追加パッケージを利用できます。 ほとんどの場合、AppStreamパッケージでは、必要なソフトウェアをすべて持っていることを確認する必要があります。

SUSE ManagerのWeb UIでAppStreamパッケージを管理している場合、パッケージの更新に関して相反する推奨事項が表示される場合があります。 これは、SUSE Managerでモジュールのメタデータを正しく解釈できないことが原因です。 コンテンツライフサイクル管理(CLM)のAppStreamフィルタを使用して、AppStreamリポジトリを非モジュール型リポジトリに変換して、一部の更新操作で使用できます。 CLM AppStreamフィルタの詳細については、コンテンツライフサイクル管理の例を参照してください。

3. EPELで提供されるパッケージ

Red Hatベースのクライアントの場合、EPEL(エンタープライズ版Linux用の追加パッケージ)から追加パッケージを利用できます EPELはオプションのパッケージリポジトリで、追加ソフトウェアが提供されます。

EPELのパッケージは、Fedoraコミュニティによって提供されます。 このパッケージはSUSEではサポートされていません。

クライアントでRed Hatオペレーティングシステムを使用している場合、EPEL拡張機能を有効にして、これらの追加パッケージにアクセスできます。 アクセスすると、クライアントのサブスクライブ先にできるEPELチャンネルが提供されます。

EPELは多数のパッケージを提供しており、大量のディスク容量を使用してパッケージの同期に長時間かかる場合があります。 提供するパッケージが必要でない場合、EPELリポジトリを有効にしないでください。

サポートされていないパッケージを誤ってインストールまたは更新しないためには、最初にすべてのEPELパッケージを拒否するコンテンツライフサイクル管理(CLM)戦略の実装をお勧めします。 その後、必要なパッケージを明示的に有効にできます。 コンテンツライフサイクル管理の詳細については、コンテンツライフサイクル管理を参照してください。

4. SUSE Linux EnterpriseクライアントのUnified Installer更新チャンネル

このチャンネルは、オペレーティングシステムをインストールする前に、Unified Installerが最新であることを確認するためにUnified Installerで使用されます。 すべてのSUSE Linux Enterprise製品は、インストール中にインストーラ更新チャンネルにアクセスできる必要があります。

SUSE Linux Enterprise Serverクライアントでは、更新を含む製品を追加するときにデフォルトでインストーラ更新チャンネルが同期します。また、これらの製品チャンネルで自動インストールディストリビューションを作成するときに有効になります。

SUSE Linux Enterprise for SAPなどその他すべてのSUSE Linux Enterpriseの亜種では、インストーラ更新チャンネルを手動で追加する必要があります。 そのためには、適切なSUSE Linux Enterprise Serverインストーラ更新チャンネルをこれらのSUSE Linux Enterprise亜種のベースチャンネルの下に複製します。 チャンネルを複製した後にこれらのSUSE Linux Enterprise亜種の自動インストールディストリビューションを作成するとき、そのインストーラ更新チャンネルが自動的に使用されます。