無人プロビジョニング
「ベアメタル」機能を使用すると、汎用PXEブートイメージを使用して、ローカルネットワークに接続した直後に新しいコンピュータを登録することができます。 次に、SUSE Manager Web UIに移動して、このコンピュータにプロファイルを割り当てます。 次にクライアントをブートしたときに、そのプロファイルに従ってオペレーティングシステムがインストールされます。 ベアメタルプロビジョニングについては、ベアメタルプロビジョニングを参照してください。
ベアメタル機能を使用したくない場合は、SUSE Managerでシステムを手動で宣言することもできます。 SUSE Manager APIを使用すると、ベアメタル機能で収集されたかのように、システムに対するシステムレコードを作成することができます。 APIを使用したシステムの宣言については、システムレコードを手動で作成するを参照してください。
1. ベアメタルプロビジョニング
ベアメタルプロビジョニングオプションを有効にしている場合、SUSE Managerネットワークに接続されているクライアントは、電源をオンにするとすぐに組織に自動追加されます。 この処理が完了すると、クライアントはシャットダウンし、[システム
]一覧に表示され、インストールする準備ができます。
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SUSE ManagerのWeb UIで、
に移動します。 -
この組織に対する追加の有効化をクリックします。
電源をオンにした新しいクライアントは、ベアメタル機能を有効にした管理者が所属している組織に追加されます。 このようなクライアントは「ブートストラップ」タイプであり、通常のクライアントにするためにプロビジョニングが必要です。
新しいクライアントを追加する組織を変更するには、ベアメタル機能を無効にし、新しい組織の管理者としてログインし、機能を再有効化します。 登録済みのシステムは別の組織に移行できます。そのためには[移行
]タブを使用します。
この方法で登録するクライアントでは、システムセットマネージャ(SSM)を使用できます。 ただし、オペレーティングシステムがまだインストールされていないため、このようなクライアントでは使用できないSSM機能があります。 これは、この方法で登録したシステムを含む混合セットにも当てはまります。 セットのすべてのクライアントがプロビジョニングされると、すべての機能をセットで使用できるようになります。 SSMの詳細については、システムセットマネージャを参照してください。
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SUSE Manager Web UIで、[
システム
]に移動し、プロビジョニングするクライアントを選択し、 タブに移動します。 -
使用するAutoYaSTプロファイルを選択し、PXEインストール設定の作成をクリックします。 このオプションを選択すると、Cobblerでシステムエントリが作成されます。
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クライアントの電源をオンにします。
サーバは、TFTPを使用して新しいクライアントをプロビジョニングするため、プロビジョニングを正常に実行するには適切なポートおよびネットワークが正しく設定されている必要があります。
2. システムレコードを手動で作成する
APIコールを使用して、MACアドレスによって識別されるクライアントと自動インストールプロファイル間の関連付けを宣言できます。 次にシステムを再起動したときに、指定したプロファイルに基づいてインストールが開始されます。
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SUSE Managerサーバのコマンドプロンプトで、
system.createSystemRecord
APIコールを使用します。 この例では、name
をクライアントの名前に、<profile>
をプロファイルラベルに、<iface>
をeth0
などのクライアント上のインタフース名に、<hw_addr>
を00:25:22:71:e7:c6
などのクライアントのハードウェアアドレスに置き換えます。$ spacecmd api -- --args '["<name>", "<profile>", "", "", \ [ {"name": "<iface>", "mac": "<hw_addr>"} ]]' \ system.createSystemRecord
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クライアントの電源をオンにします。 ネットワークからブートすると、インストール用の正しいプロファイルが選択されます。
このコマンドによって、Cobblerでシステムレコードが作成されます。カーネルオプション、クライアントのIPアドレス、クライアントのドメイン名など、追加のパラメータを指定することもできます。詳細については、createSystemRecordコール
のAPIドキュメントを参照してください。