インフラストラクチャ保守タスク
スケジュールされたダウンタイム期間で作業する場合、SUSE Managerサーバの重要なダウンタイムの前、その最中、およびその後に行う必要があるすべての作業を覚えておくことが困難な場合があります。 サーバ間同期スレーブサーバやSUSE ManagerプロキシなどのSUSE Managerサーバ関連のシステムも影響を受けるため、考慮する必要があります。
SUSEでは、SUSE Managerインフラストラクチャを常に最新の状態に維持しておくことをお勧めします。 これには、サーバ、プロキシ、および構築ホストが含まれます。 SUSE Managerサーバを最新の状態に維持しておかないと、必要なときに環境の一部を更新できない場合があります。
このセクションには、ダウンタイム期間のチェックリストと、各ステップの実行に関する詳細情報へのリンクが含まれています。
1. サーバ
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最新の更新を適用します。 サーバのアップグレードを参照してください。
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必要に応じて、最新のサービスパックにアップグレードします。
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spacewalk-service status
を実行し、必要なすべてのサービスが稼働しているかどうかを確認します。
データベーススキーマのアップグレードとPostgreSQLのマイグレーションについては、データベースのアップグレードを参照してください。
パッケージ マネージャを使用して更新をインストールできます。
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YaSTの使用方法については、https://documentation.suse.com/sles/15-SP4/html/SLES-all/cha-onlineupdate-you.htmlを参照してください。
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zypperの使用方法については、https://documentation.suse.com/sles/15-SP4/html/SLES-all/cha-sw-cl.html#sec-zypperを参照してください。
デフォルトでは、SUSE Managerサーバに対していくつかの更新チャンネルが設定され、有効になっています。 新規および更新されたパッケージは自動的に使用可能になります。
SUSE Managerを最新のままにするには、SUSE Customer Centerに直接接続するか、Repository Management Tool (RMT)を使用します。 RMTは、切断された環境のローカルインストールソースとして使用できます。
次のコマンドを使用して、更新チャンネルがご使用のシステムで使用できることを確認できます。
zypper lr
出力は次のようになります。
Name | Enabled | GPG Check | Refresh -------------------------------------------------------+---------+-----------+-------- SLE-Module-Basesystem15-SP2-Pool | Yes | (r ) Yes | No SLE-Module-Basesystem15-SP2-Updates | Yes | (r ) Yes | Yes SLE-Module-Python2-15-SP2-Pool | Yes | (r ) Yes | No SLE-Module-Python2-15-SP2-Updates | Yes | (r ) Yes | Yes SLE-Product-SUSE-Manager-Server-4.1-Pool | Yes | (r ) Yes | No SLE-Product-SUSE-Manager-Server-4.1-Updates | Yes | (r ) Yes | Yes SLE-Module-SUSE-Manager-Server-4.1-Pool | Yes | (r ) Yes | No SLE-Module-SUSE-Manager-Server-4.1-Updates | Yes | (r ) Yes | Yes SLE-Module-Server-Applications15-SP2-Pool | Yes | (r ) Yes | No SLE-Module-Server-Applications15-SP2-Updates | Yes | (r ) Yes | Yes SLE-Module-Web-Scripting15-SP2-Pool | Yes | (r ) Yes | No SLE-Module-Web-Scripting15-SP2-Updates | Yes | (r ) Yes | Yes
SUSE Managerは、新しいパッケージを提供するために保守更新(MU)をリリースします。 保守更新は、新しいバージョン番号で示されます。 たとえば、メジャーリリース4.1は、MUがリリースされると4.1.1にインクリメントされます。
Web UIのナビゲーションバーの下部を参照して、実行中のバージョンを確認できます。 api.getVersion()
XMLRPC APIコールでバージョン番号をフェッチすることもできます。
1.1. クライアントツール
サーバを更新する際には、クライアント上の一部のツールも更新することを検討してください。 クライアント上で salt-minion
、zypper
、およびその他の関連する管理パッケージを更新することは厳密な要件ではありませんが、一般的にはベストプラクティスです。 たとえば、サーバの保守更新では、メジャーな新しいSaltバージョンが導入される場合があります。 その後、Saltクライアントは引き続き動作しますが、後で問題が発生する可能性があります。 これを回避するには、salt-minion
パッケージが利用可能になったら常に更新してください。 SUSEは、salt-minion
が常に安全に更新できるようにします。
2. サーバ間同期スレーブサーバ
サーバ間同期スレーブサーバを使用している場合は、SUSE Managerサーバ更新が完了した後で更新してください。
サーバ間同期の詳細については、サーバ間同期 - バージョン1を参照してください。
3. モニタリングサーバ
Prometheusにモニタリングサーバを使用している場合は、SUSE Managerサーバの更新が完了した後で更新してください。
モニタリングの詳細については、PrometheusとGrafanaを使用したモニタリングを参照してください。
4. プロキシ
プロキシは、SUSE Managerサーバの更新が完了したらすぐに更新する必要があります。
一般的に、別のバージョンのサーバに接続されたプロキシの実行はサポートされていません。 唯一の例外は、サーバが最初に更新されることが予想される更新期間の場合で、プロキシは以前のバージョンを一時的に実行できます。
特にバージョン4.0 から4.1に移行する場合は、最初にサーバをアップグレードしてから任意のプロキシをアップグレードしてください。
詳細については、プロキシのアップグレードを参照してください。